村上春樹構文 | 風の吹くまま

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怪談を語り、ウクレレ漫談で世相を切り、落語を演じる・・・実は「聴き屋」です。

もう20年以上も前のことですが、2003年の1月にある用事で午前4時の街を歩いて

いたことがあり、その時にこんな文章を書いていたのを発見しました。

完全な「村上春樹構文」です。

 

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「午前4時なんて真っ暗で人も全然いないと思っていたが、結構人もいて明るい。
村上春樹的に書くと、こんな感じだ。」

「その海の底のような暗さは、僕をものすごく長い学名の(それは何度聞いても絶対に

覚えられない)深海魚に変えていくような気がした。と、思っていたのだが、

外は意外なほどに明るく、人通りもあった。
 

午前4時でも、世界は確実に動いているのだ。
コンビニがあり、ガソリンスタンドがあり、工事現場があり、それぞれの場所に、

生きている人たちの姿があった。
 

白い息を吐く僕の横を、自転車に乗った二人連れの女の子たちが笑いながら通り過ぎて

いった。若い女の子が午前4時に自転車に乗りながらする『会話』というものが、

僕にはまったく理解できなかった。
その『会話』の存在自体、宇宙の片隅を永遠に回り続ける壊れた人工衛星のように

僕には思えた。
しかし、世界は『本当に』確実に動いていたのだ」。


「村上春樹の小説を読んでいるとこういう文章がたまらなく書きたくなる。」

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へー、20年以上前にこんなこと書いてたんだー。

2003年だから、「海辺のカフカ」を読んだ頃かな。

村上朝日堂のホームページで村上さんにメールをすると気に入ったものに返事を

くれるというのがあって、何度か村上さんとメールのやりとりをしました。

あの時のメールは、いまだに宝物です。

 

・・・ということで、

今日の1曲目は、村上RADIOのテーマ曲、ドナルド・フェイゲン「Madison Time」。

 

https://www.youtube.com/watch?v=az6sWkZyIto

 

 

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