ランチェスターを超えるもの。 | 勝つ拡販戦略、克つ営業戦略、勝利の方程式

勝つ拡販戦略、克つ営業戦略、勝利の方程式

ハイテク業界での経験を生かしてブログを書いてみることにしました。自動制御、ロボット、防衛兵器、画像処理装置、人工知能、組込みソフトウェア等、このような製品を担当したとき、どのような行動を取ればよいのか自問自答も含め展開してみたいと思います。

Uターンラッシュが始まりましたが、
筆者は未だ休暇中です。。。。

今から10年以上前、筆者はエンジニアでした。
諸事情により、今またエンジニアに戻りつつあります。

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エンジニアであった筆者が

マーケティングに興味を持つようになったのは

やはり営業専任者となり、

全国をセールスとしてまわり始めてからです。

その当時、担当していた製品の一つが

汎用バス準拠ボードで

これがまったく売れません。

実は、斜陽化産業と言われつつある時代にさしかかっていました。

汎用のバスボードは、現在も存在しています。

信頼性に優れるため、社会基盤(インフラ)基幹システムの
中央演算装置として、

NASAで採用されている人工衛星の心臓部、

半導体製造装置の制御中枢、

大型ロボットの頭脳部分などで今も活躍しています。

信頼性、拡張性に優れていますが、

取り扱うエンジニアに、ある程度以上の専門スキルを要すること、

価格が高いこと、サイズが大きいこと等、

いくつかの難点がありました。

そういう欠点をなんらかの方法でクリアした製品群は、

当時、市場で大きなシェアを獲得していました。

しかし、今振り返ってみると。

パソコン(PC)ブームがコンシュマーから産業装置に波及し、

PCであらゆるものを制御してみようという大きな流れが
出来つつあったのです。 (注:後述)

国内最大手のメーカが汎用バスボード事業を辞めるという段階になり、

汎用バスボードという製品カテゴリーは

サンセットビジネスになってきました。

当時、筆者は、

東北、九州、静岡、浜松、名古屋、大阪など、

全国津々浦々の旧ユーザの所を訪問し、

販促活動を担当していました。

特に東京から距離がある、九州熊本、福岡、佐賀は

汎用バスボードの需要家が所在していたため

相当足繁く訪問しました。

結果は

惨憺たるもので、

1年間、最大顧客以外からの新規採用が全くないという有様。

この時出会ったのが、

ドラッカーでした。

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューという雑誌に
ドラッカーの論文が掲載されており、

そこにはっきりと、書かれていました。

あらゆる製品が、年をとり、結局は陳腐化する。
いかなる製品といえども、
30年、40年の間、適切な製品であり続けることはない。


と。

メーカーは、製品寿命を見越して新製品を開発しなければ
先がない

ということまで書かれていました。

はっきり、

過去からの脱却


が必要なのであると。

当時、ランチェスター営業戦略しか知らなかった筆者は

がつんと

激しい衝撃を覚えました。

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注:ここでいうPCとは、INTEL系(AMD含む)CPU上にマイクロソフト社のWindowsXX OSを搭載したものという定義です。