3泊4日のインド旅〜2日目アウランガーバードからアジャンタ石窟群 | BECOの気まぐれ日記

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自由気ままに〜日々のあれこれ備忘録〜
2015年よりバンコク在住。今日もバンコク迷走中・・・

インド2日目。

本日は、今回のインド旅のメイン、アジャンタ石窟群とエローラ石窟群の拠点となる町アウランガーバードまでひとっ飛び。

 

5:25ムンバイ発という早朝フライト。

 

2日連続で朝3時起き・・・

休暇なのになんでこんな修行のような辛い日程を組んだのかしら・・・

 

 

定刻通り飛行機はムンバイを出発して、6:30にはアウランガーバード空港に到着。

 

とりあえずホテルに荷物を置いて、バスターミナルへ行くことに。空港前で待機してるタクシーで300ルピー。

 

 

 

事前にネットで調べたらアジャンタへは、セントラルバスターミナルから7:30発で公営のツアーバスが1日1便。間に合うかドキドキだったけど、7時前にはバスターミナルに着くという順調さ。

 

ツアーバスだし、20、30分前には来るかなーって思ってたけど7:30になっても一向に来ない。だんだん焦ってきて、窓口っぽいところで聞くと8:30だと・・・バスターミナルにある案内は7:30って書いているけど、これはかなり古い情報?

 

上の7:30AM発 5:20PM着がアジャンタ

下の8:30AM発 5:30PM着がエローラ(+ダウラタバード、ビビーカマクバラー、パーンチャッキー)

 

2017年10月はアジャンタもエローラも8:30発でした。料金はアジャンタ往復大人726ルピー。

 

 

 

 

インド人率99%のバスターミナルでバスを待っていたら、アジャンタにこれから向かうというインド人女性がいて、少しおしゃべり。ケララ州出身の彼女は、休暇でアジャンタとエローラ観光にひとり旅で来たんだとか。インド人女性もひとり旅するんだーってちょっとした驚き。

 

 

結局バスは、8:30過ぎに到着して無事乗ることができました。平日だからか?、乗客は私とインド人女性一人、インド人ファミリー3人の合計5人。え、これで採算取れるのってちょっと不安になったけど、空いてて快適。

 

アウランガーバードからアジャンタまでは、約2時間。早起きして寝不足だったから、バスの中ではほぼ爆睡。

ひたすらこんな感じの雄大な景色が続いてたっぽい。日本には、あまりないスケールの大きな地形で新鮮。

 

 

アジャンタ石窟群は、入り口のゲートで施設使用料10ルピーを払って、奥へ進みます。タクシーとかローカルバスは、敷地内のバスに乗り換える必要があるらしいけど、ツアーバスはチケット売り場のある場所まで、そのまま乗って行けました。

 

アジャンタの外国人の入場料は500ルピー。

 

入り口から洞窟までの階段がなかなかツラめ。

 

 

アジャンタ石窟群・・・・・紀元前1世紀頃と5世紀頃の2つに時代に造られた仏教石窟遺跡。渓谷沿いの断崖絶壁に掘られた30近くの石窟内には、1500年以上も前の貴重な彫刻と壁画が残っています。

 

 

階段を上り切ると、たくさんの洞窟らしく穴が見えます。

 

今は世界遺産にも登録され、かなり整備されてるので観光はしやすいけど、階段の上り下りはまあまあきついかも。

 

 

石窟は手前の第1窟から奥に向かって並んでいます。

 

 

ダイヤグリーン第1窟ダイヤグリーン

アジャンタの見どころとなるのがここ第1窟。

ここは保存状態が特によく、完成度の高い壁画がたくさん。壁一面に描かれた仏教に関する伝説の場面がびっしり。

所々に間接照明が置かれているけれど、かなり暗いです。

 

 

これは、右手にハスの花を持った「蓮華手の守門神(仏陀の守り神)」。アジャンタの壁画の中で最高傑作で、法隆寺金堂に描かれている菩薩像のモデルにもなっているのだとか(ただ法隆寺の菩薩像は火災にあって非公開らしいです)

 

 

 

 

 

天井画も結構キレイに残ってて、植物とか人々とかかなり細かい。

 

 

 

ダイヤグリーン第2窟ダイヤグリーン

第1窟と同じように壁画がたくさん残ってます。

 

 

 

 

 

ダイヤグリーン第4窟ダイヤグリーン

アジャンタ最大のヴィハーラ(僧院)

断層が横切っていたため作業が進まず未完成。

1、2に比べると天井もボコボコとした感じ。

 

 

正面には立派な仏像が鎮座

 

 

 

ダイヤグリーン第6窟ダイヤグリーン

こちらも未完成ながら、

アジャンタで唯一の2階建ての石窟

 

 

2階のバルコニーからの眺めがよかった

 

 

 

ダイヤグリーン第9窟ダイヤグリーン

紀元前1世紀に造られたアジャンタで最も古いチャイティヤ窟。柱を中心に所々に壁画も残ってます。

 

チャイティヤとは、仏像表現がなかった時代に信仰対象だったストゥーパを祀るための場所のことなのだそう。

 

 

 

ダイヤグリーン第10窟ダイヤグリーン

第9窟に似たチャイティヤ窟

右の13番柱にはアジャンタを発見したイギリス人のジョン・スミスが残した落書きがあるらしい。

 

 

 

ダイヤグリーン第16窟ダイヤグリーン

座禅スタイルではなく腰掛けスタイルの仏像が鎮座

 

 

 

ダイヤグリーン第17窟ダイヤグリーン

ここは第1窟と並んで保存状態が良く、華やかな壁画が見どころ

 

 

柱の彫刻も細かい

 

 

 

ダイヤグリーン第19窟ダイヤグリーン

正面にびっしりと彫刻が施されていて華やか

 

 

内部はチャイティヤ窟

9、10窟と比べるとストゥーパも凝ったデザインに

 

 

壁面や柱の彫刻装飾も複雑

 

 

 

あと少し・・・

 

 

 

来た方向を振り向くと絶景

 

 

 

ダイヤグリーン第21〜25窟ダイヤグリーン

この辺りは未完成で内部はガランとした石窟が続いているのでサクッと見学

 

 

柱の細かい彫刻が何気にステキ

 

 

開掘途中で放棄された24窟

 

 

 

ダイヤグリーン第26窟ダイヤグリーン

いよいよ最後の26窟。ここは何と言っても彫刻が見どころ。正面にも彫刻がびっしり。

 

美しい彫刻が施されたストゥーパ

 

 

木組みの梁のような美しいカーブの天井

 

 

側廊の壁面にも仏像彫刻がびっしり

 

 

入って左側にはアジャンタ唯一の涅槃像

 

 

アジャンタ石窟群はこれにて終了。

 

渓谷には、見晴台もあって時間があれば登ってみたかったけど、帰りのバスの時間まで2.5時間くらいしかなかったので今回は断念。休憩なしでも一通り石窟を見るには2時間ちょっと必要かも。

 

 

こういう遺跡を見ていつも思うのが、信仰心が人々を動かしたのか、それとも大きな権力が働いていたのか。

何れにしてもここまで壮大なものを計画して作り上げてしまう人間の創造力ってすごいなぁって、そんなことを思ったアジャンタ観光でした。