僕の人生の今は何勝目ぐらいだろう/ウルフルズ
lyric→


ここのところ、トータス松本さんのブログが痛々しい。

ママの影響もあって、
ちょうど10年くらいまえから、
毎年ウルフルズのライブに行くようになり、
ヤッサにも行ったり、
JAPANフェスでみたりしていた。
よくあるギタリストの「チョーキング顔」だけでなく、
ライブって全身でやるもの・みるもの。
上方の血。



いい女/ウルフルズ
lyric→


ほんとうにウルフルズはライブが真骨頂なのだ。

それなのに、
活動中止を発表してすぐの、
このあいだのフリーライブ(SONGSで放送されていたのを録っておいたのだ)というもの、
痛くて痛くて目もあてられなかった。
一度ひとりになったジョン・Bさんは自分が道化になってかばおうとする。
サンコンさんははにかみながらフィルインばかりしている。
すべてを察したけーやんのギターは1歩下がってしまった。
それらを超えて溢れてしまう、
論理に成り下がったトータスさんの声。

無理に歌わないで。
そういいかけたが、
一緒にみている人がいたので、
やめた。

トータスさんが役者として活動している時期、
それは往々にして、
ときどきやってくる彼の「うつ期」にもみえるのだが、
ブログの文面しかり、
今回のウルフルズ活動中止しかり、
不調なソロ活動しかり、
これほどまでにささら立っているのは、
はじめてかもしれない。

いつでも答えを出そうとするのが大好きで、
ファンはそれを心待ちにして、
ウルフルズのファンは、
それをほんとうに信頼していたけれども、
曲にするのだけが、
ライブで歌うだけが答えではないのかもしれない。
ウルフルズの活動中止も、
この曲も、
トータスさんと、
ウルフルズと、
そのまわりと、
それから先にとっての答えかもしれない。



明星/トータス松本
lyric→


多分高校生のときに、
部活の先輩にもらわれた歌が、
なぜかめぐりめぐって自分に歌われていた。

なぜか、
帰宅すると家にメンバーがいて、
いつものとおり高速を走って、
なぜか今日だけ、
わたしは、
ようよう眼が疲れていたし、
すこし貧血気味、
ヤツが何か仰向けでひょろりと眺めていて、
それはそれは懐かしいノート、
ヴィレッジの真ん中のほうにある、
メタルラックの上から2番めの棚にあった、
黒に点々とクロスと吐血の跡の表紙のノート、
あぁぁ、わらわら、
ほれほれ、君、それを見てはいけないじゃないか、
それはどちらかというと封印した時期に書きためた曲ばかりの、
なぜか部員がわたし一人になって、
破壊されて散り散りになった部室のドアと、
防音壁と、
椅子と、
窓枠と、
殴られたままに穴の開いたアコギのボディと、
脱落したフレットを、
ちょうどこの順番に、
毎日毎日、
生徒会に喧嘩を売って嫌われたせいで部費が840円しか出なかったから、
自分で材料を拾ったり値切ったり、
自腹をきったり、
建具屋さんにもらったりして、
直したりしていたのであって、
だから面倒だったりして、
スコアに起こさずにコードだけ書き取ったりした、
ただのメモだったりして、
だからだから、
見ないで、
家族がみんなかなしくなった、
そのときのだから、
見ないで、
声帯が初めて凍った、
そのときのだから、
みないでくれないだろうか。

そういおうにも、
なにしろ彼は、
明太子味のポリンキーの袋をお腹に乗せて、
弟は文字式を分解して、
再びメンバーに目をやると、
いかにもノートに焦げ付いているので。

どんな歌なの、これ。

関係ない。
音源も封印した。

俺歌うわこれ、歌ってみ、
おもしれえわ、
配置決めるから。
言い張るのを抑えるヴァイタリティがやってこなかったので、
アコギを出して歌った。
いまのバンドは、
それぞれがマルチプレイヤーで、
曲ごとに担当楽器がかわるのだ。

艶がない。
明日はテストなのだ。
帰ってくれないだろうか。
いいえ、
ヴァイタリティがない。

自分への見せしめと覚え書きのために、
リリック掲載。

「白いの」(原題は何だったか、忘れた)

感情をオイルポットで濾過して
白のうえに残るのは何か、
汁だ、汁
我々は汁プラス何か、何なんだ

ベイリーフ
入れて煮込んだところで汁なんだ
溜まらないし
海綿を浮かべてちょうど体内組成

夕食前に土下座の手本をさせておいて
あなたはこれ以上カウンセラーをどうまわすっていうんだ?

