そろそろお正月も終わりですね。
明日からお仕事の人も多いと思います。
私は6日から仕事だと思い込んでいたのですが、実は8日からだったことに今日気づきましたw
それまでには退院できるといいなあ(ノ∀`)
以前にもこのブログで書きましたが、ロシアでは1月7日にクリスマスがある関係で、新年休暇が日本に比べて長いです。
【過去記事】2015年の新年休暇は11日間~土曜日は平日?休日?半ドン?
2015年は11日間。会社によっては1月上旬すべて休みだったりするところもあるようです。
これだけ長いと、休み甲斐があるでしょうね!
さて、ロシアでは毎年、年が明ける直前に、大統領のメッセージが放送される慣例があります。というわけで、今日は2015年のプーチン大統領のロシア国民に向けたメッセージを紹介したいと思います。
Владимир Путин: 2015 год будет таким, каким мы сами его сделаем
ウラジーミル・プーチン:2015年は私たち自身が成すようになる
「来たる年は私たち自身が成すようになる」―ウラジーミル・プーチン大統領は新年のメッセージでロシア国民にこのように呼びかけた。大統領は皆に新年を祝い、国の運命に対する責任感に感謝した。
ウラジーミル・プーチン大統領は、来たる年に少なからぬ問題を解決しなければならないだろうと述べた。その際、全体の努力により、国は成功を手にすることができるという確信を表した。
新年のメッセージの中で、プーチン大統領は、クリミアのロシア併合はロシア史上最も重要な標(しるべ)であるとした。「祖国への愛は、最も強い感情の高まりの一つである。それはクリミアおよびセヴァストーポリの住民が、自分の故郷に戻りたいと固く決断したとき、彼らの同胞支援に十分に発揮された。この出来事は国史において最も重要な標として永遠に残るだろう」―このようにプーチン大統領は述べた。
そのほかに、大統領は先頃開催されたオリンピックについて触れた。「私たちは史上最高の冬季オリンピックを準備し、開催しただけではなく、そこで勝利をも収めた。この勝利はわが国の全国民、すなわちオリンピック代表選手の功績でもあり、彼らを支えた人々の功績でもある」。
ウラジーミル・プーチン露大統領の新年のメッセージは、大統領の公式サイトKremlin.Ru.で公開されている。
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「親愛なる友人の皆さん!
数分後に新たな年、2015年が訪れます。
いつものように、私たちは興奮してこの祝日を待ち、願い事をし、お互いにプレゼントを贈り合い、家族や私たちにとって親しい人々や友人とともに新年を迎えるという、この素晴らしい伝統を楽しんでいます。雰囲気は良く、思いやり、寛大さが私たちの心を暖め、喜ばしい考えや高潔な行いに心を開かせ、希望を抱かせています。
もちろん、今各人は何よりもまず家族の安寧を考え、身近な人々の健康や幸福を願っていることでしょう。各人の幸福と成功から、私たちのロシアの繁栄が形作られるのです。
祖国への愛は、最も強い感情の高まりの一つです。それはクリミアおよびセヴァストーポリの住民が自分の生家に帰ろうと固く決断したとき、彼らに対する同胞支援の中で十分に発揮されました。この出来事は、祖国の歴史における最も重要な標(しるべ)として永遠に残るでしょう。
親愛なる友人の皆さん!
