
初めて、高さ15Mほどの杉の木を伐倒したとき、身震いが来た。
恐怖感の身震いだ。
ズッダッッ~~~ン!!! 地響きと共に倒れ、地面の土が大きく凹んだ。
あんなものが自分に当たったら・・・
どう軽く見積もっても、贔屓目に見ても、ケガでは済まされない。
全身の骨が折れ、内臓が口から飛び出す・・・ そんな光景がリアルに思い浮かんだ。
軽く済んでも複雑骨折か開放性骨折。
下敷きになって動けなくなったとしても、助けを呼べず秋から冬なら凍死か。
労災率の高さが分かる。
そうした危機感の反面、思い通りの方向に伐倒できた達成感を感じられた。
そして、「死の反面の生」が輝いて見えた。
こんな感覚は久しぶりだ。
鈴鹿サーキットでバイクレースをしていた依頼の緊張感と生の充実感。
「これはヤバイ世界だな・・・」と思った。
「危うさ」だけでない、「危機感と隣り合わせの生きている」という感覚。
自分の中に眠らせていた、野生が目覚めてしまった感覚。
鈴鹿でのレース時代は、「サーキットで死ねるなら本望だ。」と真剣に考えていた。
でも、今はさすがに抱えているコトがあり、そう簡単には死ねないと思う。
ヤバイ世界に足を踏み入れてしまった。(苦笑)