【ガジェ】収録・配信スタジオ化計画進捗:照明編 (Elgatoを卒業したいガジェヲタさん向け) | ロキブロ

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主にPCゲーム、ソフト&ハードウェア、ガジェット、製品に関するレビュー(アンバサダー&スポンサード)、クリエイティブ、などについて「個人ブログ」らしくブログしてます☆

照明次第で映像に雲泥の差がつきます

 

最近は二次元キャラを使ったVtuberさんも飽和状態と言わんばかりに増加傾向にありますが、実写でのゲーム配信者さんであったり、デスクでの自撮りVlog系クリエイターさんもほんと増えてきましたね。

 

ワタシの友人たちの中にも にじさんじゲーマーズ を応援してる方とかも増えてきてますし、カメラとかやってるとやはりそっち系のVlogerさんのファンとかも周りにいます。

 

※ロキブロも Vtuberさん 注目してます!! → かるびちゃん、あかりん、葛葉&キルコンビ、ひなーの、最近ショートでグイグイ来てるんじゃないかと注目してるYONAKAちゃん。

 

今回はロキブロが昨年夏ころから本格的に開始している収録・配信スタジオ化計画の進捗をご覧いただきながら色々と解説していきたいと思いますので、これからの方々のご参考にしていただけますと幸いです。

 

ということで早速。

 

小見出しに書かせていただいたとおり、動画の収録、配信をするうえで特に実写撮影の方は”照明機材・環境”をしっかりと計画的に作り込むことがハイクオリティ実現への一番の近道なので、そのあたりから言及していきたいと思います。

 


 

 


 

まず最初に、色んなYouTuberさんなどを拝見しているとほんとによく使われてるなァ…というイメージなのが↑のElgato配信活動向け鉄板セットでしょうか。

 

※決して Elgato ディス内容ではありませんのでその点はご留意いただけますと幸い m(_ _)m

 

実際にElgatoって、ゲーム配信活動に特化したデバイスや上述のような環境グッズをたくさん開発、販売している業界における老舗、パイオニアと言っても過言ではないメーカーさんで、プロダクト自体もとても画期的で品質の高いものを複数取り揃えていることから、ある種ストリーマー御用達、もしくは憧れの高級品メーカーって認識で間違いないと思います。

 

そんな前提もあるがこそ。

 

せっかく用途に合った優秀なメーカー製品に目もくれず、迷いなくElgatoメタ製品に飛びついてしまって脳死コースを突き進んでしまっている方が全体見ても少なくないんじゃないかな?と感じています。

 

今回ロキブロがひとつのテーマとして言及していきたいポイントのひとつがココです。

 

ご自身でやりたいスタイルに合っている製品をチョイスできているのか?

 

それぞれがやりたいことに対して、実際のストリーミングの様子から受ける印象にはかなり乖離を感じるというストリーマーさんもチラホラ見受けられるのが個人的に見ていてすごく勿体ない!この方!と感じてしまいますし、もしかしたらご本人もなにか違うんじゃないかといった葛藤を持っているかもしれません。(不本意ながら上から目線な物言いになってしまい申し訳ないです…)

 

モチロン、見事なまでに演出ができている方もたくさんいらっしゃいますし、そういう方はやはり動画、配信共に品質が高いので伸び率が高い傾向にあるようですから、こうしたアドバンテージが生み出すポイントは無視できません。

 

なんたって、動画クオリティが担保されているということは=サムネイルも目を引くクオリティになりますからね。

 

これらの多くは「照明&環境構築の差」から生まれていると思います。

 

照明環境がバッチリの方々ってのはいったいどのような環境構築をしているのでしょうか?

 

ということで、まずはサンプル写真をご覧いただきながら、実際にワタシがスタジオに設置済の機材などをご紹介しつつ、詳しく解説していきますね!!

