シュールレアリズム画家として誰もが知るサルバドール・ダリ。
破天荒なイメージがあるダリですが、その実態は、作られたものだったかも
こういう、変なお髭で表情を作ったイメージですよね！⇩
ダリのホロスコープです。
アセンダント蟹座、支配星月はMCに合して牡羊座です。
ダリは若い頃から天才的な絵の才能を発揮していたらしいのですが、上手いだけに、自分自身の画風というものがなかなか確立しなかったそうです。
それは、共感的な水サインのアセンダントと、社会に向けて打ち出すMCに受容的な月を持っていたから、本来のダリは「俺はこんなのだ！見ろ！」みたいな感じの人ではなくて、属するコミュニティの人々や大衆の求めるものを感じ取って表現するというタイプの人だった可能性があります。
しかし、この牡羊座月は海王星、天王星と90度スクエアになっており、かなり緊張感があります。
月はプライベートな部分を表しますから、プライベートな部分がMCという、公的な誰からも見えてしまうところに晒されていて、しかも突如海王星と天王星が入り込んでくる、そんな毎日…
大変そうです。
ですが、月は妻、という意味もありますので、MCの月は、妻によって名声を得る、とも読めます。
現実にダリは、妻のガラと結婚してから、彼女のプロデュースで名声を得て、彼女が亡くなった後は、引きこもりの生活を送ったそうです。
太陽は牡牛座にあり、水星、火星と合。
太陽は11ハウスにありまふから、一種の隠居的な生活、社会の中のヒエラルキーから一抜けた立場での生活を好んでいたでしょう。
しかし、火星は5ハウス（自己表現）と10ハウス（社会的な立場）の支配星です。
ダリが誇りと自信を持って生きるには、芸術で自己表現することと、社会的な立場を得ることが必要だったということでしょうから、
完全に隠居することは不可能です。
月（妻）に引っ張られて、社会の中でもスポットライトが当たる場所に居ざるを得なかったでしょう。
また、水星は3ハウスと12ハウスの支配星。
彼の誇りと自信に満ちた人生にとって、人との交流、技術の習得、そして目に見えない世界からのインスピレーションが必要だったと読めます。
ダリの有名な絵は、シュールリアリスムと呼ばれていますが、夢の中のような悪夢のような、不思議な心象風景が描かれています。
いかにも１２ハウス的な絵だと感じます。
また、このホロスコープの中で1番力があるのが、牡牛座の金星です。
金星は牡牛座の支配星ですし、１０ハウスという、1番目立つところに入っています。
この金星ほ、１２ハウスの海王星と６０度セクスタイル。
夢の中の風景を描き続けたダリらしいと思います。
ガラの生年月日については、ちょっと混乱しました。
というのは、日本語Wikipediaのガラの生年月日が、1894年7月7日になっていたのですが、海外Wikipediaには1894年9月7日になっていたから。
ですが、どちらもユリウス歴8月26日となっているため、9月7日が正しいものと思われます。
わあ、すごいホロスコープ！
乙女座太陽に水星が合して、実際的な知性のある女性です。
双子座冥王星、海王星と太陽は90度スクエア。
その冥王星・海王星は、対面の月に180度になりますから、太陽・水星も含むTスクエアを形成していますね。
冥王星と月の１８０度は、究極の感情体験を求めるから、スリルを味わうのが好き。
海王星と月１８０度は、日常の感覚に常に海王星が入り込んでくるため、常に芸術的とか、常にお酒を飲んでいるとか、常に常識から逸脱しているとか。
冥王星が太陽に90度の場合、太陽をあったと読むと、夫を壊す、傷つける、と読むこともあります。
ガラは夫達を傷つけた部分はあったと思いますね…
ガラの初めての結婚相手は詩人のポール・エリュアールでした。
そして、その後も画家マックス・エルンストと親密な関係（なんと夫公認！）を持ち、ダリと出会ってからはダリとすぐに恋仲になり、エリュアールと離婚してダリと結婚しています。
常にパートナーは芸術家。
しかもかなり有名で才能あふれる人ばかりがお相手です。（見る目がある）
それは、月太陽がアスペクトしているのが、ただの海王星ではなく、冥王星合の海王星だからだと思われます。
冥王星は壊すかもしれないけど、強大な後押しをしてくれる場合もあるのです！
ダリと結婚後も、ガラのその傾向（芸術家好き）は変わらなかったらしいので、ダリは心配していたらしい😅
続きで、ダリとガラの相性図を読みます。
横山蓮花