花屋敷デート(妄想遊園地デート) | Sweet Sweet Love Story(恋愛小説&ときメモGS夢小説&詩)

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詩や恋愛小説とか書いてます。ときメモGSシリーズの夢小説・・・特にハリーこと針谷幸之進くんを中心に書いてます。
いくつになっても恋愛続行☆毎日ワクワク過ごすために☆

じつは、かずみんさんの花やしきデートの記事が出た時から

妄想小説作ってみたかったのです。

かなり時間たっちゃったけど、頑張りました。

 

 

しかし、どうもこうも

やっぱり、キャラ設定がハリーこと針谷幸之進くんになってしまいました。

ときメモGS2を知ってる方なら

ハリーのこの言い回し分かってくれるはず(^^)v

 

こんなカップルですが、デート楽しんで下さい。


 

 

 

 

----------------

 

駅前のいつものところ。
今日はカレと待ち合わせで、遊園地デートだ。
風は春色。少し暖かい。
行き交う人が優しく見えるのは、
私自身がわくわくしてるからかもしれない。
だって、久しぶりだもん。
でえと。
服、大丈夫かな?
遊園地だってことで、お気に入りのワンピースよりも
パンツルックにしてみた。
小花柄のチュニックに合わせて。
バックも小さくしようと思ったんだけど、
入れるものがあって・・・。
少し大きめ。
え?何を入れたか?
サンドイッチ。
頑張って、朝から作ったんだもん。



「わりぃ、遅れた!」
そんな街ゆく人混みの中から
聞きなれたいつもの声が聞こえてきた。
「大丈夫、私もさっき着いたところ。」
「オウ、じゃ、行こうか。荷物、持つか?」
カレは私のバックに手をかけた。
「そんなに、重くないよ。大丈夫。」
サンドイッチは内緒だから持たせるわけにはいかない。

「え・・・。
(な、なんだよ、バック持ってやろうとしたのに。
い、いまどき、流行りだろ?
その、か、彼女のバック持ってやるっていうのはさ。)」
カレはちょっと淋しそうな顔をした。

「だ、大丈夫だよ。重くないからね。早く行こう。」
私はバックを抱えて歩きだした。
「お、おう。(ったく・・・。ま、おまえのそういうところ嫌いじゃないけどな。)」

電車に乗り、人ごみを歩く。
目の前に、大きな赤い提灯が見えてきた。
雷門。
「うわ~、近くで見ると、やっぱり大きいよね。凄い凄い!」
はしゃぐ私の横で、カレは、ニコニコしてる。
「へぇ、でかいなぁ。(ば~か、オレの愛の方が大きいつ~の。
なんて、なんで、雷門にやきもちやいてだ、オレ?)」
雷門を見上げているカレに声をかける。
「早く、行くよ~。」

花屋敷。入口を入り、
二人で歩く先に、見えてきた赤い橋。
「しあわせ橋って言うんだって。」
「へぇ。(今のオレの気持ちだな・・・)。」
「え?何?」
「べ、べつに何でもねぇよ。それより、行くぞ、ほら。」
彼が差し伸べた手にそっと手を重ねる。
あったかい・・・。
しあわせ橋。
本当だ。今の私の気分。

「あ、見てみて、お花、植えてあるよ。
花言葉が書いてある。えっと・・・。
ハナコトバ、両想いだって。
ふふ、私たちのこと?」
「さ、さあな?(ば~か、そんなこと面と向かって聞くなよ)」

まずは、どこから?
「あ、お化け屋敷だって、入ってみる?」
「あ~?。」
「いいじゃん、楽しそうだよ。」
「あのなぁ・・・。(オマエ、オレがお化け屋敷苦手なの知ってるだろ?)」
「すいません、二人で~す。はい、フリーパス。」
「まじかよ・・・。」
私たちは、お化け屋敷に入った。

「暗いねぇ。」
「当たり前だろ、お化け屋敷だよ。」
「そうだけど、あ・・・。」
「うわぁぁぁ!なんだよ?何か出たのかよ?」
「ううん。良く出来た絵だなぁと思って。」
「脅かすなよ。」
「あ・・。」
「うわぁぁぁ!」
彼が私に抱きついた。
彼の匂い。ほんのり柑橘系コロンの香り。
思ったより、胸が広くてちょっぴりドキッとした。
「だ、大丈夫?」
「わ、わりぃ。(オマエの髪、いい香りがする。バラ?流行りのシャンプーか?)」
カレは慌てて私から離れた。
『クスッ』
なんか、可愛い。そういうところ。
やっぱり好きだな。
お化け屋敷を終え、私たちはベンチに腰を下ろした。

