例年通りリスニングで20点、対話文8点、長文2題で計24点、英作文8点の編成。
リスニングは最後の「write one question」はしつこく練習しているので大丈夫でしょう。
《筆記問題》
大問1 対話文
ほぼほぼ例年通り。
Bのペンケースは少し迷うかも。
素敵ね。だけど大き過ぎない?
ペンがたくさんあるから・・・
なるほど。これなら全部入りそうね。
となる。これ以外は問題なく解けるはず。
大問2 長文(会話文)
ここの「並べかえ」がいつも勝負の分かれ道なのだが、これは例年より易しかったと見る。
どちらも切り取り方が分かりやすく、語句の選択も比較的迷いの少ないものだった。
we (have been talking about ) an effective way to・・
she (gave us information we) needed
そして予想通りの接触節による後置修飾。
また並べかえ以外の小問についても、すべて記号による選択問題で、正解以外の選択肢が弱すぎるため、内容がある程度読めた人にはかなり易しい問題だった。
大問3 (長文)
it'll be good 「experience」良い経験になるよ。
英問英答は毎年出るのだが、最近では文の単純な抜き出しではなく内容をアレンジして解答させる形式になっている。
Why was the old man surprised ?
→Because he found Yuri was Tomoko's daughter.
となるのが模範解答だが、それ以外にも正解はあるでしょう。
問3は、ケンのセリフの
I think people have their wonderful memories.
I want to share them through photos.
を丁寧に積み重ねてまとめたい。
人々が持っている素敵な想い出を、写真を通して共有すること。
最後の「あなたならどうする?」系も何度も練習している。
大問4の英作文よりも、ここで確実に3点取れるか、のほうが点数アップにつながりやすい。
ここは無難に書けたでしょう。
長文問題は、その設定や文章が複雑なつくりになっていて、文全体の意味と状況を把握できる人とそうでない人との差がかなり大きいと思われる。
また、experienceはそれほどでもないが「memories」「share」「through」など、問題の語彙レベルは上げてきていると感じる。
文の意味さえつかめれば、問題内容そのものはむしろ易しくなっているので、知っている語彙数を増やすのが非常に重要になる。
少しずつ英語テストが「文法」から「語彙・表現」にシフトチェンジしているのが分かる。
また、リスニングも含めて、「あなたなら?」が多いので、ショート作文の練習は必須だと思う。
なお、問4の内容一致が、これまでは2点×2問だったのが、両解4点になったのは、英語苦手な生徒にとってはかなりイタイ。
英語はいっそう格差を拡大する方向に動いている。
大問4 (英作文)
お題の「状況」をショート会話文で把握し、それに答えなければならない。
日本のnatureについて、8月と10月と12月のどの月がオススメか。書きなさい。
Augustなら、海や山、空の美しさ。
Octoberなら、紅葉。
Decemberなら雪景色。といったところか。
いつもなら、夏は海で泳ぐ、冬はスキーで遊ぶ、美味しいものを食べるなどのアクティブな話を展開するところだが、今回は「natureについて」というクサビが効いてしまい、なかなか手が動かなかったかも。
また、このnature縛りによって
sea、mountain、snow、leaf(leaves)、blue、red、green、yellow、whiteなどの単語が不可欠になり、ここでも語彙力が問われることになる。
作文というと、だいたいどのように書いても、内容さえしっかりしていればそこそこの部分点が拾えるところだが、「縛り」を設けることで自由作文のなかにも意図的な語彙力チェックが隠されている。
この傾向は今後要警戒である。
以上、数学同様にかなり二極化しそうな気もするが、記号問題も多いので少しそこはボヤけるかも。
先生とか講師などからすると、イージーになった感があるだろうが、これは英語が苦手な人のイタイところをかなりついていて、見た目以上に厳しいテストのように思える。
数学同様、平均点はあまり意味をなさないと思う。