《大問1》
例年通り9問各2点。
(6)は関数の小問の中ではもっとも難しい問題。
できて当然だが,中学生がもっとも苦手とする「変化の割合」「χの増加量,yの増加量」の問題。
落とした生徒はそこそこいるでしょう。
《大問2》
久しぶりの文章題。
これは予想していた。・・のだが,
出ました!激ムズの(1)
20%引きの値段がa円。
定価は?→0.8a円!!
という引っかけ。
おそらく言われるまで気づかない。
それくらい破壊力のある引っかけ問題。
定価 × 0.8=a なので,定価は1.25a 円となる。
(2)は超!!がつくほどイージー問題。
生徒の人数をχ人として「一次」方程式を立てて解く。
「連立」ではなく「一次」方程式というところに戸惑いを生む可能性はあるが,
過不足の方程式は基本である。
5χ+8=7χ-10
これを解いてχ=9
生徒の人数を9人とすると,あめの数は
5×9+8=53
これは問題にあう。
あめを生徒1人に6個ずつ分けるとすると,
6×9=54
53<54だから,あめは足りない。
《大問3》
これも予想通りの「箱ひげ図」
(1)~(2)はイージー。
(3)は,一つ一つ確認すれば正解は出せる。
ただ,少し面倒な確認作業になる。
ここで,前の教科の国語をどう考えているかが運命を分ける。
数学こそ好結果を出さなければ!という思いが強いほど,この確認作業は精神的に追い詰められる。
繰り返すが問題そのものは難しくない。
ただ時間はかかったと思う。
《大問4》
数年ぶりに傾向を変えてきたが,これも予想通り。
(1)~(3)は冷静に対応すれば解けたはず。
《大問5》
(1)と(3)は、最近の流れ。
ただ(2)は,問いたいことの意味が分からない。
答えは出せるが,この問題の目的が不明。
入試という緊張の中,ミスしたくないという生徒の気持ちを考えると気の毒にさえ思える。
そりゃ「イ」やろ。
いや、そんなアホみたいな問題あるわけないか。
もうちょい考えてみないと。アブナイアブナイ。
で,結局「イ」が正解。
時間を返せ~。
(4)は日頃からスルーかチャレンジか。
面積比を訓練している生徒はチャレンジし,なおかつ正解したであろう。
《大問6》
(1)の表面積。
チームLOGOSは秒殺。
(2)は,円錐と円柱の体積比は1:3。
よって4分の1線よりやや上まで水がたまる。
同じ理屈で 高さは,円錐の高さの3分の1。
(3)はようやく例年通りの福岡県らしい問題。
ただ,日頃からスルーの人はハナからノールック。
チャレンジしたい人は,時間さえあれば対応できたと思う。
ここで,時間をかけさせられた大問3が効いてくる。
配点的には,大問3(3)の2点を捨てていれば,最後の4点は取れたという人がきっといる。
なかなか難しいところだ。
以上,全体的には難化した。
平均は30をわずかに下回ると見る。
国語,数学がびっくり箱なのは福岡県あるある。
勝負は社会からである。