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ことばとくずかご。

大学院のときに勉強した辞書や社会言語学のことを

忘れないうちに記録しておこうと思います。

皆さま

あけましておめでとうございます


さてさて新年早々、ことばあれこれ。

「元旦」と「元日」ではどう違うでしょう。

「旦」は日が一より上にあります。
一は地平線と思ってください。

つまり日が地平線から上るとき。
つまり「旦」は朝のことを言うのです。

あ、ちなみに「元」ははじめのこと。つまり
「元日」は一年のはじまりの日を言い、
「元旦」は「元日」の朝のことを言うのです。


というようなことを、書いていこうと思いますので、
皆さま、本年もよろしくお願いいたしますm(__)m
文法を論ずるとき、
話しことばの研究はしなくていいと言われる。
というよりは優先的でないということだろう。

書きことばと話しことばは性質が異なる。
話しことばは変化に敏感で先行しやすいが
それが書きことばへと入っていくのには段階があり、
一般に
小説のような汎用性が求められないものから始まり、
大衆誌、テレビ、新聞あたりが使いだすと、
辞書にも載せざるをえなくなり、
書きことばとしての定着が進む。


固有名詞などは比較的すぐに浸透するが、
その他は崩れたものとしての認識がなされ、なかなか
書きことばとして許されるまでには時間がかかる。


だから話しことばの文法をやることがもてはやされない。

方言を研究しています。
いま、論文のまとめに入っているところなのですが。。。(TдT)


私の調査した地域では

ヒキガエルを「ヒクバンバ」
ケラを「ケラバンバ」

と言うのです。
「バンバ」はこのあたりでおばあちゃんの卑称。
つまり「ババア」ってことです。

で、なんで命名にババアなのかと考えて、
周辺地域、特に長野県あたりの方言地図や方言集を見てみると、

ニジュウヤホシテントウを「コーヤノババサ」
アリジゴクを「ウスヒキババサ」

などと言うところがあります。
「ババサ」というのはこれまたおばあさんの卑称。
「オバアサン」の前半がババアになり、
「サン」の「ン」が落ちて敬意が下がっている。

こどもたちは自分の世界のものをいろいろ名づけます。
発想豊かに名づけます。
さてさて、でもどうしてババアなんて命名が?

おばあちゃんは子どもにとってどんな対象だったのでしょう?

そういえば、宮崎アニメなんかは
おじいちゃんよりもおばあちゃんがよく重要な役をしていますね。
子どもにとってのおばあちゃん、どんなイメージなんでしょう。

子どもに戻るのも、おばあちゃんになるのもできないので、
そしてこれはあくまでも今の70歳前後の人たちを対象にした調査で、
今の小学生達がどう言っているかというと全国共通語形と同じなんですが、
おばあちゃんてどういう存在だったのかと、
私の子どものころをに思いを巡らせてみます。

自分の家のおばあちゃんは別。
おばあちゃん子だったし。

でも他の家のおばあちゃんは怖かったかもなぁ。
痩せている人はしわしわで動きもか細い感じが、
太っている人は肩甲骨の出ているずんぐりむっくりしている感じが、
怖かったかもなぁ、と思って、
そういうことなのかなぁ、、、と
動物をおばあちゃんに例える子どものいたずらな命名に
ちょっと引いてしまいました。。。


ってこんなこと論文には書けないですけどね。
ことばを調べることで人の生活の様子が見えてくる。
方言調査の醍醐味です。
「あえる」ということばに
「和」という字をあてた感覚が好きです。


もともとは「あふ」から来ているんだなぁ。
会・合・逢・遇・遭
だけでも漢字がいろんな意味を表していると感じるのに、
ほかにもたくさん「あう」がある。

漢字が輸入された時、
それまでの和語にどういう字をあてるか、
つまり日中の言語の翻訳なんだけれど、
それをやってのけた歴史があるんだなぁと思うと、
その時代にタイムスリップしたくなります。

和語の意味を分析して、
当時の中国語と対照する、
その仕事のすばらしさ。


いまの外来語もある程度はこういう規制できると思うんだけどなぁ。。。