先日、料理屋さんでの出来上がり待ち中の話
お店によっては、というか、大手チェーン店でフードデリバリーに対応しているお店の前には、食事時には配達員っぽい人が数多くいる。
服装は様々だが、例のあの四角いバッグを持っているか、担いでいるので、大体わかる。
お互い、待って、料理ができあがって、すぐにバッグに詰めて去っていく。意識することも会話することも無い。
実際、話し込んでいる時間は無いし、お互い興味もないし、早く配達に行かねばという雰囲気のみ。
しかし、この日は待ち時間が長かったのだが、暑かったのもあり、少し冷房の効いたとことで体温を下げたい、と思いもあって、待ち時間にあまりイライラせずに涼んでいた。
すると、同じ様にイライラせずに待っている風の配達員の方から初めて声をかけられたのだ。
人の良さそうなおじさん。
話の詳細は省くが、どんな自転車で、どんな配達方法で、どんな事を考えていて、みたいな長い時間ではなかったけど、同じ業務をしている人と話せてちょっと嬉しかった。
特にこの暑さのことや、大変な荷物のことなど、共感できることばかり。
情報交換という実利的な面というより、何か同志みたいな話しぶり。
このフードデリバリーという仕事。人とあまり接したくないオーラを出している人が多い中で、ちょっとホッコリする時間だった。
別れ際も、「それでは!」みたいな文言ではなく
「お気をつけて」
と。
社交辞令とはいえ、相手に対する気遣いの単語を選択するあたり、なかなか心地よい対応をされる方だった。
自分も見習いたいなぁ。と強く思った。