塞翁が馬2 | こだわり探求隊

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前回の続き


医者から


念の為、CT検査を受けますか?


と言われ、1も2もなく御願いした。


所がこの病院にはその設備がなく、少し離れた脳外科まで行くことになった。


といっても、移動手段がない。病院側はタクシーを呼んでくれた。


その脳外科は知っている所だった。いつも通りがかるから。そんな所までタクシーを使うのはバカらしいと思ったが、他に手段がないのでそうした。

タクシーは1040円もした。10分と離れていない所なのに!


んでカミさんを携帯でその腦外に呼び出した。


カミさんはカミさんで、押っ取り刀で駆けつけたお巡りさんの現場検証に立ち会っていた、らしい。


電話の向こうで彼女は怒っていた。


「信じられないわ、お巡りさん、こう言ったのよ

「ねぇおかあさん、この事故で一体息子さんの何が悪かったと思う?」だって。長男はヘルメットをかぶってたのにヘルメットもかぶらないでなんとかかんとかって言うから「かぶってましたっっ!」って言い返したわよ。大体この状況下お説教を始めようとするなんてどういう神経をして居るんだか! まったく」


まるでこちらが加害者であるかのような言い方にむかついた彼女は、私からの電話を好機として現場検証を義母に任せ、腦外に飛んできた。


驚いたことに、学校へも連絡が行ったらしく、校長先生と担任の先生も来てくれた。


お愛想を述べる間もなく、CTを撮って貰い、説明を聞き、また救急車で運び込まれたさっきの病院へウチの車で戻った。


次回の予約を取って、会計をしていた頃、長男は待合室で、あちこちガーゼでテーピングされて綾波レイちゃんのような風体になっていた。始終を見ていた患者はとても興味深げで何か話しかけようとしていたが、我々は疲れていた。


家にこれから帰る、と連絡を入れると、義母が、


警察の人はさっき帰っていきました。心配だし、詳しい話を聞きたいので、帰りに警察署へ寄って下さい、って言ってた


と伝えてきた。疲れてるし、今日じゃなくても良いんだろう?