冬から春、美味しいもの喰いすぎ
夏本番になって初めて油断と怠惰を後悔する
脳足らずで幼いちびデブの懊悩顔ほど
世に可愛いものは無い・・と、今でも思う。
掴めるほど駄肉付いても可愛いもんは可愛いと慰めると
柄にもなく後悔しちょい切なげな顔をしつつ
やけ喰いでミスドぱくついてふにゃふにゃ言う
此の世でも一番莫迦可愛い生き物だった気がする。
美人じゃなかったが人の陰口を言わず
すぐ変な日本語創造する異人だったが(笑)
そいつ・・遠い日に愛した
脳足らずのちび娘との会話の切れ端。
Dangerous(デンジャラス)を=ダンゴラス=と読み
遺憾の意を=いかん(いけない)の「い」=と言い張り
ニヒリズムは何拍子か、と無意識に深遠な問いを発し
(譜面に)目を通してくれ、と二重奏の練習指示したのを
=デートして呉れ=と聞き違えて赤面発熱した挙句
=せんぱぁい、其れは仮初め(かりそめ)ですか=と
新しい日本語を真顔で創造してくれた脳足らずの・・
ああ、この時期フェーン現象の妄説も披露してたな・・
=あんまり暑くてふぇーんと泣くからふぇーんげんしょう=
胸張って背伸びして力説したのを聴いて
のすじいの体感温度が更に上がったのは言うまでもない。
其のあと執拗にアイス奢れと脅迫されたっけなあ。
あの頃、何時までも続くと想えた夏の日。