想いの道 ~会長の独り言~ -239ページ目

『北米見て歩記』~後編~

 さあー、旅も折り返し。6日目の朝が大変だった。4時に起床。飛行機の時間の都合で5時に出発。朝飯は車中で握り飯とお茶。シカゴのオヘアー空港からアメリカの首都ワシントンへ。機窓から見えるワシントンはさすがに綺麗。映画やニュースで見かける建物が次々に出てきて、何だか初めての街ではないみたい。昼食後、アーリントン墓地のJ・F・ ケネディ大統領のお墓参り。(写真1) リスもチョロチョロする公園みたいな墓地。リンカーン記念館、ワシントン記念塔、スミソニアン博物館、国会議事堂等を見物しあのホワイトハウスへ。主のクリントン大統領はニューヨークで開催中の国連ミレニアムサミット出席の為不在。(写真2) 夕食は、大統領もたまにお忍びで来ると言うイタリア料理店。店内ごった返しの盛況。料理もワインもよかった。はっとするような美人は居ないかと、店内を見渡したが残念ながら、目に留まるような収穫はなし。早朝からの移動で全員そのままホテルでバタンキュー。

 旅も終わりに近づくと、もう帰国の時期かともう少し居つづけたいような気分になるから不思議。7日目はニューヨークへ。好景気に沸くアメリカのシンボル。さすがに熱気が違う。国連の応対で超多忙の日本総領事館訪問。大統領選挙の状況など説明を受けて早々に退散。ウオール街、等街の中を見物して、おのぼりさんの名所エンパイア―ステートビルへ。最上階の展望台からのマンハッタンの夕景は感激。ホテルもあの五番街に程近いシェラトン ニューヨーク。この街はマンハッタンと言う島を中心に両側をイースト川、ハドソン川にはさまれ周りに住宅地や工場等があり、現市長が精力的に町興しを進めている所為か、前回よりズット綺麗になっている。以前は見かけたホームレスが見当たらない。ガイドさんに日本の大都市にはアッチコッチにホームレスがいるよといったら、ビックリしていた。8日目いよいよ最終日。朝早く、亀岡団長、丸文の渡辺社長、興菱商事の長谷川社長とマンハッタン一周のクルージングに。サークルラインという観光船。3時間35ドル。空は抜けるような好天気。ハドソン川を南下し、あの「自由の女神」を真横にみて進路を北に変え、イースト川を北上。(写真3) 国連本部、ヤンキーススタジアム、「宇多田ヒカル」が入学したコロンビア大学等を見ながらの心地よい3時間でした。今回の旅行で1番ユッタリしたひと時と感じたのは、私だけであろうか。お昼はミュージカルで有名なブロードウエイの「更級」という店でおそば。隣が「キャッツ」の劇場で今日が公演の最終日。2年以上のロングランの最終日に、我々が出くわしたのは何の因縁か?写真は劇場前で。連れの2人はどう贔屓目にみてもミュージカルの客という顔ではないが。(写真4)

 残す仕事はショッピング。4人連れ立って五番街へ。おりしも5番街は週遅れの「レイバーデイ」のパレード。労働組合毎のマーチングバンドを先頭にして、延々と続く。お祭り好きのヤンキー気質を楽しませてもらった。買い物も連れの皆さんそれぞれに個性的に求めてあった。ちなみに本日は朝のクルージングから私がガイド。下手な英語も役に立った。そして最後の晩餐。場所はなんと「鬼が島」。勿論日本食。熊本出身のウェイトレスさんが応対してくれた。メンバーの半数程は、急遽求めたミュージカルに出かけてしまった。皆さん結構出来あがっていて、劇場で居眠りなどして追い出されはしないかと心配したが、翌朝の報告では、それぞれ楽しんだみたい。

 さて、長々と記してきたが、今回の旅は本当にハードであった。比較的海外旅行に慣れている私でもきつかった。ちょっと欲張りなスケジュールであったかな。しかし、お天気にも恵まれ病気や大きなトラブルも出ず無事に成田に帰り着いた。次は東南アジアに行こうと気の早い人は気勢を上げていた。旅は道連れと言うが、今回のようなメンバーとなら、それもいいか。皆さんの代表として、このような旅行をさせて頂いてひたすら感謝。有難う。了