駐車場のポピーを捥いで
乳液みたい白いのが点々滲んで環になって
指紋の折り返し地点に
据わった先から腫れだした
コロニー 産んで詐欺になるくらいなら
みせないほうがいい

感情をオイルポットで濾過して
白のうえに残るのは何か、
汁だ、汁
我々は汁プラス何か、何なんだ

顎にできてしまったのはストレス性だって
テレビが言っていた
流れるマルが多いほうがいいのは経済界の常識

モーラをつないでつないで
縦の2本線が3ページ先になった
嘘のめがねとフリップ抱いて
車輪のピンからこぼれだした
金の針 差し込まれたまま走れるくらいなら
かけこまないほうが

駐車場のポピーを捥いで
乳液みたい白いのが点々滲んで環になって
指紋の折り返し地点に
据わった先から腫れだした
コロニー 産んで詐欺になるくらいなら
みせないほうがいい

感情をオイルポットで濾過して
白のうえに残る、ものは、
あーあ、きっとね
薄ら嬉々
我々は汁プラス何か、何なんだ


変な歌
だからおまえがボーカルやろ

そうやってヤツがいいおったので、
歌うことに、
歌うことにしたのだ。
箱で声が出なくならないか心配、
そうでもないか、
というよりも、
乳化したい気分で。
ヤツはのうのうとご飯を食べて帰ったのだった。

そうだ、
なぜか、
ママが、
医師とわたしの望まないことを思い出してしまい、
先端と巻物を排除した。
なぜか、
このタイミングで

あぁ活性酸素
腐りたい




MO'SOME TONEBENDER/ Rockin' Luuura

今度これも演りたいといったら
やろうといってくれたのだけれども
わたしはギターに就きそうな予感
リフうまくいくかな
百々さんみたいに弾けるようになりたい
そのスケジュールでバンドはするなと医師にいわれたが
いまはバンドなしで諸々喋るように吐いたり
呼吸したり
するほうがむずかしい
今日は古めかしい曲ばかり演る企画といわれたので、
バンド名も今日だけかえて、
猫と「リー」の部分だけ同じにしてみて、
みんなで悩んだ結果セットリストをきめた。

素人がこのタイミングで歌うか、そんなもん、
といってしまった「雨上がりの夜空に」。
自信がなくてとか、
そういうのではなく、
ボスとお呼びしたい清志郎さんの死は、
涼しく、かっこよく、
薄ら関係ないが三沢さんも亡くなったし、
今日は全部ボーカルをとれと命ぜられたのもあって、
「いやあ、雨上がりだけは、やめようよ、おこがましいよ」といって譲らなかった。
それでもRCやろうぜ、とみんないうので、
RCので3番めに好きなのを挙げた。



ヒッピーに捧ぐ/RCサクセション
lyric→

少年ナイフの「バナナチップス」も、
アンルイスさんの「woman」もうたった。
ピータンのベースがほんとうにおちそうだったので、
わたしはとろとろなるのが早くなってしまって、
1曲めでもう雪崩れて、ピータンはわらわらしていた。
わたし以外に、ピータンをピータンと呼ぶ人は誰もいない。

ほんとうはRCのなかでいちばん好きな歌で
歌いたかったんだ
遊びも大クソマジメも
ぜんぶ等価で
ヤオハンで
ちょうどわたしの大好きなgene―原付の名前だ―のリヤミラーの角度
そんな大袈裟が
ちぎれて雲間を舐めまわした
Boss清志郎の命を削る歌

エンジンいかれて愛し合ってるぜ、baby

いったらみんな白けていた
ライブなんだもの、よくあることで
やっぱりわたしは歌っているし
トランスするとみえてただの白昼夢
7%の理性がレインスティックを食い尽くすし
大好き
受験生の癖に。

そうして帰って、
左翼のクソ雑誌にどちらかといえば右寄りのわたしが
いわれたとおりに嘘を書こうとして
浅墓で
いわれたとおりに書いてメールをし
結局ダメ出しを食らう。

それでもいいや
どちらかといえば愛し合っています
Hell ya, our boss.

あなたがわたしをまったく意識せずにいてくれたら。
それとも、
わたしのなかのあなたがすっかり消失したら、
と思って走り出したら、
標高が高くて泣いた。

そのまま走ろうか、
考えていると、
車のなかがひたひたになるので、
もう、
ふうっと白けてしまいそうな。

何時に帰り着けるだろう。
何時に帰りたい?
そういいながら、
いま帰ってきてしまった。
明日まで浪費すればよかったのに。

安すぎる道はよくないな。




人生の午後に/エレファントカシマシ
lyric→


空をなくす/Syrup 16g
lyric→


湿っていて、
見渡す範囲はとりあえず湿っていて、
酔っていっそうおおきく、
早口で喋る彼女がまくいついてくるのを、
露骨に疎んでしまってなおさら湿気た。

わたしたちは、
多分、
爪におけるいちばんひねくれた部分しか知らない。

犬が抱っこをせがむのだけれども、
うつすべきものがなにもなくて、
ブラシをかけても、
彼女は、
黒目だけを剥いて、
首をかしげている。

彼/彼女/わたし
という呼称を、
時々、
やめようじゃないか、
と思い立つ。
そういうときに自己紹介をしたら、
いくらか親切になるのだろうと思うのだ。

けれども、
その至極オリジナルで腹の立つ字面は、
誰に伝わるようもないので、
あぁもう、
決断って全部ひとりよがりだから、
一緒だろう、
あるかしら不甲斐ないわ、
あの子にメールをば、
などといいつつ、
ねえ、もっと律儀になれないの?

