ローマが愛したジェラート。 | ★One Chance★

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死にぞこないの、人生ボロボロだった男が前向きに生きている。
思ったことを書き連ねていこうと思う。良いことも悪いことも。

いつも一緒にボールを蹴っている仲間から誘われて、味の素スタジアムにサッカーを観に行ってきた。
J2リーグ戦の「東京ヴェルディ vs ベガルタ仙台」の試合。
心地よい風が吹いて、気温も比較的高めだったし、スタジアムで観戦するには絶好の条件だったね。
どちらのチームも個人的に肩入れして応援していないから、Apple to appleで試合の行方を見られた。
 
 
飛田給の駅に着いて、味の素スタジアムに向かって歩いていると、観客の多さに驚いた。
J2リーグの試合だからか・・・・・・正門ゲートしか開かれておらず、入口に長蛇の列が出来ていた。
早めに着いたはずなのに、座席に座れたのはキックオフのちょうど1分前。
後で知ったけど、会場には「12,521人」の来場者があったらしい。いつもはもっと少ないらしいのに。
 
インドネシアのサッカー界で英雄と呼ばれる「アルハン・アリフ・リファイ」選手の獲得を発表したけど、
今日がホームスタジアムに集まったサポーターへの挨拶をする日だったらしい。
インスタのアカウントフォロワー数が300万人を超えるアルハン選手の日本移籍が決まってから、
東京ヴェルディの公式インスタグラムのフォロワー数が47万人に到達していて、マーケティング的に
大成功を収めている。
スタンドの自分の席の周囲にも、恐らく「インドネシアの人達だろうな・・・」と思う人々がたくさんいた。
今後もインドネシアから選手を獲得する方針だという・・・・。
 
 
試合を観ながら、僕は子供の頃にテレビで見た衝撃を受けたヴェルディの試合を思い出していた。
ビスマルク選手と武田選手にリフティングをされながら、最後は豪快にシュートを打たれたシーン。
試合は「0対6」でレッズが大敗した試合。
僕はちょうど小学校3年生で、翌週の月曜日に学校に行くとクラスメートから大いに馬鹿にされた。
当時は浦和レッズのファンというだけで虐めを受けた時代だったな・・・・。
レッズのサッカースクールに通っていたし、何より将来はレッズの選手になりたいという気持ちが
当時の僕が追っていた“夢”だったから、虐められようが馬鹿にされようが全く気にならなかった。
ただ、子供ゴコロに強く誓ったことがあった。
「僕はレッズ戦以外のヴェルディの試合は絶対に見ないし、応援なんて何があってもしない」とね。
 
 
子供の頃からずっと心に抱えてきた気持ちなのに、今日はヴェルディの試合を観ている僕がいた。
ましてや・・・スタジアムにまで来てね。
2005年にヴェルディがJ2降格した時、大学生だった僕は、恥ずかしながら大いに喜んでいた。
子供の頃に馬鹿にされたトラウマがあったからだと思う・・・・。
読売グループが経営から手を引いて、川崎から東京に所属地を移してファンが離れていった時も
口には出さないまでも心の中で「ざまーみろ!」って思いながら、嘲笑っていたように思う。
観客動員数が低空飛行を続けて、経営危機が叫ばれる度に「消えちゃえば良い・・・」と思ってた。
今思うと、最低な人間だったなと思うし、本当にサッカーが好きならば絶対にやっちゃダメだった。
 
視野が狭く、穿った考え方をしていて、そのことに全く気付いていなかった痛い人間だったと思う。
 
試合を観ながらそんなことを思い出して、自分に対して恥ずかしい感情を感じていたように思う。
今のヴェルディは、東南アジア、インドネシアに進出してマーケティング的に大成功してると思う。
人口が減っている日本の、日本人だけを相手にしていても、大きな成長は見込めない。
サッカーの強さだけじゃなく、これからの時代はチームマーケティングの強さも求められるから。
ヴェルディの取組みは、先進的なモデルとして1つの指標になるんじゃないかな。
 
サッカーだけじゃなく、こんな感じで穿った考え方に囚われていたなぁ・・・・と思わされることが、
最近の僕にはよくある。
その度に「こんな自分が・・・・」と思ってしまって、多くを望んではいけないような気持ちになる。
とても悲しい気持ちになりながらね・・・・。
 
 
右ひじや膝裏にまたいつもの症状が出てきた・・・。
皮膚が乾燥して痒みがあり、ついつい無意識に掻きむしってしまって、気づくと後悔をしている。
ストレスが溜まっている時に出てくる、子供の頃からの症状だというのはとっくに分かってて・・・。
贔屓目に見ても、厳しいな。
「こんなじゃダメだ・・・」と思って、無理やり気持ちを奮い立たせようとしてもなかなか上向かない。
今年に入ってからずっとこんな感じだなぁ・・・と思う。
時間が経過すれば・・・と思っていたけど、どうやら自分の想像以上にダメージが大きいらしい。
ちょっと考えが甘かったのかもしれないね。
 
新宿で京王線に乗り換える時、先月、会社の後輩から教えてもらったアイスクリーム屋に寄った。
「ジョリッティ(Giolitti)」というアイスクリーム。
普段は美味しいご飯の味の違いなんてほとんど分からない僕でも、濃厚さが違うことが分かる。
とっても美味しいお店。
ほんとは色んな味が食べたいと思ってるのに、ついつい毎回同じものを頼んでしまう・・・・。
僕の性格を物語っているように思う。
1度気に入ると、まるでルーティン業務のように、毎回同じようにしてしまう、つまらない性格のね。
 
 
今年のゴールデンウィークは、4月中旬にもともと計画していた予定を全てキャンセルした。
疲れが残っているのか・・・何もしないで家でゴロゴロしたかったし、ノープランで過ごしたかったし、
何より、今の自分を見ていると、遊びに出かけるなんて烏滸がましいと感じたから。
 
この前の日曜日、急に母親と妹が来て、僕の家に置きっぱなしにしていた荷物を引き取っていった。
どうやら妹はこのゴールデンウィークに引っ越しをして、結婚に向けて同棲を始めるらしい。
妹から「ゴールデンウィークに彼と一緒に(僕の)家に遊びに行って良いか?」とLINEが来た。
申し訳なかったけど、僕は即答で断った。
妹の付き合っている相手と会う気はないから。結婚が決まって婚約者になったら会おうと思う。
僕は妹がどんな相手と結婚しようが、妹が信じた人ならば、誰でも構わないと思っている。
 
僕自身はもう許しているものの、決して忘れられない記憶として残っている5年前のように、
僕は足を引っ張ったり、邪魔をしたりは絶対にしない。
それこそ妹や母親と僕は違うから。
正直に言えば、妹に対して“どの面下げて、家に来たい”と言っているのか・・・という気持ちはある。
心のどこかにね・・・・当時の傷がズキズキ痛んで未だ癒されず苦しんでいる、弱い僕もいるから。
邪魔はしないけど、応援もしない。
自分の人生なんだから自分で切り開いて、自分で責任を取っていけば良いと思っている。
未だに吹っ切ることが出来ないこんな僕はやっぱり情けないし、冷たい人間なんだろうな・・・・。