ここ2ヶ月は出張ばかりで土日がつぶれまくり、体調も崩したしストレスで肋間神経痛になってしまった。
で、フライト中は暇なので飛行機に乗る前にふと推理小説を買ってみようと思い、手に取ったのが屍人荘の殺人だった。
ストーリーはゾンビパニック+クローズドサークル系で、宿泊先のペンションの外でゾンビに襲われて籠城するが、その中で連続殺人が起きるというものである。
これに何故かハマッてしまい、続編まで買ってしまった。
そして最近映画化されたということなので、さっき観てきた。
結論から言うとそこそこ面白かったが、原作と違う点が結構あり、若干原作再現ができていなかった部分があったと感じた。
まず一番言いたいのは、探偵兼ヒロイン役の剣崎比留子について
彼女は浜辺美波が演じていてメチャかわええのだが、このヒロインは原作では髪の長さが肩の下あたりまである。
しかし浜辺美波の髪はそれより短い。それだけならいいが、小説版ではヒロインは髪の毛をいじる癖があるのに映画版では全くその癖が出ていない。その代わりやたら手を叩く。
あと惰眠を貪るだらしない性格をしているが、人前ではそれを見せないはずなのに映画版では公衆の面前でよく眠りこけている。
また、口調も原作と比べると少し違う気がする。
小説の表紙でも髪をクリクリしている
かわええ
かわええ・・・が、もう少し髪を長くして欲しかった
文句を言っているようだが、浜辺美波のファンでなくても観る価値はあると思う。
しかし原作再現力がいまいちと言わざるを得ない。
犯人とトリックは原作と同じだが、設定はかなり違っている。
原作と違った部分を思いつく限り書くと、
・主人公の腕時計が出てこない
・大学のサークル名が違う
・犯人の名前が偽名で、その他色々設定が変わりすぎ
・サークルに脅迫状を出した人物も違う
・なぜゾンビウイルスが発生したかの説明が全くない(続編にも繋がる情報なのだが・・・)
・小説ではサークル関係者の集まりだったが、全く無関係なキャラが増えた(名前は同じだが大学生やOBでないキャラもいる)
・原作では肝試し中にゾンビと遭遇するが、映画ではロックフェス会場(ここがゾンビウイルス発症の現場)でゾンビに襲われる
・主人公の一人称が違う
・映画版の屋上がやたら狭い
・主人公の相棒が事件発生前から犯人を見抜いている
・SOSのサインも出さずに何故か良いタイミングで救助のヘリが来る
・死体がグロくない(原作では絵はないが、骨が見えるほど食いちぎられているという描写がある)
・最初に小説版にない依頼がある(すぐ終わるが)
他にも色々あるがキリがない。
小説はとても読みやすく、集中して読み進めることができるだろう。
キャラの名前もイメージで覚えやすくなっている上、ヒロインに覚え方を教えてもらえる。
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続編はオカルトチックで非現実的な部分があるが、なかなか面白い
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まとめ
浜辺美波が好きなら映画版から観るべき
クローズドサークルが好きなら小説版から読んだほうが良い