3泊4日のインド旅〜3日目①エローラ石窟寺院 | BECOの気まぐれ日記

BECOの気まぐれ日記

自由気ままに〜日々のあれこれ備忘録〜
2015年よりバンコク在住。今日もバンコク迷走中・・・

インド3日目。今回のインド旅のもう一つのハイライト「エローラ石窟群」

 
エローラまではツアーバスもあるけど、時間配分に自由がきかないので、ホテルで車を手配してもらうことに。
 
エローラとダウラターバード要塞、ビービー・カ・マクバラーの3か所を回ってもらって、1800ルピー。(帰って来てから別のスタッフに1500ルピーは払った?って聞かれたからこのホテルの相場は1500ルピー・・・?ボラれたかな)
 
 
 
提携しているタクシーかと思ったらホテルの専用車+ドライバーさんでした。
 
アウランガーバードからエローラまでは車で40、50分で到着。
 
エローラは、34の石窟があり、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の3つの宗教の寺院が一箇所にある珍しい寺院石窟で世界遺産に登録されています♪
 
入口は16窟のカイラーサナータ寺院の正面にあり、向かって右側に1〜15の石窟、左側に17〜34の石窟が並んでいます。1番の見所は16窟だけど、とりあえず1から順番に見ていくことに。
 
●1〜12窟
 
1〜4窟辺りの外観
アジャンタに似ていますね。
 
2窟。簡素な内部。
 
 
エローラの仏像は、腰掛けスタイルが多かった気がする
 
 
 
5窟。エローラで最大規模の内部の広さを持つ僧院なんだとか。
 
 
10窟。エローラ唯一のチャイティヤ窟(ストゥーパを祀るための石窟)。2階建て構造で2階のテラスには上がれます。
 
 
アジャンタのチャイティヤ窟に似ていて、細かい彫刻も見応えあり。
 
 
 
12窟は、3階建てのような建物のような外観
 
 
 
●13〜29窟
 
14窟。ヒンドゥー教の寺院は神々と動物たちの彫刻が豊富で見ていて楽しい。
 
 
ここまでの見学で何気に1時間位経過・・・このままのペースだとヤバイと感じて駆け足で見ることに。しかもカメラの充電をし忘れてて、バッテリ残量もヤバめ・・・今日はこれから見どころがまだたくさんあるというのに。こういう時に限ってスマホも充電不足・・・
 
 
 
15窟。この祠堂?の奥に2階だての石窟があって、内部の彫刻は中々見応えあり。
 
 
2階の正面にシヴァ神の象徴であるリンガ(男根)が祀られてて、その前にはシヴァ神の乗り物である聖牛ナンディンが鎮座しています。
 
 
15窟を見終わって出ようとしたとき、見覚えのある姿を発見。昨日、アジャンタのツアーバスで一緒だったインド人のアビジャだった。彼女もアジャンタとエローラを見るために来たって言ってたけど、まさか再開するとは思ってなくて、お互いビックリ!偶然の再会にハグして、少し立ち話。また他の場所でも会うかもねーと言って別れたけど、この後結局会うことはなかった。
 
 
 
さて次はいよいよエローラ最大の見どころ16窟カイラーサナータ寺院。完成までには100年以上もの歳月を要したのだとか。↑の写真は入口。
 
ここのゲートをくぐって中に入ると・・・
 
ほえーー。カメラに収まり切らない規模感と岩山を切り出して作ったとはにわかに信じがたい彫刻建築。
 
 
 
 
しかもノミと金槌だけで?
・・・凡人には想像すらできない。
 
 
細かすぎる彫刻。うっかり手が滑って削りすぎちゃったとか言うことはなかったのかしら・・・
 
 
中央の本殿に壁面には彩色跡や壁画が残っている部分もあって、今は遺跡だけど、当時はかなり華やかだったんだろうな〜。何だか想像しただけでロマンがあってワクワクしてくる。
 
 
内部の柱も彫刻。本殿の内部奧にはリンガが祀られていてインド人が参拝している姿が印象的だった。ただ撮影をしている観光客も多くて監視のスタッフが結構ピリピリ。
 
 
向かって右側の山道を上って行くと上からカイラーサナータを一望できる場所があるんだけど、時間があまりなかったのと、崩れやすく危険みたいなので、途中で断念。上から見ると、すぐ先には緑に覆われた盆地が広がっていて、不思議な気分。
 
