■快適に再生できないTwitch
ロキブロでも不定期ながら、ゲームプレイの生放送を続けておりますTwitchですが。
読者様や同じ配信者様、さらにはリスナー様よりお寄せいただくご報告やご質問もたびたびですので、今回はTwitchの利用に際して、配信者、視聴者それぞれの立場で、仕様的なお話をして参りたいと思います。
※ゾンビ系ホラー・オープンワールドのH1Z1もプレイ
今のところ2件程度ではありますが、我々の配信チャンネルにも配信映像が止まってしまったり、ロードが頻繁(数秒ごと)に入るため、快適にご視聴いただけない旨をコメントにてご報告いただいたことがございます。
たしかに、ゲーム配信という内容が大前提のサービスである以上、映像が止まってしまうのは視聴者側にとったら致命的なエラーです。
この点について、まずは視聴者側から。
一番最初にやってしまいがちな短絡的な行為が、「コメントによる配信者に対するクレーム」的なヤツなのですが…。
コレは後述するTwitchの仕様も加味したうえ、残念ながら配信者側ではほぼ対処できる内容ではないこと多く、同じ放送を問題なく観ている他の視聴者さんも居る場合も多々確認しておりますので、なるべくであれば配信者に対するクレーム等はやめてあげましょう(^_^;)
※ちょっと酷な気もしますし、配信者に対する荒らし行為に繋がってしまう可能性もありますので、注意が必要です。
※報告はあくまでも「Twitch」へ!!
日本に対するTwitchの対応が原因であるケースも少なくありませんので、配信者に対してクレームを入れたい気持ちは分かりますが、プレイヤーオプションからTwitchへ報告をしましょう。
※これ、実は効果があったりするそうです。
なお、配信中の時間帯などにも回線の混雑等が起因している場合もあるそうですので、混雑時とご自宅で利用されているプロバイダーなどの問題も埋めていく必要がありそうです。
とはいえ、視聴者も悪気があってそうしている訳でもなく、そもそも仕様など気にするの方がちょっとアレです。(ガジェヲタという意味で)
なので、以下この仕組、カラクリについて言及していきたいと思います。
■視聴者側ができること「品質設定」
実はこの現象、ワタシも一配信者側の立場としては大変申し上げにくいのですが、ほぼ"視聴者さん側のネット環境"に問題があるケースが多いと言われています。
もちろん、ワタシもTwitchを利用している視聴者の一人ですから、同現象を体験することはそこまでレアなケースではないと思っています。
なぜこのような現象が発生するかという点についてですが。
Twitchはそもそも海外サイトですので、ご利用のISP(プロバイダ)によっては時間帯(とくに深夜帯)ごとに海外へのアクセスに対して帯域を絞っている場合がけっこうあったりします。
配信ソフト側では送信先のサーバーを東京(JAPAN)に設定していても、やはり同様の問題が回避できていないユーザーさんが多いのも周知の事実です。
こうした起因を裏付けるかのごとく、例えばロキブロの配信にて同様の現象についてご指摘、ご連絡いただきましたユーザーさんは、完全に同一の方々でした。
※同じユーザー様方しかご指摘いただいてませんでした。(情報提供、ご協力感謝いたします)
また、技術的な内容を含めますと、配信者側の配信ビットレート(1秒間に送信するデータ量)をさほど大きな数値に設定していなくても、視聴者側のネット環境によっては快適に視聴できないケースが発生してしまうそうです。
この点については、配信側がどんなに盛っても、恐らくは現実的に見てもデータ量は1Mbps程度なので、やはり国内のネット環境のほとんどの方がクリアしている数値だと言えます。
実際、ワタシも配信者側ができることとしては、PS4やXboxOneの配信機能と同等、もしくはそれより低めのデータ量で配信をおこなっており。
基本的に国内からの視聴については"誰の環境でも観れる"と言われている送信データ量を予め調べ、その範囲内の数値に設定して配信しています。
※OBSでいうと3000kbt/秒でやってます。(実はPS4配信以下)
なお、PCからのソース映像がPS4などのコンシューマ機配信に比べ、画質(品質)がよく見えるのはソフトウェアエンコードでHD(720p)の60fpsでお届けしているからです。
※PS4はハードウェアエンコードですが、GTXに搭載されたハードウェアエンコード(NVENC)も非常に高性能なので、ハードウェアエンコードも強いのがPC配信といえるでしょう。
なお、配信ビットレートの数値が特に影響してくるのは、動きの速いシーンです。
ビットレート値が低すぎると、映像が動き出した途端にブロックノイズだらけの見るに耐えない品質になってしまうので、こちらも注意が必要です。
また、YouTubeなどの編集動画をアップロードする場合はフルHDサイズ(1080p)が理想ですが、配信の解像度についてはHDが好ましい…というか、主流となっていますので、配信者の方はHDサイズで放送できていればじゅうぶんです。