 


 

※サンプル写真その①

 

※サンプル写真その②

 

※サンプル写真その③

 

テキストで伝えるよりもサンプルの写真(または動画の切り抜き)をご覧いただいた方が威力があると思います。

 

つまるところ、今回フォーカスさせていただきたいのが、↑でご覧いただいているようなクオリティで収録や配信ができてたらスゴくエモい配信だと思いませんか?というお話になっております。

 

 


 

 

①②番のような製品写真、いわゆる物撮りっていうのは好きな角度から好きなだけ動かしたり、動かせないものでも自分の体を動かしてアングルを変えたり、時間をかけたりできるという前提が含まれるうえ、スペース的にも照明環境構築もさほど難易度が高くないことが殆どです。

 

 

 

被写体がある程度のサイズ感であれば撮影BOXがオススメです。

 

ワタシたちの会社でも飲食店オーナーさんからの案件時などにはこうした撮影BOXを持ち込んでスチール撮影することもありましたし、実際にその写真は出前館やUber Eatsなどにご利用いただいてます。

 

 

※店内でのフード系撮影なんかはアングルとか自由だから難易度はそこまで高くないです

 

 

対して、③番目のような被写体の立体感や動きなど、複雑性が高いものであればあるほど、やはり若干の知識と経験が必要となってくる傾向にあるため、見よう見真似ではなかなか実現できない=難易度が高くなります。

 

逆に言えば仕組みさえ解ってしまえば割りとガッツリ再現可能というハナシです。

 

ちなみに①番はワタシが愛用しているMacBook Proの製品写真、②番は博多駅前にある時計、③番は写真じゃなくて4K映像からの切り抜き画像です。

 

つまり、この精度の動画なんですよ、これ。

 

昨年末あたりに私たちの会社で毎年主催、企画させていただいているダンスフェスでの一幕で、このイベントでは毎年参加者の方々にクリップ集も編集して制作していますので、映像面のクオリティも担保するため照明業者さんと一緒に打ち合わせしながら実際にゼロから作ったステージです↓

 

 

※設営中の様子

 

※室内撮りならこんな大掛かりなセットは要らないので…

 

 

そもそも論になりますが、カメラデバイス自体が光の情報を調整して記録する装置なので、光の情報を意図的に操作してやればやるほど、意図した構図での画が撮影可能になる…というハナシだけ聞けばシンプルな算段です。

 

 

※こちらは2年前のイベント時の映像切り抜き

 

 

①番〜③番に加え、こういったエモい映像切り抜きの共通点にお気づきになったでしょうか。

 

↑の写真…っぽく見えるのもやはり映像からの切り抜き画像なのですが、こちらも①~③番に共通した構図で撮影していたものです。

 

ヒントは…「背景」です。

 

 

 

グリーンバックは本当に必要か?問題(灯台下暗し)

 

いくつかのサンプルでご覧いただいている撮影環境の背景はすべて黒背景です。

 

うまく照明の威力を発揮して被写体を魅力的に撮影するためにはそこそこに”背景”が関係してきます。

 

ワタシも5年ほど前の配信者活動時についつい導入してしまっていた物↓

 

主にゲーム系配信者がとりあえず導入してしまいがちな「グリーンバック」というアイテムは本当にその人にとって必要なものなのかどうかを一度考えてみると良いかも知れません。

 

例えば、実写系の収録、配信をしたい方々の中にはサンプルでご紹介させていただいたようなエモいイメージでやりたい方ってのが決して少なくないのではないでしょうか?

 

むしろ目指したいのはそっちなのに気づいたらなんとなくグリーンバック置いてた…ミタイナ。

 

ストリーマーのみなさんもご存知のとおり、そもそもグリーンバックの最大の目的用途は”クロマキー合成”にあります。

 

配信者あるあるで、とりあえずクロマキーやってみたくて買ったり置いたりしちゃいがちなんですけども笑

 

その入り口がそのまま放置されつづけて現在に至る…っていうパターンめっちゃ多いんです。

 

Vtuberさんたちのような特異環境における「キャプチャー目的があるよ」っていう方々にもグリーンバックはバーチャル背景合成の精度を上げるという意味で威力を発揮します。

 

一方で、例えばワタシが本当にやりたいのはサンプルでご紹介させていただいたようなハイクオリティな実写ストリーマーとしての映像収録、配信です。

 

