先日リンクさせていただいて以来阿修羅 をちょくちょく見ておりますが、おや?と思う記事もいくつかあるようです。

『ネットでは「みんなの党」渡辺喜美党首の資金叩きに火がついた(低気温のエクスタシー、2.12)【みんなの党は清和会別動隊】』

『石川議員『訴因変更の検討』-松田onTwitter』 などがそうです。

前者は、要は渡辺喜美氏の資金管理団体と森喜朗氏の資金管理団体の代表者や会計責任者が同じ(つまりみんなの党は自民党の別働隊)であるという話をしているようですが、2人の資金管理団体とは関係ないなど、まったくのガセネタで、既に騒ぎも終息に向かっているようです。

そもそも現在公表されている政治資金収支報告書は平成20年のものであり、平成21年に離党している渡辺氏が自民党と一体でも問題ないでしょうし、また資金管理団体の代表は政治家本人がなっているのが一般的なはずですから普通は気づきそうなものですが。

後者は、石川議員の起訴理由が変更になるという話があるということなのですが、これも間違っているのでは?
ネタ元の松田氏は『千葉法相から「訴因変更の検討は進んでいるか?」と検察幹部に催促された模様。』という情報を得て石川議員のことと考えたのではないかと思いますが、多分これは大久保隆規氏の話だと思います。

大久保氏の公判は1月26日から2月26日までに4回分の予定が、今回の再逮捕で取り消されており、検察は再逮捕の1月の段階で既に大久保氏の訴因変更の検討をしておりましたから(参考 2010/01/16 毎日jp )、おそらくそのことではないかと思います。

しかし、西松の場合は検察曰く「迂回献金を隠すための虚偽記載」であり、今回は「土地取引に関する立て替え金の不記載」ですから同一性の判断は難しいのではないでしょうか?

そのことは検察も分かっているはずですから元々の狙いは、西松事件で特定できなかった部分の追加だったのではないでしょうか?
そしてその特定できなかったというのは「天の声」の部分でしょう。
つまりこの事件は最初から天の声の証拠集めを目的とした別件捜査および別件逮捕であったと思われます。

それはともかく訴因変更が遅れているというのは「天の声」の証拠が出てこないということなのではないでしょうか。
佐久間特捜部長は「裁判で隠し玉がある」と発言していたそうですが、西松の時の隠し玉は荒唐無稽で何の証拠も示せなかった「天の声」で今回に至っては訴因変更さえうまくいかず遅れる始末。
本当に隠し玉なんてあるのでしょうか?

いずれにしてもこの捜査によって、政治・経済は停滞を余儀なくされたのですから全員無罪なら特捜部長の首一つじゃ済まないでしょう。

『第37条 検察審査会は、審査申立人及び証人を呼び出し、これを尋問することができる。

 検察審査会は、証人がその呼出に応じないときは、当該検察審査会の所在地を管轄する簡易裁判所に対し、証人の召喚を請求することができる。

 前項の請求があつたときは、裁判所は、召喚状を発しなければならない。

 前項の召喚については刑事訴訟法(昭和23年法律第131号)を準用する。』


是非「真実を求める会」を尋問してもらいたいものだ。
審査委員に期待。
各メディアは起訴の期待をもって報道しているようですが、41条の7の1項をどう突破するつもりなのでしょうか?


『第41条の7 検察審査会は、起訴議決をしたときは、議決書に、その認定した犯罪事実を記載しなければならない。この場合において、検察審査会は、できる限り日時、場所及び方法をもつて犯罪を構成する事実を特定しなければならない。』


いくら「できる限り」と言っても犯罪を構成する事実が一切特定できない以上「起訴相当」は極めてハードルが高い。
審査員の8名以上がまともな脳みそしていれば、せいぜい不起訴不当。
今一度検察で不起訴となり、終了がいいところ。

ただ、審査委員がまともな頭を持っているという自信はない。

なにせ、石川・大久保・池田三氏の逮捕状が出ちゃうような国ですからね。
以前にも書きましたが、まともな判事なら却下でしょう。

『自民党の川崎二郎国会対策委員長は12日午前、民主党の山岡賢次国対委員長と国会内で会談し、鳩山首相の偽装献金事件に関し、首相の実母、起訴された元公設第1秘書、鳩山家の資産管理会社「六幸商会」幹部を衆院予算委員会に証人喚問するよう求めた。』

2010/02/12 YOMIURI ONLINE


他2名はともかく鳩山総理の母親まで証人喚問しようとする自民党は許せない。


鳩山総理の母親である鳩山安子氏は1922年9月生まれの87歳。

昨年入院して以降退院されたかどうかはわからないが、それまでは老人施設に入居していた。

既に数十~数百人のお年寄りの方々と接してきた私には老人施設に入居しているということが、どういうことなのかは容易に推測できる。

仮に元気と言っても我々の元気とは質が違う。

そのような人間を国会に、しかも偽証罪の可能性がある証人喚問をしようなどこれほど非人道的な行為をする政党を見たことはない。


存在自体が不愉快だ。

参議院選では一人の当選者も出さないでほしい。


先日の日刊ゲンダイの記事を思い出した。

『(大阪枚方市元副知事小堀隆恒氏が冤罪で逮捕されていた当時、検察の取り調べにおいて)

介護施設に入所している90歳の母親を「ストレッチャーで連れてきて調べる」と言う。』
(2010/02/09 日刊ゲンダイ)


邦夫氏もこんな自民党を許すのか?



石川知裕議員が離党届を提出し、受理されたそうです。
私は、離党の必要はまったくないと思っておりますが、石川議員にとっては党内に残ることはきっと針のムシロに座るような気分なのでしょう。
精神的に随分参っているように映像では見受けられますので、無理をせずしばらくゆっくりされるといいと思います。

ゆっくりはさせてもらえないか。

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よく出てくる話として、東京地検特捜部を解体すべきというものがありますが、私の意見は少し異なります。
検察の捜査権と逮捕権をはく奪し、公訴権のみを持たせるべきと考えております。

捜査権、逮捕権、公訴権に加えて、判事を丸めこみ、メディアまでコントロールしていれば、やりたい放題なのだから冤罪事件や拷問まがいの取り調べが起こるのは当たり前で、現政権が行うべきは、検察・裁判所・メディアの三者を分裂させ、可視化や捜査権・逮捕権のはく奪など検察の巨大権力を削いでいくことではないかと思います。

はく奪とか分裂というと誤解されるかもしれませんが、つまりは今検察に集中している権力を分散させ相互に監視できるシステムを作るということです。
逮捕権。捜査権がなくなれば結果として東京地検特捜部は必要なくなるのでは?

巨大権力は分裂させ各個攻撃…と。



既に複数のブロガー様が紹介されているようですが、2月9日の日刊ゲンダイの記事は衝撃的でした。

冤罪事件被害者というより検察による事件捏造の被害者である大阪枚方市の元副市長 小堀隆恒氏(既に無罪が確定)が受けた取り調べについて述べております。


まだ読んでいない方のために『ゲンダイ的考察日記 』、『阿修羅 』にリンクさせていただきます(記事内容は同じです)。


一方的な証言ですから全面的に信用できるわけではありませんが、だからと言って黙殺してよい内容ではありません。

検察はこの記事に対して正しいのか、誤りなのかを説明する責任があるのではないでしょうか?


どうせ新聞・テレビは黙殺でしょうね。