12月26日に引越しをした。来年の3月で今の職場を辞め、大阪に戻ることにした。2拠点を1か所にまとめるには、大阪の家は狭すぎるので、少し広い部屋を近くに探し、丁度よい場所が見つかつたための転居である。

 荷物の大半は本で、処分する本と残つた本の箱詰めする作業がまづは大変だつた。機会があるごとに11月から12月にかけて大阪に帰つた。頼んだ引越し業者の段ボール箱が2種類の大きさしかなく、小さい方でもかなり大きい。本は中途半端に入れると本が傷むので目一杯入れる。それを三段に積み上げるのが一苦労。7年前にも引越しをしたが、その時であればこれほどの非力ではなかつたのではないかと思ふほど、近年の筋肉の衰えが身に染みた。

 さあ、これで準備万端と思ひきや、引越し当日になつて書棚の移動に注文がついた。「このままでは持つていけませんので、ばらしてください」とのこと。時間は30分ぐらゐしかない。屈強の青年4人がどんどん段ボールやら家財道具やらを運び入れていく、その間に書棚をばらさなければ彼らを待たせてしまふことになる。そんな気持ちを抱きながら、壁に貼り付いた書棚をばらし、番号をつけ、どこに運ぶかを伝へていく。それでも何とか間に合つた。右腕はパンパンにはれ、左手の指が硬直してしまつた。この状況が気持ちに陰を落としていく。年の暮れにふと訪れた感慨である。

 

 新居に移り、午後からは積まれた段ボールとの格闘が始まつた。もちろんその前に書棚の組み立てから始めた。天井の高さが異なるので、格段の高さも変はつてしまふ。部屋の大きさも違ふから位置ももちろん変はる。こんな作業は分かりきつてゐたことだけれども、やはり直視できるのはその場に立つてからである。やれやれとの思ひがあるが、段ボールの数を減らすことに集中してそんな作業を続けた。三日で終了。12月29日には完成し、いらなくなつた段ボール箱は業者に持つて行つてもらつた。

 下の階の方とお隣にご挨拶に行き、引越し作業は終はつた。

 

 しかし、3月にはもう少し大きな引越しが待つてゐる。そして、今の家も定期借家なので3年後には出て行かなかければならない。本も服も雑貨ももつと処分しなければなるまい。その思ひがこの2025年年末の思ひである。それはそのまま人間関係の整理であるやうにも深く感じてゐる。

 

 寒天にずしりと重し段ボール

 行く年や荷解きする手に声かける