大問1
国風文化に関係の深い人物
→清少納言
相変わらず「大河ネタ」が必ず仕込まれていますね。
「馬借」「問丸」という室町ワード。
鎌倉幕府の成立→承久の乱→南北朝→下剋上
の並べかえ
御成敗式目と武家諸法度の区別!!
かなりベタだが効くと思う。
お百姓の土地の売買の禁止は難しかったかも。
そして大日本帝国憲法では「法律の範囲内で自由が認められていた」は定番。
明治初めの頃の「生糸の輸出」と「金の流出」は押さえておきたい。
そしてそれによって「物価が上がったことで庶民の生活が苦しかった」ことも定番です。
大問2
日米安保や日ソ共同宣言による国連加盟などは、手堅く取りたい。
問3は、典型的な福岡県の社会科問題。
「1世帯あたりの収入額が増え、家庭電化製品が普及した」
という資料を見たまま素直に書けば正解。
資料問題は主に
①増加か減少
②上回ったか下回ったか
の2点である。
問4はかなり難しかったはず。
パリ協定が一番新しいことに気づいて残りの二択か、公害対策基本法→環境基本法の流れまで把握しているか。
いずれにせよここまでで唯一グッと来る問題。
大問3
赤道の位置は準備できているだろうが、日本の標準時子午線がどの辺りになるのかは結構厳しかったかも。
「経済特区を設け、外国企業を受け入れる」は少し古さを感じてしまう基本問題。世の中的には次のフェーズに移っている気がする。
「モノカルチャー経済」は、価格の変動が大きく、国の収入が安定しないという問題がある。
これもド定番。確実に正解したい。
東西ヨーロッパの経済格差、賃金の安さに目をつけて工場の移転、EU域内は関税がかからないことなどの基本的知識をうまくつなげられれば正解できそう。
世界地理はかなり基本的な問題が多めだな。
大問4
ここまで来て、
日本海側の気候、瀬戸内気候の雨温図と来ると、生徒たちの勢いは止まらない。一気呵成にペンが動いただろう。表情には出ていないだろうが、心の中は笑顔に違いない。
福岡、大阪、京都、奈良、東京、神奈川、埼玉、千葉、北海道、沖縄に共通するもの。
比較的都会な県と北海道沖縄・・とくれば第三次産業か。
問3は、
中部の輸送用機械、東北の米、関東の印刷物、九州の畜産を押さえていれば大丈夫。
問4 は、
人口と事業所数がもっとも多く、高速バスの輸送客数が多いこと。
これも典型的な資料問題。各資料のタイトル名を使用しつつ、見たまま書くことがコツ。
アメリカや北海道での
「農業従事者に対する耕地面積が大きく、大型の機械を利用して農場経営している」特色。これも基本で、何度も何度も練習しているカタチ。
大問5
国民の三大義務。
必ず覚えておく必要があるが、体感では歴史や地理と比べて公民のこういうのほどいつまで経っても覚えられない。
ちゃんとやっている人と差がついたでしょうね。
二元代表制。
議院内閣制とセットで意味を理解しておきたい。
「テスト」というよりはまともな社会人になるために。
日銀の金融政策と政府の財政政策の区別。
昨今のメディア報道でもこれらを区別できていないように感じる。
とてもとても大切な問題。できてて欲しい。
国債の売買→金融政策
増減税、公共事業→財政政策
問5 は少し難しかったかも。
企業の資金調達について、
間接金融=融資、直接金融=株式など
はイメージできたとして、それを「家計との関係」で論じるのは難しいでしょう。
最後の
「老年人口が増えて、生産年齢人口が減っている」は、今年の社会科問題を象徴している。
基本的な語句や知識、論述形式もほとんどが定番、資料問題も見たまま書く系が3問と例年と比較してもかなり易しい。
大問6
個人的には「SDGs」ネタは分からなくもないが、世界的にはそれほど熱心でもなく、もはや忘れ去られつつあるので、もっと違うものにして欲しかった。
計画的な漁獲は、漁協などの話で、これこそSDGsに絡めるのは無理がある。
レジ袋とマイクロプラスチックの関連についても、やや周回遅れ感。
ただ生徒たちからすれば文をまとめやすかったでしょう。
以上、今回の社会は昨年よりは易化したと思われる。
チームLOGOSは、45以下はほとんどいないはず。
見たことない問題は大問6以外ではほとんど無かったでしょう。
全体でも平均35以上はありそう。