要約:
コンピューターは概念を認知できない。“意識” だけが概念を認知する。
本文:
我々は目や耳、触覚といった感覚器官を通して現実世界を認知するが、
いくらロボットにカメラやマイク、圧力センサーといった入力装置をつけても、
ロボットすなわちその頭脳であるコンピューターは現実世界をプログラムによって識別できるようになるだけであり、
識別された情報は電気信号に置き換えられるのみである。
つまるところ、コンピューターが意識を持って現実世界を認知するようになることはないものと言える。
これに対して “脳” は、さまざまな感覚器官から得た情報を処理して、
膨大な量の概念を即座に認識できる。
そして少なくとも人間の脳は、周囲にある物体や人が、現実世界の “そこ” にあることを認知することができると一般に考えられている。
ここで再び捉え直すと、“脳” もまた電気信号と伝達物質によって情報を処理しているだけであり、
現実世界を認知しているのは “意識” であると言えよう。