今年は特に「理数系」の生徒が多い。
数学の解法には目をキラキラさせ,理科的な仕組みの話にも興味津々だが,英語だけは辛そうに授業を受ける。
英語は「つまらない」らしい。
そんな彼らには徹底的にパズル型の英語指導が望ましい。
文法問題を徹底的に演習させ,「なぜそれが答えになるのか」を仕組みとして指導する。
そうすれば,英語への「納得度合い」が上がりやすくなり,彼らが英語をやるとっかかりになる。
英語は他の言語と比較しても「例外」の少ない言語で,「ルールが存在する」ことに気づけば,取り組みやすくなるのだ。
さて,それをしばらく続けると,結局は英語の点数が一番高くなり,しかも安定する。
英語には応用問題がない。
たとえば一般的でない単語をふんだんに取り入れてテストをつくれば,その点においては苦戦するだろうが,でもそれくらいしか英語を難しくすることはできない。
強固な文法力は,テスト英語に対しては絶対の安定をもたらすと言える。
先日の模試では全員がこっぴどくやられた。
しかし,合否判定や5科の偏差値はギリギリで踏みとどまった。
英語で高得点を取ったからだ。
理科や社会の点数は難易度によって大きく変動する。もちろん点数が下がるので楽しくもない。
しかしそんな時こそ彼らの合計偏差値は上がってしまう。
英語が計算できるから。
よーし。英語を始めるぞー。
はあ~。英語かー。とため息をつく。
みんなそう言うけど,この前のテストは何のおかげで助かったと思っているのだ?
英語です!!
(言われなくても生徒たちが自覚している笑)
そうだろ?笑
今日もガマンして英語をがんばろう。
相変わらず英語は好きではない。
それでもがんばって来たからこれを武器にできた。
ガマンを覚え,知識を身につける方法と熱量も学んだ。
それが勉強の副産物とも言える。