想いの道 ~会長の独り言~ -225ページ目

年頭の所感

 明けましておめでとうございます。皆さんご家族お揃いで明るい新年をお迎えの事とお慶び申し上げます。鏡餅

 昨2001年を振り返ると、本当に激動の時代の幕開けにふさわしく色々な事が起こりました。国内では、圧倒的な国民の支持を得た小泉内閣の誕生、狂牛病の発生が強く印象に残りました。海外では何と言っても、9月11日の同時多発テロの発生です。まるで映画のシーンを見ているようなN.Y国際貿易センタービルへのハイジャック機の激突シーンであり、建物の崩壊シーンでした。多くの犠牲者の方々には心からのご冥福を祈らずにはいられません。そしてこの事件に対してとったアメリカのテロ組織への報復も、多くの犠牲者を生み、アメリカが進める一国主義への大きな反省材料になりました。

 しかし、このような重苦しい事件ばかりではなく、嬉しい出来事もありました。野球 メジャー挑戦1年目のイチロー選手の大活躍です。首位打者、盗塁王、新人王。そしてMVPまで獲得するという予想以上の頑張りでした。

 その様に揺れ動く世の中に希望の星の出現が12月1日の皇太子殿下ご夫妻の第一子のご誕生でした。『敬の宮愛子』様と命名された内親王様のご誕生がどれほどこの息苦しい世の中を明るくした事でしょう。

 では、今年はどんな1年になるのでしょうか。私の希望も込めて今年の展望を予測して見ましょう。大きな流れから行くと、昨年起きた色々な事件はまだまだ引き続き発生するでしょう。

 多様な価値観を認めないアメリカの一国主義に対する反発グループとの対立はまだ収まる事は無いでしょう。しかし、その様な生き方を見直そうとする大きな動きも出てくることでしょう。宗教上の対立や民族間の紛争がこの世界からなくなることが、創造主(神)の願いであるなら、必ずその様な方向に世の中は進化して行くものです。振り子が左右に大きく振れながら最後には安定するように、我々の住む世界もより良き方向へと収斂してゆくものです。昨年末の1日、父である会長から投げかけられた言葉が私の脳裏から離れません。このことがこれからの世の中を良くしてゆくキーワードではないのかと確信しています。それは内親王様のお名前にも深くかかわることです。

 『敬天愛人』これが父から贈られた言葉であり、また天皇御一家がこのような時代にご生誕なされた内親王様に『敬の宮愛子』様と命名され世界中に発せられたメッセージではないでしょうか。「天(神)を敬い、人を愛す事により我々も天(神)から敬われ、人から愛される、」本当に平和な世の中になる。その実現にはまだまだ様々な困難がまちうけているでしょう。しかし我々にはそれを乗り越えて克服できる叡知と勇気があります。そのシンボルとして『敬の宮愛子』様がこの世にご生誕されたというより、神が遣わされたという気がしてなりません。その様な意味から2001年を振り返るとあの同時多発テロもその報復戦争も、『敬の宮愛子』様のご誕生も、神が待ち望んでおられる世界の実現に大きく1歩目を踏み出した歴史的な1年であったのかもしれません。2002年はゆっくりですが、その様な方向に進んで行きます。明るく希望を持ちましょう。