商社株は反転局面 | 若手金融マンが考える資産運用

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中国の景気減速を背景に鉄鋼石や原料炭といった商品市況は春先から下落基調が続いてきました。

各商社の株価もその背景からTOPIX(東証株価指数)に対してアンダーパフォーマンスが続いていましたが、7月以降に鉄鋼原料市況が底打ちしてきたことで株価は改善傾向にあると見られます。


鉄鉱石など鉄鋼原料市況の反転については、中国の需要が強いことが挙げられます。

実際に中国の鉄鉱石の輸入量が4~7月累計で前年同期比14%増となるなど大きく伸びています。

また、中国は秋口に鉄鋼製品の需要が回復しやすい季節があり、上昇基調は今後も続くと考えられます。



商社各社の資源分野の業績については原油市況の影響も大きいですが、こちらも高水準での推移が続いています。

特にエジプトやシリアの混乱などもあり、足元で原油市況の上昇基調は強まっています。

商社各社エネルギー部門業績はLNG(液化天然ガス)事業の割合が高まっていますが、LNG価格は原油価格連動で決まっていることもあり、原油高は業績の押上げ効果となるでしょう。


ちなみに非資源分野でも円安効果もあって好調が続いています。


総合商社大手5社の4~6月期純利益の通期計画に対する進捗は25~34%と順調です。

足元での商品市況の底打ちから、各社の2014年3月期純利益計画には上振れ余地もあると考えられます。


個別銘柄については、鉄鉱石や原料炭、原油などの市況の反転による恩恵を受けやすい三井物産や三菱商事が注目です。


三井物産・・・豪州やブラジルで鉄鋼事業を展開、サハリン2などのLNG分野に強み。資源分野の拡張案件が多く、保有資産の質が高い。


三菱商事・・・豪州で原料炭事業を展開、サハリン2やマレーシアでLNG事業が好調。アセアンでの自動車事業や化学事業など非資源でも強み。