MULLER ML725で

「富士山を拝みに行くぞ」ポタリング


その2です。





昼食後は日本平テラスで展望を楽しみ、

清水日本平パークウェイを

市街地に向けダウンヒル。


装着しているグラベルキング SK

上りは気にならなかったけど、

下りでスピードが出やすい場面では、

腰高で柔らかい感じがして

少し気を使います。



一旦国道150に戻り、次に目指すは

「天女の羽衣伝説」で有名な

三保の松原。

海岸線には美しい松林が続く。


先程のダウンヒルではネガな

部分を感じたグラベルキングSKですが、

さすが未舗装路は安定してます。



「乗船の時間に間に合うよう、

少し急ぎますね」

先頭を走るF氏が声をかけてくる。


乗船??

船に乗るってこと??



三保の松原から遊覧船に乗れるのか!

東海大学の建物の近くに

遊覧船用の桟橋がありました。


対岸の清水マリンパーク近くにある

日の出桟橋までの航路。

自転車含めて400円、15分の船旅です。

遊覧船というよりは渡し船的な

雰囲気が漂っています。



ポタリングの最中に船での移動。

なかなか新鮮な体験ができました。

しまなみ海道もこんな感じかな?

(違う??)


  

清水マリンパークに近づいた頃、

船尾にユリカモメの群れがやってきました。

観光船に慣れている感じ。

餌をねだっているのでしょうか?


動画を撮っていると、

船上から声が上がりました。

「あれ? 何かいる!」

「あそこ、イルカだ!」


 

ユリカモメとイルカで盛り上がった

遊覧船での船旅。

ポタリングでの楽しいアクセントでした。



さすがサッカーの街、

こんなところにボール発見。


清水の街並みを走り抜け、

次に向かったのは「草薙神社」

ヤマトタケル伝説で有名な神社を

お参りしたり、



登呂遺跡を見学したりと、

静岡の歴史と文化にふれていた

ひとときでした。



静岡から焼津に戻る帰路は、

海側ではなく山側のルートを選択。

丸子川(まりこがわ)沿いの

サイクリングロードを西に向かいます。



川を見ながらのんびりと走れ、

ルートの案内もしっかりしている。

とても快適なサイクリングロードでした。


丸子宿の看板付近でストップ。

この辺りの名物である「とろろ汁」の

食べられるお店を探します。



目の前にある老舗の「丁子屋」は

木曜日と月末の水曜日が定休日との事。

今日は見事にハマってます。

すぐ近くの「一松園」は営業中、

と言う事でこちらに決定。



店内はなんとも言えない

昔ながらの風情を感じるつくり。

以前は旅館だったのでしょうか?



ととろ汁をメインとしたセットを注文。

やさしい感じの味付けが、

疲れた身体にはベストなマッチ。

「これ、量が多くないですか?」

なんて思っていましたが、

すんなり完食です。

ごちそうさまでした。



静岡市から焼津市に向かうため、

宇津ノ谷峠に向かいました。

県道208の西に位置する

「明治のトンネル」で峠を越えます。



手作業で完成させたであろう、

レンガ造りのトンネル。


向こうに見える仄かな灯り。

明治時代と錯覚してしまいそうな、

ノスタルジックな雰囲気を

醸し出しています。



日が沈む頃、焼津市内のデポ地に到着。

約90kmの(遊覧船の距離含む)

静岡ポタリング終了です。

お疲れ様でした。







「富士山を拝みに行こう」

そんな合言葉に企画された

ポタリングでした。


が、実はその富士山

日本平の昼食前に見えたのが

この日最後の姿となっていました。


「三保の松原から見えるかな?」

「遊覧船からも見えるはず」

なんて事も話していましたが、

残念ながら、その勇姿は拝めず。


「また来いよ」って事ですね。