バーナンキFRB議長がテーパリング開始の可能性を最初に示唆した5月22日から8月末までの対円為替変動率をみると高金利通貨ほど下落率が大きい傾向にあったことがわかります。
しかし9月に入り、タカ派とされるサマーズ氏が次期FRB議長を辞退し、9月のFOMCでQE縮小が見送りとなり米金利が低下しました。
今後は、米金利低下とドル安が続くとは考えにくい一方、米金利急上昇がリスクオフを招くケースは少なくなり、リスクオンの円安が続きやすいでしょう。
為替を左右する要因に貿易構造もあります。
8月末までの1年間で通貨パフォーマンスが良かった国は、金利水準が低く、一次産品の輸入比率が輸出比率に比べて大きい傾向がありました。
これはリスクオフが低金利通貨高を招くとともに商品安が非資源国通貨高を招く要因になったと考えられます。
例えばブラジルやインドネシアは高金利かつ一次産品の輸出比率が高いため、リスクオフ・商品安の影響でパフォーマンスが良くありませんでした。
今後リスクオン・商品高になるとその逆のパターンとなり、高金利通貨高・低金利通貨安と同時に、資源国通貨高・非資源国通貨安となりやすいと思われます。
上昇しやすい通貨はロシア、アルゼンチン、ブラジル、インドネシア、南アフリカ(金利が高く、輸出比率が高い)
下落しやすい通貨は日本、台湾、中国、シンガポールであり、筆頭は日本です。(金利が低く、輸入比率が高い)
よって円を売り、これまでパフォーマンスが悪かった高金利・資源国通貨を買う戦略が適切ではないでしょうか。