アクセス数を確認してビックリ。

今日に限って閲覧者数がいつもの5~6倍にもなっておりました。

そのほとんどは、検索エンジンからのアクセスのようで、テレビか何かで特集でもあったのでしょうか?と思ってみたりみなかったり。


閑話休題

昨日の記事『機密費2001年問題。 』に「機密費以外のルートから出ていたとすれば?」という意味深なことを書きましたが、少々抽象的すぎたのでもう少し書いておきます。

メディアに流れている金について元記者の知人に先日確認したところ

「派閥からも内閣からも党からもでている」

という証言を得たことは、『白々しいマスコミ 』に書いたとおりですが、この意味は皆さんわかりますでしょうか?


「派閥」は、単純に派閥のボスが配る金。

中選挙区時代、自民党が圧倒的強者だった当時の話です。

今はここからメディアに流れることはまずないと思います。


次に「内閣」。

これは皆さんご存知機密費です。

2000年ぐらいまでは、外交機密費からの上納金を合わせて約36億の官房機密費がありました。

このことは、『機密費2001年問題。 』に書いたとおりです。

その当時までは、ここから多くのメディア対策費が出ていたと思われます。


最後に「党」。

メディア対策に絡んで語られることはほとんどありませんので、あまり有名ではないのかもしれませんが、これは「政策活動費」と呼ばれるものです。

おそらく小泉政権の途中までは、ここから多額のメディア対策費が捻出されたと私は見ております。

額を確認しておきます。(額は概数)

1996年 74.3億円

1997年 28.9億円

1998年 58.5億円

1999年 48.0億円

2000年 85.0億円

2001年 58.2億円

2002年 45.6億円

2003年 73.2億円

2004年 34.5億円

2005年 不明

2006年 10.7億円

2007年 17.6億円

2008年 12.0億円

重要な2005年のデータが見つからなかったのが痛いところですが、私の予想では20億円前後ではないかと思っております。

(参考:政治資金オンブズマンHP①政治資金オンブズマンHP②

一般にこの政策活動費は「モチ代」「氷代」に使われていると言われておりますが、この中の全額ではなく一部がメディア対策費として使われていたと考えております。


2004年から2006年の間に20億円以上も減額しているのは、おそらく総務省が政治資金収支報告書をインターネットで公開し始めたのが2004年3月からであり、民主党からの追及やオンブズマン等の監視の目が厳しくなったためと考えられます。

2006年以降10億~20億の金額はおそらく調査されても全く問題ない金であり、2007年に突出していることから10億程度が合法的な範囲で毎年必要な経費、残りが選挙に関係ある支出なのでしょう。


私は以上の派閥・官房機密費・政策活動費を3つの財布と呼んでおりますが、2004~2005年のいずれかの時期からか、この3つの財布からメディア対策へ支出することが困難になったものと見ております。


自民党のメディア対策がここで終わったということでしょうか?

違うと思います。

自民党本部の外に第4の財布を作ったはずと睨んでおります。

残念ながらこの第4の財布が何処にあるのかがわからないのです。

昨日の『機密費2001年問題。 』に書いた「登場人物が足りない」とはこのことです。

そして、この外部の第4の財布が自民党の思惑と異なった動きを始めたのではないかと考えております。

この点に関しては、まだ話せる段階にないので伏せておきます。


ほとんどの部分が予想なので、この段階で記事にすべきではないのですが、機密費以外からもメディア対策費が出ている可能性についての視点が欠けている人が多いような気がしましたので敢えて掲載しました。


みなさんは、どう考えますか?

メディア対策費は無くなったと思いますか?