※配信をフルスクリーンで見る人が少ないため(コメント欄なども表示するので)
次に、視聴者側がその場でできる唯一の問題回避策がコチラ。
※プレイヤー右下のオプション設定ボタン
PCの方はプレイヤー右下の歯車マークをクリック。
すると、「ビデオ品質」という項目がございますので、こちらから任意の品質を選択して画質を下げ、秒間あたりのデータ量を減らすことが可能です。
要するに、画質を犠牲にして止まらない映像を視聴する手段です。
※ソース>高>中>低>モバイルから選べます
※設定「ソース」
プロバイダの帯域制限などが施されていない方であれば、恐らくこの最高品質でご視聴いただけるハズです。
※設定「低」
対して、品質を下げた場合はこのような状態になります。
動きの速いシーンでは、fpsも60以下に落ち込み、全体的にブロックノイズがひどくなってしまい、映像自体の画質がかなり低下してしまいますが。
この設定していただくことで、秒間あたりのデータ量を絞り、止まらない映像で視聴することが可能になる場合があります。
※スマホアプリ
Twitchのスマホアプリからご利用の方も、同様に歯車マークのオプションから品質設定をおこなうことが可能です。
PCの大画面で品質を落とすとブロックノイズが気になったりしますが、スマホのような小さな画面に凝縮された映像に関しては、多少品質を落としても綺麗に見えたりするので、特にスマホからの視聴をよくされている方にはオススメの手段です。
■Twitchの仕様
最後に、特に新参のTwitch配信者側へ課せられた問題が原因で、いつまで経っても快適な映像を視聴者さんたちに提供することができない…。
というデスマーチに陥ってしまうTwitch独自の仕様についてお話しなければなりません。
↑でご紹介させていただきましたとおり、Twitchの映像を観ている限りでは、プレイヤーの右下から映像の品質設定項目を変更することで、大抵の場合は視聴可能になります。
ですが。
※ビデオ品質が変更できない件
「ようし、今日からオレもTwitchデビューして人気ゲーム実況チャンネルを目指すぞ!!」
と意気込んではみたものの、実は初期の段階ではこのビデオ品質設定を変更することができない点に注意が必要です。
つまり、新参者の無名(過疎)チャンネルほど、無変換の品質で映像を放送することになりますので、伸びしろのあるこういった立ち上げたばかりのチャンネルほど、映像が止まる現象に悩まされるケースが非常に多いのです(^_^;)
では、どのようにして品質設定ができるようになるのかともうしますと。
「それでも頑張って放送を続ける」
しかありません( ;∀;)
実は、この品質設定が解除されるためには、それなりに視聴者さんを集め、それなりのコメントをいただき、それなりの再生回数を稼ぎ…
といった、Twitch内で定められたある一定のアルゴリズムを達成しなくてはなりません。
それがどんなアルゴリズムに基いているのかはワタシにも詳しくは分かりませんが、とにかく自分のチャンネルをアクティブにし続けて精一杯配信をする。
コレが唯一の策ですorz
※解除してもらえるかは配信者の腕か、はたまた運か…
なので、Twitchでは人気配信者のチャンネルではこの設定が解除されているのに、新参チャンネルでは設定ができない。
という弱肉強食ともとれる過酷なアルゴリズムがそこにあるワケです…orz
我々も頑張って毎日放送をしてきた甲斐もあり、これまでいくつかのTwitchユーザーさん方との出会いを経て、なんとかここまで漕ぎ着けました。
ただ、今でみんな観に来てください!!というガツガツした感じが薄れてしまい、むしろ、Twitchは我々にとって、世界中のゲーマーさんとのコミュニケーションのツールとして働いています。
というのも、Twitchのおかげで、国内外のPCゲーマーさんたちと触れ合う機会が激増しました(*´ω`*)
※実際に、リスナーさんと一緒にPCゲームタイトルを遊ぶ機会も増え、先日もまた海外ゲーマーさんたちと一緒にプレイ、放送を楽しんでおりました。
※せっかくここまで来ても、この謎の仕様でまたソース配信のみになってしまったりもします(^_^;)
ちなみに。
YouTubeに関しても、新参チャンネルでも"どれだけアクティブに動いているのか"というアルゴリズムに基づき、YouTube側が検索結果候補の上に表示しれくれたり…といった協力体制を敷いています。
※動画投稿頻度や本数が多いチャンネルを優先的に検索結果表示してくれるなど。
YouTubeLive(Gaming)への進出も考えてはいましたが、もうしばらくTwitchで楽しみたいと思います。
ということで、非常にシンプルな内容ではございましたが、以上の点につきまして、Twitchの利用における注意点などをまとめてみました。
もっと突っ込んだ内容を知りたい方は、ネットでTwitchのカクつき問題でしたり、その他の問題について検索されてみてください。
けっこう各所で検証がおこなわれ、対策なども施されているようです(*‘ω‘ *)
おしまい