今、私たちが行く年の総括をするとき、あなた方の団結と連帯、また正義、名誉、公平性、自国の運命に対する責任を深く感じて下さったこと、ロシアの利益を守り通し、凱旋の日にも試練のときにもロシアとともにあり、私たちの最も大胆で大規模なプランを達成しようという変わらぬ覚悟を示して下さったことに対し、心から感謝をしたいのです。
また、数年前にはソチ五輪は夢物語だと考えられていました。ですが、夢物語は単に叶っただけではありません。私たちは史上最高の冬季五輪を準備し、開催しただけでなく、そこで勝利を収めたのです。この勝利は、わが国の全国民の功績、すなわちオリンピック代表選手の功績でもあり、彼らを支えた人々の功績でもあります。
来たる年、私たちの前にともに立ちはだかるのは少なからぬ問題の解決であり、この年は私たちが自ら成すようになるでしょう。それがどれだけ効果的に、創造的に、結果を出せるようになるかは、私たちの努力にかかっています。ほかの方法はありません。そして私たちは自分自身のために、私たちの子どものために、ロシアのために計画されたことを全て達成し、実現しなければならないのです。
友人の皆さん!新年は間近です。新年を迎え、自分の近しい人々に最も暖かい言葉を述べるときです。理解と信頼、忍耐と配慮に対し、その人たちにありがとうと言うときです。善と愛があればあるほど、私たちは確信を持ち強くなれる。すなわち、必ず成功をつかむことができるのです。
皆さん、祝日おめでとう!2015年明けましておめでとう!」
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ウラジーミル・プーチン大統領は、長い年月の中で初めて新年祝辞の背景を変えた。彼が国民にメッセージを送ったのは、スパスカヤ塔を背にしてではなかったのである。大統領の背にあったのは夜のモスクワの中心部、すなわち橋や河岸を含めたモスクワ・クレムリンの全景であった。大統領による新年のメッセージの場所は12月31日まで秘められていた。何年にもわたって連続で大統領の新年のメッセージを録画してきたスパスカヤ塔は、現在建築用材によって見られない状態であり、来年の春まで復元作業中の見込みだ。
15年前の1999年12月31日、ロシア国民は2つのメッセージを目にした。ボリス・エリツィン初代ロシア大統領は、正午に引退を表明。別れに際し、「ロシアを大切に」との歴史的フレーズを発した。午前0時直前、ロシア国民はウラジーミル・プーチン大統領代行からの祝辞を耳にした。ウラジーミル・プーチンがロシア国民に新年の祝辞を述べたのは全部で11回。1999年~2007年と大統領復帰後の2012年~2013年だ。
新年を前に、「全ロシア世論調査センター」が定期調査を行った。人々は、彼らの視点から見て、現在のロシアのエリートに数えられる人、つまり現在ロシアに最も大きな貢献をしている人物を10人挙げるように依頼された。その際、政治家、下院議員、知事に限らず、創作活動に従事する人、アスリート、ジャーナリスト、テレビ司会者なども挙げてよいとし、回答者による回答に選択肢は設けなかった。ランキングのトップは期待通りウラジーミル・プーチンだった。彼は10年連続でロシアエリートランキングの首位であるが、しかも今回は調査史上最高の結果を残した。「今年、彼の名を挙げたロシア国民の割合は、昨年の数字(66%)を大きく上回り、史上最高の数字に達した(81%)。このように、「全ロシア世論調査センター」は指摘している。
全国的に新年の夜はお祝いのコンサートが開催され、多くの都市では花火が鳴り響いた。何十万人もの人々が、極東からバルト海に至るまで、ムルマンスクからクリミアに至るまで、通りに出た。その夜いくつかの地域を襲った強い冷え込みも、彼らを驚かせはしなかったと「ロシア24」は伝えている。首都では広場や大通りで25万人のモスクワ市民や訪問者が新年を迎えた。社会秩序を乱すような深刻な違反は特に起こらなかった。非常事態省によれば、新年には全国的に非常事態は一つも記録されていないという。
出典:Вести
何かいつもと雰囲気が違うと思ったら、スパスカヤ塔が修理中だったのですね( ゚д゚)
でも、これはこれで美しいと思います。
2014年、ロシアをめぐっては色んなことがありました。
ソチ五輪、ウクライナ情勢、クリミアとセヴァストーポリのこと、欧米各国からの制裁、ルーブル安・・・
そんな状況の中、国民を勇気づける意図もあるのでしょうね。
今年は日露両国にとってもさらに良い年になるといいなあ、と一庶民ながらに思います。