自分が山を買ってみた理由の一つは「好きなときに自由にキャンプでもできるかな・・・」というものでした。

購入の契約をする前には、対象物件となる山を一通り回って見てみた「つもり」でした。

しかし、なんといっても薄暗い木々が繁茂する山であり、うっそうとした森です。

しかも3,700坪という、まあまあな広さです。

全てを見通せる訳もなく、その全容を掴み切れぬまま購買に踏み切りました。

契約などの手続きが一通り完了し、まずは木の間にハンモックでもかけて読書でも楽しもうかな、といった軽いノリで山に出かけて行ったのですが・・・

再び歩いてみると、ぶっとい倒木が斜めにかかっていたり、枯れて朽ち果てて今にも倒れそうな木がひっそりと怪しく立っていたり・・・

山を歩くとき、私を含めた普通の人ならば、目線の高さか足下を見て歩くと思うのです。

林業でもしていなければ、あまり目線より上方、つまり木の幹の上の方がどうなっているか、とかはあまり見ないのではないでしょうか。

こうした「立枯れ木」(林業用語では「枯損木」という)や「掛かり木」(他の木に倒れて斜めに持たれ掛かっている木)は、目線の上の方を木にしていなければ、なかなか気づきにくいことに今更ながら気づきました。(苦笑・・・)

さらに、立枯れ木や掛かり木が、どのくらいあるものかを木にしながら森の中を歩いてみると・・・

有るわ!有るわ!

それも、樹齢30年を超えた杉やヒノキともなると、その立枯れ木の高さは裕に15メートルを超えてきます

これは、自分が立っている場から遠く15~20メートル離れた場所に立っている枯れ木が突然倒れたとすると、自分に当たるということです。

しかも、こうした立枯れ木が、森中のいたるところに有るとなると、気楽にテントなんか張ってのんびりしている場所ではないということです。

実際に、隣地に生えていた高さ25メートルもあるような杉の巨木が倒れ、境界をはるかに超えて自分の山に倒れ掛かってきているものも多くありました。

これらから自分が気づいたことは、「手入れされずに荒れた森は、立ち入り超危険地帯」ということです。

実際に、2023年4月には、相模原市のキャンプ場でテント泊をしていた人の上に樹高18Mの木が倒れ、女性一人が亡くなるという痛ましい事故も起こっています。

自分が買った山だけでなく、隣地の山林も同様に手入れされず、倒木だらけの危険地帯となっています。

きっと日本中の山が同様の状態になっていることは、容易に想像がつきます。

まずは自分の山から。

ゆくゆくは、より多くの日本の山へ。

どこまでできるかわかりませんが、すこしでも日本の山を安全でより良い森にしていきたいという思いが強くなりました。