空をなくすのは、
手元にツールがあればいちばんむずかしいことではない。
自己紹介をしているときのわたしは、
空をなくしたように振る舞うし。
いっぽう、
いざ、
空をなくすと、
きみはとんでもないことをしたのだ、
と、
周りにいわれ、
なくす以前の摩擦は消失してしまう。

わたしは自己紹介がきらいだ。
なんというか、

あっというま、

というには帯に短したすきに長し、

で、

区切りっていうのは、しんみりしたり、のんのんとしたりするのもわるくない、

という祖父の声が思い出されるけれども、

式典となるとそうともいかず、

わたしにも大好きな友人、

先生方、

あえて秩序を乱して這った木の根っこ、

着物、

とかがあるので、

卒業式にもぷかぷかして出ることができる。



ぷかぷかするのは、

はじめて穿いた袴のせいではなくて、

(大学に通っているあいだ、ずいぶんと着物にはお世話になったし、大好きで)

すこしの人酔いと、

とうとう「友人」と呼べるようになった5人が、

数時間後にはとおく散り散りになってしまうこと、

幸運にもわたしは、

ほとんどかわらない地点にピンをおけることの、

あまりにも具合のわるいことに、

おとなのわたしがついていけないからだと気づいた。



こどものわたしはそんなふうではなくて、

大好きな紫色の振袖を、

きらきら見おろしながら、

あ、

梅が咲いている、

西のほうにはもう、桜、

友達の歯並び、

美しいなあ、

筆を振り回しながら、

人差し指と中指だけ、

べこべこお辞儀している。





そのまま、

結局ぷかぷかしたまま、

日付がかわってしまって、

たとう紙をほどいて、

着物をハンガーに掛けて、

いただいたお花を水揚げして、

リボンを解いて、

じゃあっと、

あらゆる、おそろしい妄想をして、

15秒ごとにフラッシュする言葉の残像、

授業の湿度、

なんかの諸々を捉えて、

その谷を逆走してみて、

一音、一音、でてくるまでの、

粒々の束、

みたいなのが、

ピアスの横で裂けて、

爆音を立てて、

彼女の顔、

彼の顔、

ペンの動き、

先生の腕組み、

レジュメの文字、

視線と視線、

なんかも、

ありありと、

ファイルのままに思い出されて、

ああそうか、

もっと愛しておかないと、

いけなかった、

きちんとお礼もいわずに、

時間に重石をおいた。



一生懸命なにか伝えようとしても、

言葉がじょうずにつかえないのでは、

無粋かもしれないのだけれども、

どうしても心残りなのは、

最後のゼミで、

あんなにもたくさんの人々に知り合えたのに、

きちんと1人1人をhugせずに、

気持ちも伝えずにいたことだったかもしれなくて、

いっぽう、

言葉のゼミなので、

思案に暮れてしまった自分がまた情けないのだった。



ハイセンスなギフトには、

わたしの大好きな蝶々が、

アゲハがたくさん宿っていて、

ペンにはプリズムみたいなのがあって、

アゲハの青、

というより藍色、

が鋭くて、

使うまえに涙でよれよれにならないようにして、

そうっと、

スリーブにしまった。

―アゲハを解き放ってあげればよかった?





友人にしたみたいに、

その場で直接はいえなかったけれども、

みなさま、

ほんとうにありがとうございました。

お会いしてもわたしが泣かないようになったら、

一緒においしいパフェでも。



ほんとうにありがとう。

大好き。

はべらせた言葉たちとひっくるめて。





Swallowtail Butterfly ~あいのうた~/ YEN TOWN BAND
lyric→



きえる/CHARA
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たぶん、
きえているようなものだから、
時々、時間を棒みたいにして。
というと、
友人が、
それは間違っているよ、
といって、
くらくらきえてしまった。

彼は折々、
いちばん正しいので、
わたしは所在なくて、
しかもいよいよ頭脳が動くものだから、
彼はいっそう正しいのだと、
きえたのを思いながら、
ぽつぽつ、
考えてしまう。


電車かもしれない/たま

近藤聡乃さんのシュールなアニメもさることながら、とにかく奇跡の曲です。
みぞおちから指3本左にずれたあたりが、
きゅう、ってなります。
知久さん、、、神。




Hello/スーパーカー
lyric→

伝説のバンドの作品は、
なぜか運転中にききたくなります。




クライマックス/スガシカオ
lyric→

稲川淳二さん・・・
先程聞きながら弟を送っていると、
「世の中不思議なことしかねえし」
と、
彼が言いました。

彼は続けます。
「この人強がりなん?超人なん?」

・・・
弟よ。
ニーチェ症候群の私に似ないでくれ。



アウトサイダー/ROSSO
lyric→

照井さん大好き。
チバ×照井の最強タッグは永遠に不滅です。
解散してもCDがレンタルされ続けるのは、
彼らの実力の何よりの証左でしょう。
色々ありましたが、
なんと、
ヘソクリ的にガソリンのプリペイド(使いさし)が出てきたので、
残っているだけ高速ぶっ飛ばしてきました。
日に2往復、
橋を渡るのもナンセンスですので、
子午線をまたいでやりました。



ブギウギNO.5/PUFFY
lyric→