「価値」とは何なのか、何をもって「価値」というのか。商品価値・企業価値・社会価値など、多くの分野がある中で、各企業は商品やサービスの付加価値化や価値創出に取り組み、価値の追求に邁進しています。
そもそも価値とは、人が判断する物です。 これは良いとか悪いとか、欲しいとか不要とか。魅力があるとか無いとか・・・・。
その判断の基準となっているのは、個々人の「価値観」という事になります。
では、その「価値観」は、どこから形成されているのかというと、かなり複雑な問題ではありますが、基本的には、その人が育った環境や境遇、体験や知識と、現在置かれている環境や境遇に大きく左右されている事は間違いありません。
ですから、「価値観」は人の数だけあることになります。
それと、「価値」は不変ではないという事です。
現在、価値があると思っている物でも永遠に同じ価値を持ち続けることは不可能です。
徐々に魅力が薄れたり、慣れ親しんで日常的な物になれば当然、価値がなくなってしまいます。すなわち、真の価値とは、掴みたくても掴みきれないものであると考えられます。
この2点から見ただけでも理解できるように、価値あるものを目指すときは、当初の企画通りに活動しても完成した時には、もう既に、違う価値になっていますので、常に環境やマーケットを分析し、本当にこの方向性で進めて良いのかをチェックしながら進める事が必要になる訳です。
ちょっと違う角度から見てみますと、企業の販売促進においては、ターゲットを絞るという鉄則があります。
商品やサービスに価値があると思って頂けるような方々をグルーピングして案内するわけですが、いつまでも同じようなやり方をしていては、必ず無理が来るという事を理解していない人が以外と多いのです。
昔は、いつも同じような仮説で、同じことの繰り返しをしていれば、商売になりました。それはまるで、池の中の鯉に対して、餌を投げ込めば、いつでも釣れるという状態でしたから。。。。
まさしく、人の価値観がほとんど変化していなかった時代のことです。でも現在の人々は、氾濫するほどの情報の中で生活し、次から次へ新しいサービスや商品と出会っているわけですから、どんどん価値観が変化・洗礼されています。しかも変化のスピードも相当速くなっている訳です。
マーケットの動きについていけないとか、最近の消費者の動きがよくわからないというのは、完全に社会一般の方々の価値観と自分たちの価値観が乖離してしまっている状態であると言えます。
そんな時は、「どうすればいいの?」とよく聞かれますが、私は、「まず、自分に正直になること。そして自分に正面から向き合う事、会社にちゃんと向き合う事、お客様にちゃんと向き合う事が大事です。まずは、そういう時間を作ることから始めてください。」とお話しします。
人間は、窮地に追い込まれたり、いろいろなコンを詰めすぎると、大体、良いアイデアは出てきません。
それは当然のことです。
このような状態の時には無意識に視野が狭くなっているのですから周りが見えなくなって、益々、偏った方向へ行ってしまいます。
「自分に正直になる。自分と会話してみる。」ちょっと宗教じみた言葉に感じてしまうかもしれませんが、そうすれば、不思議と素直な気持ちになれますので、今までは目に入っていても気付かなかったことに気付くようになったり、他人の何気ない会話の中に、重要なキーワードが隠れていることに気付いたり、センサーというかアンテナを正常な状態に戻せるのです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、まとまりのない内容でしたが、なにか、気づきを得て頂ければ幸いです。。。