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自民党の話だけをするのはフェアじゃありませんので民主党についても書いておきます。

この自民党の「政策活動費」に相当するものが民主党にもあり「組織対策費」といいます。

自民党と比べて額が小さいためにあまり目立たないのですが、

2006年 確認できず

2007年 16.7億円

2008年 5.5億円

共産党あたりに言わせればケシカランということになるのでしょうが、私はあまり気にならないのでスルーしてます。

6億程度が必要な経費で、10億が選挙に関係ある費用と考えられます。


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昨年の選挙直後の

「産経新聞が初めて下野なう」

「でも、民主党さんの思うとおりにはさせないぜ。これからが、産経新聞の真価を発揮するところ」

という産経新聞の発言。

機密費や政策活動費からガッツリ貰って広報活動していたのならば、すごくよくわかるセリフですね。

どうも論争になりそうな一つの問題があります。

機密費2001年問題です。


2000年頃外交機密費の流用が発覚し、それがもとで2001年以降、それまで外交機密費から官房機密費へ上納されていた約20億円がストップしたというものです。


一方の主張は、これを機に官房機密費からメディアへ渡った金が大幅に減少したというもの。


もう一方の主張は、小泉政権下のメディアの報道姿勢から、依然として変わらずメディアへバラマキが行われていたというもの。


まず復習ですが、機密費は、2000年当時官房機密費が16.2億円、外交機密費が55.7億円あったと言われております。(2001/02/01 日本労働党HP

このうち20億円が上納ということで、官房機密費が約36億円、外交機密費は約36億円です。


これが、2002年度は官房機密費は14.6億円、外交機密費は33.4億円が計上されております。(2002/02/27 赤旗


なるほど、この数字だけ見ますと単純に官房機密費だけが大幅減額されており、メディアへ配る金も大幅減額されたという意見も理解できます。


しかしメディア対策費が、これ以降も官房機密費だけから出ていたという思い込みは危険ではないでしょうか?

機密費以外のルートから出ていたとすれば?


既にいくつか分っていることもあるのですが、まだ情報が足りない(というか登場人物が足りない)ため詳しく書くことができません。

このあたり経緯を最も知っているであろう青木幹雄氏が入院してしまったのが非常に残念です。


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話は変わりますが、アメリカの愛国法怖いです。

岩上安身氏のUst放送

先日の平野貞夫氏の発言ですが、機密費の方は元官房長官園田直氏の秘書だったこともあり、信ぴょう性は高いと思いますが、一方の西松事件における森英介当時法務大臣の指揮権発動に関する発言については、私だけではなく他の方々も疑いを持っているようです。


最初にこの話を聞いたときの感想は『ニュースの深層見られないのが残念。』 の記事に書いております。

『まさか指揮権発動という表の手を使っていたとは…。
しかし、事件捏造の指揮権発動って可能なの?』


私もこのような指揮権は聞いたことがなく、こんなことが可能なのかと疑った次第です。


岩上安身氏のtwitterを見ておりましたら、

『「平野氏によると、指揮権発動どころか、逆に、麻生内閣の森英介法務大臣が、事件の捜査をするように働きかけたというが、その可能性は?」と、私が質問すると、郷原氏は困惑気味に、「それはないのではないか」と。村上氏も、「それはないと思う。森さんはお坊ちゃんだから」と、懐疑的。 』


『筆坂氏も、会終了後の雑談で、「平野さんは、小沢びいきだから」と笑いながら、「平野発言」に懐疑的な姿勢を見せたが、とはいえ、そうした発言を打ち消す、決定的な情報や確信は皆さん、持っていないご様子だった。当事者の証言が聞きたいが、森前法相が話すとは思えず。 』

(以上、岩見安身氏のtwitter より)

とあり、岩上氏も筆坂秀世氏(元日本共産党中央委員会常任幹部会委員)も村上正邦氏(元自民党参議院議員)も懐疑的。


ただし、根拠はなし。

(注:上記ツィートで発言者は捜査をやめさせることを指揮権と考えているようですが、検察庁法14条 にそのような記載はありません。内閣総理大臣による行政各部の処分・命令に対する中止権と混同?)


