『21世紀を迎えて』
明けましておめでとうございます。心待ちにしていた新しい世紀をワクワクとした気持ちで迎えることができました。人生の中で、世紀の変わり目に巡り合えるなんて何て幸せな事でしょう。このような時期に生を受けたことを心から感謝致しましょう。
20世紀を振り返り、新世紀を展望してみましょう。20世紀は、特に第2次世界大戦後の55年間は、科学の急速過ぎるほどの発達、それに伴った大量生産、大量消費を先進国がゲップの出るほど満喫し、一方で飢餓や貧困と地球環境汚染をばら撒いた「モノ」一辺倒の時代であったと言えるのではないかと思います。
90年代だけに限ってみても、「ベルリンの壁」崩壊に始まる、ソ連を始めとする共産主義の終焉、バブルの発生から崩壊、とりわけ象徴的だったのが「不敗神話」を誇っていた銀行等の金融機関の倒産、予測できないスピードで普及したコンピュータ―や携帯電話、いじめや不登校にはじまる少年犯罪の多発等急激な変化が見られます。物質文明、西洋文明が支配した世紀でした。
では、新しい世紀はどんな展開を見せるのでしょうか。振り子が右にふれたら左に返る様に、物質文明に対する精神文明、西洋文明に対する東洋文明の時代がやって来ると思われます。歴史を振り返っても、東西文明の繰り返しが過去にも見られます。あのアインシュタインが「世界の文化はアジアに始まって、アジアに戻らねばならない。我々は神に感謝する。日本という尊い国を作っておいてくれたことに」と言う言葉を残しています。私達は祖国の価値を今一度良く見直して「日本人とは何か、日本の役目は何か?」をしっかり認識しなければなりません。
地球上に存在するありとあらゆる物は太陽のエネルギーの恩恵を受けてその存在が維持されています。その事実を証明しているのが、わが国の国旗「日の丸」です。世界中どこにもないシンプルで美しい国旗です。外国から見ればこれほどうらやましい国旗はありません。その日本が新世紀のリーダーとして進んでいくには、解決しなければいけない問題は山積しています。しかし自然と調和共生する能力、2000年の歴史を超える高度の文化、教育水準の高さ、単一民族であること等を鑑みると日本以外にリーダーになり得る国はありません。誇りを持って新世紀を迎えましょう。
さて、わが社はどのように新世紀を迎えるのでしょうか?私には永年暖めていたことがありました。実は、それを初夢の中で天の啓示として授かったのです。
わが社の「社是」は
からだは健やかに
家庭は明るく
職場は和やかに
として皆さんの意識のなかにも深く浸透されています。この「健、明、和」の3文字は自分自身、家庭、そして職場のありかたを一つの理想として見事に表現しています。しかし21世紀に向かってもっと皆さんの心にすっと溶け込める言葉はないかとずっと捜し求めていました。それを天の啓示としていただいたのです。
それは
からだは健やかに
こころは明るく
えがおは和やかに
ということです。新世紀は皆さんがこのような生き方をしていく時代です。私達が、また私達を取り巻く人々がこのような生き方をすることが、自然と調和共生する基本です。健やかに明るくそして和やかに新世紀を迎えましょう。