同時通訳方式! | ~学びと遊びのコラボレーション~サプライズ家庭教師logicの航海日誌

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茨城県在住のプロ家庭教師ことサプライズ家庭教師・logicです☆「勉強というマイナスイメージがあるものをいかに面白くできるか?」というテーマプラス、人生を面白おかしく生きる知識、知恵を追及しています☆キーワードは“冒険”、“コラボレーション”!

これも、違うサイトで掲載していた記事です。

今から4年前に書いたもので、加筆訂正して再掲載します♪

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皆さんは英語の王道を進んでいると感じれる、通訳の人がどうやってあれだけの技術を身につけるか知ってますか?
私も知人から教えてもらって初めて知ったんですが、タイトルにもある「同時通訳方式」というのがあるんです。(ダン上野さんと言う方の著書で)

我々の話している日本語と英語って当然ながら感覚が違いじゃないですか。

例)
日:彼女~、 お茶(を)〔目的語・O〕 飲まな~い!〔述語・V〕

英:Hey, let's drink(述語・V) tea(目的語・O)!

日本語を英語の語順にしてみます…
彼女~、 飲まな~い!〔述語・V〕 お茶(を)〔目的語・O〕

相対してみて何が違うか?分かりましたか?

当たり前かも知れませんが、日本語と英語って語順が違うんです。

日本語なら「彼女~、お茶…」と後ろ姿美人に声掛けて振り向いたらその人は、自分が想像してた女性と違ってたら(後ろ姿がグッドけど、前から見たらぎょぎょっって人をギャバって言うらしい(笑))、
「お茶を…あそこで飲んだら?」
「すいません、人違いでした…(即逃げ)」
って言い直しが可能なのが日本語!

ちなみに、実際に私の親戚のおばさんにこういうタイプの女性がいて、ついついその事をからかってしまいます(^^;その度におこわ~い目をされてしまぃってます(そりゃ、そうか^^;)

それはともかく、英語ってのは最初に述語が来る、つまりは結論を言ってしまうから、「飲まない!」を最初に言ってるから、不本意な相手であってもおごるしかなくとほほ…になる。

我ながらしょうもない例を出したけど(^^;、語順がこんな風に違うってのが我々にとって英語の壁として立ち憚るのです。(文法的に英語と大差が無い中国語とか話す人にとっては、英語はとっつきやすいと聞いたこともあります)

もし通訳する人が英語を話す人と同じ感覚がなかったら、とてもじゃないけど、即興で適切な訳なんて作れっこないのですよ。

日本語の感覚で、目的語のtea「お茶を」の後に既に話されてしまった、let’s drink「飲まな~い」にいちいち遡る“返り読み”の感覚で聞いてたら話が先に進んで取り残されてしまい、適切な訳を口に出しているどころではなくなると言うわけです。

「同時通訳方式」は、そうならないために英語を話す人と同じ感覚を身につけるやり方なんです。

どういう風にやるかというと簡単ですよ~♪さっきも例として出した、「彼女、お茶飲まない」なら

Hey,

ここで一回区切って頭の中に「彼女~」と言ってる姿を考える。もしくは「Hey, 彼女~」と英語の後に日本語をくっつけて音読する。

同じ要領で

「let's drink 飲まな~い!」

「tea お茶を」

とするだけ☆

慣れてる人は英語だけを読んで、区切りの良い所で止めて頭の中にその訳に該当するものを頭に思い浮べてまた続けるというらしいです。
慣れない人は違和感があるかもしれないけど、今話したように英語の後に日本語をくっつけて音読した方がベターだと思います。

もう一つセンター試験に出た文章からやってみます。第2問の文法・語法問題より…

The hotel we put up at commanded a five view of Lake Biwa.

訳)我々の泊まったホテルは琵琶湖の眺めがとても良かった。

同時通訳方式)
The hotel ホテルは

we put up at 我々の泊まった

commanded 見渡した

a fine view よい眺めを

of Lake Biwa. 琵琶湖の

読んで分かる通り、英語の後の日本語は上記の訳どおりではありません。でも目的はきれいな訳を作ることではなく、英文に書かれている事を把握する事ですから、文の本質がずれてなけりゃ自分流の訳を当てはめればいいんですよ☆

英語感覚にまずは慣れることが大切だと思います。



この「同時通訳方式」は

ダン上野さん
登内和夫さん
笠原禎一(よしかず)さん

といった様々な人がやはり奨励してます。(同時通訳方式にそれぞれ独自の名前を付けてますが、やり方はほとんど同じです)

ここで我々ではなく、アメリカ人とかは日本語覚える時について考えてみます。
彼らは日本語の語順を最初から律儀に守ってる人は少ないと思いますし、むしろ守ろうとしても結果としてばらばらになる事と思いませんか?

例えば、

「ダイスキ ニホン ワタシ デス」

って感じになると思いますが、我々はそれを聞いても言いたいことは理解できますよね?

英語を区切りのいい所で日本語を挿入して音読するのに対して「本当効き目あるのかな?」って気持ちが前はありましたが、でも今話したように語順がばらばらでもその伝えたい事は分かるし、そう考えりゃ効き目はあるし、無駄ではないって私自身は体感できました。

さらに思ったのが、ダン上野さんたちのすすめている「同時通訳方式」というはアメリカ人が日本語を覚えるプロセスを巻き戻ししたものと考えたらよき学習方法だと分かるのではないでしょうか?

この「同時通訳方式」に出会って早くも年月は経ちましたが、英文を返り読みも減って前から読むことが出来るようになれたから、効果テキメンと感じてる今日この頃です。