そこがいいんじゃない! | 風の吹くまま

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怪談を語り、ウクレレ漫談で世相を切り、落語を演じる・・・実は「聴き屋」です。

久しぶりの「言の葉」シリーズ。

 

相変わらずの、みうらじゅん「マイブーム」中です。

先日読んだじゅんさんの著書「マイ仏教」にあった名言をご紹介します。

 

「私はどんな辛いときも「そこがいいんじゃない!」と思うようにしています。

~(中略)~

言葉が脳を洗脳していくという話をしましたが、「そこがいいんじゃない!」と

唱えることで、段々とその対象を好きになっていきます。考え続けて苦しい状態も

少し楽になってきます。このように、「そこがいいんじゃない!」と発声する訓練を

しておくと、そう発言した瞬間から、脳が「そうなんだ」と思い始めてくれます。

人間はいつも脳主導で動いているように見えますが、このように言葉を無理矢理にでも

発することで、その0・1秒後に脳がついてくる、ということに気づきました。」(P174)

 

「この「そこがいいんじゃない!」は、自分にとっての念仏みたいなものです。

~(中略)~

「お金がなくなってきた。今月ピンチだな」と思ったとしましょう。

そこですかさず「そこがいいんじゃない!」と言えば、脳も「あれ、それもまたいいのかな。

そうだね、それもおもしろいかもね」と、少しポジティブな気持ちになれるかもしれません。

「彼女にフラれた」「仕事が上手くいかなかった」「あの上司が嫌い」どのようなケースでも、

「そこがいいんじゃない!」と、本当はよくないかもしれないけど、そう唱えることで

少しは楽になれるかもしれません。

言葉を逆手にとって、逆境を跳ね返し、少しでも元気になるように仕向けるのです。

「そこが」と言った次の瞬間、「いいんじゃない!」と一気に肯定して、ダメを押すの

です。」(P176)

 

じゅんさんはこれを「マイ念仏」と言っていますが、まさにこれ「言霊」。

気持ち→言葉、ではなくて、言葉→気持ち、と持って行く。

どんなときでも、「そこがいいんじゃない!」

これは生きる応援歌になります。元気が出てきます。

どうか実践してみてください。

 

 

そして、じゅんさんから教わったことをもうひとつ。

すべての判断基準は、「グッとくる」かどうか?、ということ。

グッとくるものを大事に。

やっぱり、じゅんさん、すごいわー。

 

・・・ということで、

今日の1曲目は、三浦純「青春ノイローゼ」。

https://www.youtube.com/watch?v=jhrMbV49D7s