11月最後の４日間、決算申告業務はかつてないほどに激烈なものになりました。
昼間は仕事で忙しいお客様なので、打ち合わせは夜からで、なんと４夜連続で朝まで生Zoomでした。
とりわけ、28日(日)は0:30～7:00までぶっ通しでZoom会議でした。
日中、１日だけ長めに眠りましたが、他の日はあまり眠れず、時々横になって休むくらいで、決算申告業務を進めていました。
１件はIT業のお客様で、２期目の決算申告。
こちらは、１期目よりボリュームが増えましたが、それほど大変ではありません。
もう１件のお客様は、会社設立後すぐに関与させていただいているのですが、製造業・卸売業・小売業の３つが揃っているため、毎回超ハードな決算申告。
その中でも、５期目の今回は過去最高の業績を上げたこともあり、一番ハードで激烈なものになりました。
ですが！
今回は去年お客様の会社に入社された会計の知識をお持ちの方もZoom会議に参加したおかげで、今までになく話が噛み合いました。
多くのお客様にとって、税理士の言っていることは理解しにくいものです。
中には、宇宙人と話をしているように感じている方もおられるかもしれません。
実際のところ、税理士は税務星からやってきた宇宙人のような存在だと税理士自ら自覚したほうが却ってコミュニケーションを取りやすくなるという実感が年々強まっています。
税務星と地球(会社)の間に、会計星があります。
社長がこの会計星のことが分かっていると、税務星人・税理士との意思疎通がかなり上手くいくようになります。
社長自身が会計星のことを知らなくても、社長に近いポジションにいる人が会計星のことを知っているだけでも随分違うということを今回の決算申告業務を通じて実感しました。
会計星よりも地球に近いところに経理星という星があります。
経理星まで来るとほぼ地球の影響圏にまで入ってきます。
地球の一部と言ってもいいかもしれません。
経理が上手く行っていれば、別段、税理士が経理にまで入っていく必要はないかと思いますが、あまり上手く行っていなければ税理士が経理にまで入っていく必要がありそうです。
経理に入っていくと言っても、経理代行をするということではなく、経理の業務フローをカイゼンする方法を一緒に考えて実行するよう促すだけです。
もちろん、経理にまで入って来られたくないお客様については、経理に入って行くことはしません。
話を戻しますが、今回の激烈な決算申告業務を通じて、ようやく月次で締めることの大切さをそのお客様と共有できました。
折しも、１月１日から施行される改正電子帳簿保存法は月次で締めることを後押ししてくれています。
第６期の決算申告業務はある程度余裕を持ってできそうです。
税理士は非常に大変な仕事ではありますが、お客様と一緒に成長していける点でやりがいのある仕事であると、ようやく思えるようになってきました。