
最近の里山では「マダニ」が増えているそうです。
森の下草などに潜んでいて、これが人間に食いつくと吸血します。
食われても痛くも痒くもないのですが、こいつが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)が厄介なのです。
国立感染症研究所のHPで調べてみると・・・
「致死率は6.3〜30%と報告されている。 感染経路はマダニ(フタトゲチマダニなど)を介したものが中心だが、血液等の患者体液との接触により人から人への感染も報告されている。 治療は対症的な方法しかなく、有効な薬剤やワクチンはない。」
お~~コワイコワイ・・・
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/sfts.html#:~:text=%E8%87%B4%E6%AD%BB%E7%8E%87%E3%81%AF6.3%E3%80%9C30,%E8%96%AC%E5%89%A4%E3%82%84%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%82
まあ、こうやって調べてみても、人間誰しも「どこか遠くのことではないか」と思うワケですよ。自分もそうでしたけど。
ある日、山作業を終えて家に戻り、夕飯を食べていると・・・
なにか手首のあたりにモゾモゾ・・・ という微かな違和感が・・・
袖を上げて見てみると!!!!
まあ、完全なホラーの世界ですな。
いらっしゃいました・・・
8㎜ほどのカメムシみたいな形のマダニ・・・
どこかメタリックグレーな光沢。
手首を歩いていたヤツなのでそのまま潰してゴミ箱へ。
「やっぱり居たか・・・」
そしてその夜。
股の辺りに僅かな痒みが・・・
まさか!!!!
今度のヤツは食いついていました。
ネットで見たとおり、取ろうと思っても食いついていて取れません。
口先が体に残るとマズイ、との情報は聞いていたので、トゲ抜きで慎重に抜きました。
しかし本当にコワイのは、マダニ本体ではなく、コイツが媒介するSFTS。
どうやら、SFTSウイルスの潜伏期間は6日から2週間。
その間に発熱等があったらヤバイ。
まあ、事なきを得ましたが「マダニが怖くて林業がやっとれるか。」と林業従事者の人達は思っていることでしょう。
リスクがあれば、その対策をするだけです。
山に入るときには、長袖、長ズボンは当然のこととして、作業を終えて車に乗る前には、ズボンの裾や袖口を中心にマダニが居ないか点検します。
夏のある日には、両足の裾にそれぞれ5~6匹ずつ付いていたこともありました。
そして、家に帰ったらすぐに全ての着衣を脱いで他の衣類と別にし、洗濯できるように隔離しておきます。
併せてシャワーを浴びつつ、自分で全身の点検をします。
まあ、その対策をするだけです。
近年、マダニが増えている要因としては、シカやイノシシなどの獣が里山に増えたことのようです。
自分の山に入っても、シカかイノシシの足跡を見つけるのは容易です。
マダニは元々、こうした獣に取りつき吸血して生きているようですが、こうした生態から獣などのウイルスを媒介するようなのです。
コロナ禍以降は、キャンプやアウトドアブームで、愛知県東部でも山をキャンプ場として活用する人達も増えているようです。
しかし、こうしたキャンプ場経営者たちを悩ませているのが、どうやらマダニだそうです。
山作業をする人なら、覚悟を決めて山に入り、帰ったらマダニの点検をすればよいことですが、キャンプ場経営となると来るお客さん達にそれを求めるのは現実的ではないでしょう。
そもそも、マダニのリスクのある山には一般顧客は来ないのではと思うのです。
とは言っても、温暖化やシカなどの獣が人里近くの山に増えることで、マダニの生息域は近くまでジリジリと来ることでしょう。
現実を知ってリスク対策ができればよいのですが、知らないことのリスクの方がコワイですよね。何にでも当てはまることだと思いますが。