海外勢(ガジェット系やゲーマーレビュワー系)に多いですよね、こういったハイクオリティな撮影環境。

 

そう、同じストリーマーでも見てる世界が全然違います。

 

ということで、ワタシはこうした目的のためストリーマー御用達のElgatoでは販売されていない”黒バックスクリーン”を用意する必要がありました↓

 

 

 

こちら、Elgatoの折りたたみ式のスクリーンと同じ要領で黒背景を簡単に作ることができます。

 

青背景や黒、白、グリーンバックといった色を選択することもできますので、割りとオススメ製品です。

 

 

※黒地があるからこそ、光で作り映える映像美は威力高めです

 

 

↑コチラも屋外での撮影で同じ原理を使っています。

 

実は巷では「ナイトフォトグラフィー(Night Photography)」というジャンルも確立されているほどですから、こういった雰囲気がお好きな方はインスタやYouTubeなどで検索してみてくださいm(_ _)m

 

サンプルで貼らせていただいている画像をご覧いただいてお解りいただけてきたかと思いますが、この構図って被写体の輪郭が”浮かび上がってエモく見える”という特徴を持っています。

 

つまり、正面からの光 + 補正角度からの光 + 背面からの光 で 被写体をサンドイッチしてあげるイメージを持つ ことで、物体が浮かび上がってより輪郭が鮮明になる。

 

という原理です。(注※だいぶシンプルに理解するため色々端折ってます)

 

カメラ業界ではこれを「キーライト、フィルライト、バックライト」なんて呼んでいます。

 

 

 

背景を決めたら各種ライティングで被写体映え環境を作る

 

写真とか映像業界の人たちがたまーにこのライティングのお手本というか、わかりやすいソースとして持ち出しがちなのが…「半沢直樹」だったりします笑

 

 

※実はよーく見てみてほしいライティングの暴力

 

 

普段何気なしに見ているこういった画像ですが、半沢直樹演じる堺雅人さんがすごい立体的で輪郭も浮かび上がって、より主役が映えるようなライティングテクニックが駆使されているのがお解りいただけるんじゃないかと思います。

 

 

※TV番組や映画にはほとんどのカットでこの原理が意識されています

 

 

正面からのキーライトが当てられ、さらに被写体を立体的に演出するため斜め左側からフィルライトが当てられているので、堺雅人さんの向かって右側が影になっています。

 

2枚目も同じように照明を当てていることがわかります。

 

加えて、存在感がバッチリ輪郭ごと切り取られるように演出するためにキーライトの反対からはバックライトを置く代わりに室内背面の大きな窓から自然光を使って光が当てられていることも伺えます。(こうした環境光をライト代わりにする手法などが盛り込まれているのが先ほどご紹介させていただいたナイトフォトジャンルの面白いところだったりもします)

 

最終的にカメラの焦点を被写体に絞ることで背景がぼけて主役がクッキリ。

 

いやはや、さすが現場のプロの仕事って感じ…(^_^;

 

 

※ブレイキングダウンより:やっぱり同じ原理で煽りV撮ってることが解るようになったでしょ?

 

 

こちらBDの人気選手飯田さんの煽りVからですが、こちらも同じ原理っていうのがもうみなさんも解ってきたんではないでしょうか?

 

ちゃんとプロの業者やスタッフさんを使っているんでしょうね。

 

こちらはフィルライトが右側斜めから当てられ、バックライトを夜の街並みに浮かぶ車や信号など環境光を使って代用しています。

 

ブレイキングダウンのオーディション会場も基本的に全面が黒い室内でおこなわれてますから、やはり映像撮影の知識に長けた専門的な業者が入っているんだなァということも伺えます。

 

 

※ヒカキンのPVもやっぱりこういった環境&ライティングが節々に意識されています

 

 

だんだん解ってきましたね!

