体育の日ということで
日頃運動と無縁の筆者も運動会の
綱引きに参加してみました。
この綱引きですが綱引きといえども勝負ごと、
勝ちと負けが
はっきりとしかも短時間についてしまいます。
勝負前のまわりが舞い上がって騒いでいるとき、
冷静に参加者を観察したところ
二種類のタイプがいることがわかりました。
一つ目は、腕に自信があるかどうかわかりませんが、
とにかく力を貸そうというタイプ。
このタイプはまわりが入れ込んで騒いでいても
寡黙に落ち着いています。
もう一つのタイプは、入れ込んで騒いで、
皆で勝つというより自分の力で自分がいるチームを勝たそう、
いや自分が勝つと自負しています。
そんな中、
筆者は恐らく最も非力ながら、
どうせ戦うなら勝ちたい、
できれば自分が主体になって勝ちたい
と考えていました。
どちらにしても寄せ集めのチームです。
リーダーがいるわけでも作戦を練るわけでもありません。
筆者はまず、
力が均衡している場合は綱を引いている時間が
結構長くなることに着目しました。
次に自分のチームと相手のチームを見比べ、
相手のチームは寡黙だが
力は継続して引き続けるタイプが多いこと、
こちらは、自分の力で勝とうと入れ込んで
まわりにもはっぱをかけている状況を把握しました。
結局、筆者は腹を決め、
綱引きの最初は
まったく力を入れないことに決めました。
いよいよ綱引き開始です。
案の定、
筆者が力を入れようがいれまいが
綱は拮抗してしまいました。
拮抗が崩れそうになる絶妙なところで
全知全霊、全力を傾けました。
しかも、他の誰にも負けんばかりに
大声で奇声を発しました。
それー!行くぞ!いまだー!