「はぁ~、腹減ったなぁ~。」
「本当?」
「あ、オマエもお腹すいたんじゃないのか?何か買って・・・。」
「じゃ~~~ん。」
「な、何?」
「サンドイッチで~す。」
私は、かばんからサンドイッチの入った箱を取り出して見せた。
「マジか?」
「マジです。」
「え?食っていいの?」
「はい、どうぞ。」
箱の蓋を開けると、カレは、ハムサンドを取りだし、嬉しそうに口へと入れた。
「んまぁ~。」
「本当?」
「ん、んとう。」
「良かったぁ~、じゃあ、私も食べてみようっと。」
私もサンドイッチを口に入れる。
「うまいだろ?」
「うん!ほんとだぁ」
「ははっ!オマエらしいや。」
「何、オマエらしいって?」
「ははっ!(そういう素直なところがいいってことだ。)」

それから、私たちは、花屋敷をあちこち歩き回った。
間違い探しに笑ったり、ゲームしたり、乗物乗ったり。
「次何にする?あ、観覧車があるよ。」
「観覧車?そんな、子供じみたやつ・・。」
「え?だめなの?」
「べ、別にダメじゃ・・・(つ~かそんな顔すんなつ~の)
わ、わかったよ。行ってみよう。」
「わ~い。」
私たちは歩きだした。
何だか細い通路が出てきて、ふと、彼が立ち止まった。
「え?な、なに?」
急に振り向かれて、びっくりした。
「あのさ・・・。」
「え?」
彼の腕がのびてきて、私は壁に押し付けられた。
『ドンッ』
え・・え・・え・・・?
これが、いわゆる・・・壁ドン?
彼の顔をじっと見る。

ドキドキ。

「・・・」
「・・・」
「・・・あのなぁ。」
「え?」
「普通は、目とか閉じるだろう?」
「え?あ、ああ。」
「・・・(そんな驚いた顔されたら・・・。はぁ。)」
「あ、あの・・。」
「なんでもない。行こうぜ。」
「あ、う、うん。」
しまったぁぁぁ!
失敗した。
せっかくのチャンスだったのに。
私ったら、私ったら・・・・・。
やってしまった。
ごめん、ごめんね。
ちょっと、男心を傷つけちゃったよね。
そ、そうだ。
観覧車。
二人きりのチャンス。
よっし!
気を取り直して行こう!

「か、観覧車、早く並ぼう。」
私は、彼の手を引き、早歩きした。
「あ、あれか?」
カレが指さす方をみる。
観覧車の文字が見えてきた。
「あ、あれだ、よし、乗ろう乗ろう!」
急ぎ足で、来てみると・・・。

「ちびっこ観覧車!?」
え・・・?
確かに観覧車。
二人きりで乗れますが、
高さ6m。
これ、横からも丸見えなんですけど?
ガーーーーーン。

おわった・・・。

夕暮れの花屋敷を後にして
私たちはいつもの駅へ戻ってきた。
「送ってく。」
カレが手をつないで歩いてくれた帰り道。
夕焼けが綺麗で、
遠く見えるはねがさきの海がオレンジに染まった。
「今日はありがとう。楽しかったよ。」
「オレも。」
カレがにこりと笑う。
その顔がまぶしくて、うつむいた。
海沿いの道、暮れていく海がもっと赤くなる。
マリンレッド。
カレの好きな色だ。
「また、行こうな。」
カレがつぶやいた。
「え?」
「また、どっか行こう。」
「う、うん。」
また会える。二人で。
手から伝わるぬくもりがとても心地よかった。
車が途切れた道。
人影もなく、ふと、カレが立ち止まった。
「え?」
見上げた瞬間、触れたくちびる。
「・・・約束な。」
「・・・うん。」
ずるいよ、もう。

二人の影が薄く夕暮れの街に溶けていく。

<おしまい>

 

 

 

 

 

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