一方郷原信郎氏は
「森法務大臣が大久保氏を逮捕させた」というのが、在宅捜査方針を強制に変えさせた、ということであれば、まったく不可能なことではないかも知れません。ただ平野氏の話も伝聞なので、何とも

郷原信郎氏のtwitter より)

と発言しておりますが、私はこの意見にも賛同しかねます。


法務大臣の指揮権は、一般にはなんでもアリのように思われているようですが、個別案件については検事総長へのみ直接指揮できるというものなのです。

全員へ指揮できるなら意思統一も可能ですが、検事総長を経由してということになれば、検事総長がかなり積極的に関与しなければ難しいのではないかと思います。


しかしながら、これは表のルートである指揮権発動に対しては懐疑的というだけで、依然として国策捜査の疑いが消えたわけではありません。

森英介氏に限らず、影響を与えうる実力者が現場レベルへ直接命令を出したという意味なら否定はできないかと。



検察庁法第14条

『法務大臣は、第四条及び第六条に規定する検察官の事務に関し、検察官を一般に指揮監督することができる。但し、個々の事件の取調又は処分については、検事総長のみを指揮することができる。』


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追記

その後郷原氏はtwitter内で

『森氏が財界人に大久保氏逮捕を自分がやらせたような発言をしたとすれば、強制捜査着手後に、法務省幹部などに、「国策捜査だなどと言われているが、気にせずドンドンやれ」などと言っていて、それを「自分がやらせた」などと発言しただけではないかと思います。 』

と発言。(郷原信郎氏twitter より)

この話なら私も納得。

やはり、表のルートで国策捜査は考えにくい。

遅ればせながら、私も週刊ポストを手に入れました。

気になった点を何点か。

『今私の手元に3枚のメモ書きがある…』の一枚目のメモ。

評論家名と数字が記入してあるものらしいのですが、おそらくこれは2000年のフォーカスに出たものと同じと思われます。

おそらくフォーカスのものも今回のものもオリジナルではなく、代々書き写されてきたものの一つでしょう。

そして、そのオリジナルのものが作成されたのが、1989年頃と記事にはあります。


私は、『三宅久之さん、これは自白と受け取ってもよいのでしょうか?』 の記事でこのメモが作成されたのは早くても1985年6月以降、おそらくは1989年以降と予想しましたが、この予想と一致しております。

つまり、論理的に矛盾がなく証言の信ぴょう性が高いことを示しております。


一方、官房長官の代理で講演を行い、講演料を官房長官秘書から受け取ったという三宅久之証言ですが、5年以上も前の講演料に関するメモ書きを作る必要がないことから、信じるに足りない証言であるということがわかります。


次に、受け取りを唯一認めた俵孝太郎氏の発言で『「盆暮れに500万円ずつ」というのは経世会のマナー』というのも、私としては納得です。

私は、『白々しいマスコミ 』でも述べたとおり、『昔は派閥からも金が流れていた』と聞いており、元は「機密費+派閥の金」だったものが、次第に同額の機密費のみになり、経世会は「機密費+派閥の金」当時最大勢力でしたから、額も大きかったと考えます。

俵氏もこれで言論活動は終わりですが、最後に正直に喋ってくださったのは、この問題にこだわっているものとしては感謝です。


記者クラブに機密費が渡っていたという件も予告しておりました。

手段->目的<=>目的->手段 』に

『評論家、タレント(キャスター含む)、論説委員・編集委員(またはそれ以上。)を抑え、記者クラブを利用し横並びの記事を書かせる。

毒まんじゅう仲間です。』

と書きました。

このとき、私は「妄想」として書きましたが、当然妄想のはずはなく、元記者の知人からガッツリ証言を得ておりました。

ただし、この知人は軽い認知証を患っているため確定的な記事が書けませんでした。

知人は政治部ではありませんが、当然同僚などからそのような話を聞いており、昨日の平野貞夫氏の発言、あるいは週刊ポストに書いてある内容とそっくりな話を『手段->目的<=>目的->手段 』の記事を書く少し前に教えてくださいました。

記事の中に「編集委員クラスまで抑える必要がある」と書いた理由は、皆さんのご想像にお任せいたします。


ここで、重要なのは渡した方の政治家側にいた人間の証言と貰った方のメディア側にいた私の知人の証言が全く一致していることです。


これはつまり記者クラブにも金が回っていたことが厳然たる事実であるということです。


ただし、平野貞夫氏の発言とただ一点異なることがあります。

朝日新聞の全員が断ったとは私は聞いておりません。


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機密費問題がネットで騒がれているからでしょうか?

