おばあちゃんと子ども | ことばとくずかご。

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大学院のときに勉強した辞書や社会言語学のことを

忘れないうちに記録しておこうと思います。

方言を研究しています。
いま、論文のまとめに入っているところなのですが。。。(TдT)


私の調査した地域では

ヒキガエルを「ヒクバンバ」
ケラを「ケラバンバ」

と言うのです。
「バンバ」はこのあたりでおばあちゃんの卑称。
つまり「ババア」ってことです。

で、なんで命名にババアなのかと考えて、
周辺地域、特に長野県あたりの方言地図や方言集を見てみると、

ニジュウヤホシテントウを「コーヤノババサ」
アリジゴクを「ウスヒキババサ」

などと言うところがあります。
「ババサ」というのはこれまたおばあさんの卑称。
「オバアサン」の前半がババアになり、
「サン」の「ン」が落ちて敬意が下がっている。

こどもたちは自分の世界のものをいろいろ名づけます。
発想豊かに名づけます。
さてさて、でもどうしてババアなんて命名が?

おばあちゃんは子どもにとってどんな対象だったのでしょう?

そういえば、宮崎アニメなんかは
おじいちゃんよりもおばあちゃんがよく重要な役をしていますね。
子どもにとってのおばあちゃん、どんなイメージなんでしょう。

子どもに戻るのも、おばあちゃんになるのもできないので、
そしてこれはあくまでも今の70歳前後の人たちを対象にした調査で、
今の小学生達がどう言っているかというと全国共通語形と同じなんですが、
おばあちゃんてどういう存在だったのかと、
私の子どものころをに思いを巡らせてみます。

自分の家のおばあちゃんは別。
おばあちゃん子だったし。

でも他の家のおばあちゃんは怖かったかもなぁ。
痩せている人はしわしわで動きもか細い感じが、
太っている人は肩甲骨の出ているずんぐりむっくりしている感じが、
怖かったかもなぁ、と思って、
そういうことなのかなぁ、、、と
動物をおばあちゃんに例える子どものいたずらな命名に
ちょっと引いてしまいました。。。


ってこんなこと論文には書けないですけどね。
ことばを調べることで人の生活の様子が見えてくる。
方言調査の醍醐味です。