文法を論ずるとき、
話しことばの研究はしなくていいと言われる。
というよりは優先的でないということだろう。
書きことばと話しことばは性質が異なる。
話しことばは変化に敏感で先行しやすいが
それが書きことばへと入っていくのには段階があり、
一般に
小説のような汎用性が求められないものから始まり、
大衆誌、テレビ、新聞あたりが使いだすと、
辞書にも載せざるをえなくなり、
書きことばとしての定着が進む。
固有名詞などは比較的すぐに浸透するが、
その他は崩れたものとしての認識がなされ、なかなか
書きことばとして許されるまでには時間がかかる。
だから話しことばの文法をやることがもてはやされない。