最近読売の動きがあまりに露骨です。

何としてでも小鳩体制を崩壊させようとしているように見えます。

鳩山氏も小沢氏も機密費の使途公開に前向きであることと無関係ではないでしょう。


あくまで噂ですが、官房長官経験者の自民党某大物議員の引退も機密費問題と関係があるとか?

機密費騒ぎが鎮静化するまで表舞台から隠したいという某メディアの意向があったとか無かったとか・・・。

(この件は本当に単なる噂です。)

確かに新人の後継者が出馬するより、入院したまま大物議員が出馬した方が当選の確率は高そうですね。


平野貞夫元参議院議員が爆弾発言らしい。

小沢事件は森英介元法相が指示した

という内容らしい。


しかし、こういう指揮権の発動はできるのか?

これ以外も爆弾ありか?


見たい。

ケーブルテレビにしとけばよかった。


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stmstさんのtweetより転載

『官房機密費から記者への1,000万円、3,000万円という話に平野貞夫さんは「ごく一部に真っすぐそういうのは良くないと言う人がいた」。「近代の国家のジャーナリストではない。権力の一員」。爆弾発言が止まらない。』


当然メディア側にも流れていたし、政治部記者連中は知っていたはずと以前指摘しておりましたが、どうやら実際に元政治家の口から語られたようです。


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VHSOwnerさんのtweetより転載

平野氏の爆弾:5/13、数人の財界人呼ばれた話をした際、一人の財界人が言うには「昨年の西松事件に関わる小沢事務所・大久保逮捕は自分が指示したものだ」と当時法相だった森英介氏が語ったんだそうな・・って酒の席での伝聞だが、事実だとすると指揮権発動にあたる。大丈夫かこれ


まさか指揮権発動という表の手を使っていたとは…。
しかし、事件捏造の指揮権発動って可能なの?

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終了したそうです。
見たかった。


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追記


平野貞夫氏が語った内容をUst で上杉隆氏発言。


『機密費は昭和41年から記者クラブに渡っている。受け取らなかったのは朝日新聞だけだった。』


『記者クラブのメンバーを料理屋で食わせると。

その後銀座のクラブにつれてゆくと。

で、銀座のクラブに連れて行ったら、もうとにかく女の子も「気に入った女の子どれだ」と言ったら、全員の分のホテルを取って、そこに女の子を派遣して。

断った社は、過去朝日新聞だけだと。

ということは、逆に言うと、他は全部その恩恵に授かって…あずかってる訳ですから、これをまあ、ちょっと、もうちょっと詳しく言ってましたけど、私当事者じゃないんでそれは、平野貞夫さんに聞いてください。

で、要するにこういう風に飼いならされて、ハニートラップを国の中でやられてるわけなんですね。

日本のジャーナリズム、記者クラブと立派なことを言っている方は今テレビに出てますけど、色んな某毎日新聞の立派な方もね、あまり言わないけど…』


次に上杉氏への質問で、

『まあ、テレビ局もやはり共犯関係にあるわけですよ。

今のテレビ・新聞の上の方、ほとんど政治部の方が多いんですけれど、えー、そうすると彼ら貰ってるから、えー要するに、自分たちの否定にもなってしまうわけですから、まあ、こりゃむりだなと…』


私も、以前『白々しいマスコミ 』という記事で

『何もわざわざ野中氏に聞かなくても自社の先輩記者に聞けばゾロゾロ名前が出てくるだろうに…と苦笑しながら記事を読みました。

時事通信に限らず、記者クラブ所属の少なくとも政治部古参記者は皆知っているのではないでしょうか?』

と書きましたが、やはりです。


これ以外には、最後の方で『政治ジャーナリストの罪と罰』の人も吊るしあげられてましたね。

この人は、私のリストにはありませんでした。

まあ、「さもありなん」なのですが。


どうやらアメブロにUstは貼れないらしいので、見たい方はリンク からどうぞ。