【小説】殺人依存症を読んだ | ゲーム脳のクソゲー人生(ベリーハード)

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主に改造ゲーの紹介がしたい

胸糞悪い小説として有名な作者の本を読んでみた。

電車での痴漢が殺人に発展する場面から始まる。


確かに酷い描写が多いが、この程度なら全然耐えられるレベルだ。もっと絶望感を与えてくれ。

読む人によっては相当に精神的ダメージを受ける可能性があるのでそこは注意した方がいい。このストーリーでは女子供ほど酷い目に遭う。というか出てきたキャラは大体当たり前のように殺されるし人間としての尊厳も踏みにじられるし遺体の損壊も激しい。子供のいる親なんかは読まない方がいいかもしれない。


残念なのは犯人やトリックを推理するミステリーではなかったことだ。

痴漢や殺人の犯人は結構あっけなく捕まる。

警察の捜査力ならこれくらいは当然だしある意味リアルではあるが、流石に推理要素がなさすぎるのはちょっとな〜💦と思った。


黒幕も普通に生い立ちから犯行動機まで当たり前のように描写されていた。人間を辞めてもおかしくない壮絶な子供時代を送ってきた黒幕だが、同情の余地はなくただの異常者だった。やられたヤツにだけやり返せばいいものを…。


作者は女性のはずだが、痴漢の手口はまだしも、その心理まで細かく書かれている。誰かに聞いたのかそれとも調べたのか分からないが、かなりリアルだった。痴漢する犯罪者は性的にではなく脳が興奮するそうだ。自分には理解できなかった感情だ。痴漢などやりたくないし、そもそもリスクが高すぎるし、満員電車はたとえ女性だろうが他人とくっつくのはストレスでしかない。

多分性犯罪者はスリルを味わいたいのとゲーム気分で女性を攻略(?)したいのかもしれないが…。

あと肌を露出する方が悪いとか誘惑する女が悪いとか言うヤツがこの本にもリアル世界にもいるが、そんなヤツは死んだ方がいいと思う。そういうのは痴漢に限らず何をやらかしても言い訳しかしないタイプだ。


犯人の1人が、神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)の犯人に影響を受けているのでリアルの出来事も参照されている。あの事件も酷かったな〜😞事件の詳細を読んでこの小説以上に気分が悪くなったことがある。家族があんな被害に遭ったら発狂してもおかしくないレベルだ。とても耐えられるものではないし、復讐くらいしか生きる目標がなくなるのかもしれない。


このシリーズは3作あり、あと2作残っている。

全部読むかどうか迷うな〜。もう少し推理要素が多ければ迷わず買うが…。

ま、時間のある時にダウンロードしてみるとするか。

バッドエンド好きや絶望フェチにはオススメできる…かもしれない。