 
 
時間がないので先を急ぎます。
 
17〜28窟までは、見どころは21窟くらい。あとは小さめの石窟が続く感じだったのでサクサク進みます。
 
 
21窟。ナンディンがいると言うことは、シヴァ神(リンガ)を祀った寺院っぽい。
 
 
そんなに広くないけど内部の彫刻が素晴らしい。
 
内部を見学していると、自称エローラの掃除スタッフ?と言うおじさんが話しかけてきて、それぞれの彫刻の場面の説明を勝手にし始めた。
 
チップを要求してくるやつかしらと・・・警戒して「時間がないからそろそろ行かないと」と伝えると、おじさんは「ただエローラの素晴らしさを伝えたいだけで、この先の近道も教えてあげるよ」と。
 
今、この場にいるのは私とおじさん、他の観光客はいない。ちょっと怖かったので「ガイドは必要ないし、自分のペースで観たいからありがとう」と丁重にお断りすると、おじさんはどことなく寂しそうに去って行った。
 
本当にただの親切なおじさんなだけだったかもしれないけど、自分の身を守れるのは自分だけだし仕方ない。
 
おじさんを振り切った後、28窟までサラッと見て終了。
 
 
28窟の先は崖崩れで行き止まり、29窟へはぐるっと回り道しなきゃ行けない。昔は岩肌に沿ってつくられた細い道を歩いて行けたっぽい。
 
また17窟まで戻るのはかなり時間ロス。
 
ただ注意してよく見ていると、24と25の前辺りに、人が通ってできたと思われる山道が見える。
 
多分さっきのおじさんが言っていた近道に違いない!思い切って、その道を進んで行くと無事メインの舗装道に出れた。
道の横にあるダムは、地元の子供達の遊び場。
 
 
ここから、さらに炎天下の坂道を5分ほど歩くと29窟に到着。
 
29窟はかなり広くて、インド人の観光客が結構寛いでいた。
 
 
 
彫刻もダイナミックものが多い。
 
さて、残すは30〜34のジャイナ教窟。
正直炎天下を歩いてかなりグッタリ・・・
 
29窟から30窟までは、1kmほど距離があって16窟から出ているシャトルバスを29窟前で拾うことができるので、バスを待つことに。10分ほどでバスが来たから乗ろうと合図したのに、止まってくれなかったーーー!ショック!!次いつ来るかわかんないし、もう歩くことに。
 
人の歩いていない山道をトボトボと歩く・・・
あれ、でも天気も良くて山の緑が眩しくて何だかんだ気持ちいいかも。
 
 
●30〜34
 
一箇所にまとまったジャイナ教の寺院石窟群
31窟?特に何もなかったような。階段を上って行くと多分30窟だと思うけど、体力的に厳しかったので上ってない・・・
 
ジャイナ教の見どころは32と33
右が32で左が33窟。実はこの2つは内部の2階部分が繋がっています。
 
 
直立不動の立像が多い
 
 
32窟の2階。天井すごい。
 
 
柱の彫刻も繊細。もうスゴイしか言葉が出てこない。
 
 
33窟への通路
 
 
33窟
 
 
 
ゾウの背中で暝想中。頭の上にあるのは菩提樹?
 
仏教やヒンドゥー教の寺院は、仏像や神、動物の彫刻装飾が多かったけど、ジャイナ教は彫りの深い芸術的な装飾がお見事でした。
 
 
この坂の下がバス停。帰りはタイミングよくシャトルバスがすぐ来たのでもちろん乗って帰りました。
 
途中、休憩もしたけど滞在約5時間。この後、予定がなければもっと時間をかけて見たかった。ってくらい、エローラは印象的な遺跡だった。遺跡だけだと飽きるんだけど、緑に囲まれていて所どころで絶景もありハイキング的な感じとか、敷地が広過ぎて16窟以外は混んでいないのも見やすくてよかったのかも。
 
そんな期待以上に満足だったエローラを後にして、この後更なる試練が続きます・・・・