 

つまるところ、ライティングには最低ライン3つの要素があればエモくて映える撮影環境を構築することが可能。

 

この基本を抑えたうえ、応用術として「色情報」を足すことでさらにゲーミングっぽさであったり、ラグジュアリーでテクノロジックな環境を演出することができます。

 

 

※色情報が加わってくることでよりライティングの奥深さが増していく

 

 

ということで、冒頭で共有させていただいたElgatoのライティングはPCソフトウェアや他デバイスからの操作可能だったりというシステムとしては優秀ですが、肝心なのはその映像クオリティである。

 

といったもっと上を目指したい!という方にはお世辞にも万能でオススメできるライトだよ!とは言えなくなってきてしまう。…というワケなのです。

 


 

 

 

じゃあなんかオススメの製品は無いのか?ということでワタシが探し回って実際に収録スタジオ内に設置、採用しているのがコチラになります。

 

↑のバーライトは2つ採用しており、主にキーライトとバックライト用に設置しています。

 

 

コチラは補正のフィルライト用に使います。

 


 

NEEWERというメーカーはゲーマーの方々には聞き馴染みがないと思いますが、カメラ、映像業界の方なら絶対にご存知の折り紙付きの製品を出してるメーカーですからそこはご安心ください。

 

※他にもUlanziやSmallRigといった有名どころがカメラ業界には存在します。

 

コチラ、Elgatoのライトと同じく全てBluetooth接続を使ったスマホアプリでのワイヤレス操作、制御が可能で、シーン毎に設定を一発呼び出ししたり、それぞれのライトを個別に調整したり、ON/OFFしたりといったことが可能であるうえ、Elgatoの製品よりライトとしての基本性能全てが上回っています。

 

なんならElgato Stream Deckとの互換性も持ち合わせた Win/Mac 各OS向けの制御アプリケーションも公式より提供されていたり、M1やM2のMacでしたらスマホ向けのアプリケーションもそのまま動かせますので、PCからのライト制御も簡単です。

 

 

  

※AppleSilicon搭載型Macはスマホと同じアプリをPC上で動作させることも可能ですごく便利です

 

 

製品写真をご覧のとおり、カラーもRGB調整可能ですし、明るさ調整の幅も倍以上イケます。

 

 

※機能の一部です

 

 

↑なんなら様々な点灯時のシーン演出もいくつも可能で、ろうそくや雷、電気溶接時のランダマイズなフラッシュ演出ができたり、他にもゲーミングデバイスのように色がRGB変色していくカラーサイクリングといった演出も可能です。

 

CL124の方はスティックタイプでありながら羽つきという珍しいライトだったので即決しました。(バータイプで羽つきはマジで珍しい部類です)

 

羽があると光源の入射角を好みに調整することができるので、プロユースのガチ撮影時にもすごく重宝されている機能です。

 

様々なカメラ撮影時に使うことを想定して販売されているカメラ業界人向けのライトですから、それぞれ充電式のリチウムバッテリーを内蔵しており、TypeCにより充電可、操作パネルも内蔵しているのでアプリがなくても単体で全ての機能を操作して使うこともできますし、手に持って懐中電灯みたいな使い方もできちゃいます。

 

各種製品Amazonレビューをご覧いただいてもご確認いただけるよう、カメラ業界人たちがプロユースでも全然使えてるっていうくらいの精度ですから、Elgato製品よりも断然コチラをレコメンドしていきたいです。

 

モチロン、カメラや照明機材をセットできるフレキシブルアームもElgato製品よりもコチラがおすすめです。(なんたってカメラ周辺機器メーカーの製品ですから、ライトやカメラ重にも耐えます)

 

 

 

ということで、今回はエモい画を撮るための基本原理、環境構築やテクニックといったライティングについての知識と、それらを実現するために使いやすい製品のご紹介をさせていただきました。

 

ライバルを増やすだけなのであまり教えたくない…という上級者たちからはムズムズする内容だったかもしれませんが、どんどん上を目指していきたいストリーマーのみなさんのお役に立てましたら幸いです。

 

ワタシの収録、配信スタジオにも実際にご紹介させていただいております製品がセッティングされていますので、また実際に映像や映像切り抜き画像などシェアさせていただきますね。

 

以降、同じシリーズで「音声」に関するまだ世の中に出ていない画期的かつ精度爆アガりのガジェット術を共有していきたいと思います。

 

 

 

 

おしまい。