あと一点だったのに…… | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

男子バレー、日本対イタリア、1、2セットは連取して、3,4セットはイタリアに連取されて、フルセットにもつれ、敗れました。

あと、一点、あと一点が遠かった。第5セットでも、あと1点というところはありましたが、私は、第3セットにマッチポイントを握ったあのシーンが総てだったと思います。24-21まで行き、マッチポイント。しかし、ここであと1点をどうしても取れなくて、もつれにもつれ、25ー27でセットを失いました。これが、結局イタリアを生き返らせたのだと思います。

 

でも、今日はキャプテンが凄く調子が良かった、というか、本当のキャプテンが戻ってきてくれたのが嬉しいです。最高の石川祐希でした。他の選手も、皆調子が良かった。皆で獲ったセットでした。西田君は、相変わらずパワフルなスパイクを決めてくれたし、センターのふたりもブロックに、クイックに調子が良かったです。藍は、最初のうちはリベロかと思うぐらい、レシーブを頑張って、4セットからは、攻撃も頑張りました。関田さんのトスも良かった。本当に、みんなで最高のバレーをしてくれました。今まで見た中で、最高の試合だったと思います。あと1点が獲れなかったのは、経験の差かな。あちらは、世界選手権王者。そんなイタリアを、あと1点まで追い詰めたこと、凄かったと思います。

 

でも、やっぱり悔しい。完敗だったら、悔しさもないけれど、あそこまで頑張ったんだから、勝たせてあげたかった。

 

最後にブラン監督の胴上げシーンを見て、涙腺決壊。ブラン監督も泣いていました。インタビューの時も。ブラン監督は、これで退任になります。次は、どんな監督になるのか不安です。やっぱり海外から招聘するのがいいと思います。ブランさんは、8年かかって、男子チームを世界で戦えるまでに強くしてくれました。ひたすら、感謝です。選手たちも、自ら意見を言い合う、という形を作ったとかで、今までにないチームが出来たのだと思います。ブラン監督、8年間、本当にありがとうございました!こんな強いチームを作ってくれてありがとう。

 

選手たちは、まだ若い。4年後を目指しましょう。日本には、まだものにはなっていないですが、2m6cmと2m10cmの逸材がいます。次の監督は、彼らを4年かけて一人前にして欲しい。ブランさんが、ほんのちょっとの間に甲斐くんを育てたように。

 

もしかしたら、というメダルの夢を見させて貰いました。日本代表、本当にありがとう!

 

 

さて、その次の試合ですが、フランス対ドイツ。緒戦で、日本にまさかの敗北を喫させたあのドイツです。正直、9番のこれでもか、と決めたおじさんと、眼光鋭くチャレンジを繰り返して日本の得点だったはずの点をもぎとっていったあの監督が好きではないので(負けた恨みか)、フランスの応援をしていました。フランスは、ハンサムで大好きなクレベノ選手(17番)が、もの凄く活躍していました。それでも、イタリアと同じく1、2セットは獲られてしまったのですが、3セットから巻き返し、そのまま3セット連取して勝ちました。アレブルー、おめでとう。日本と違ったのは、やはり、東京大会チャンピオンは、点を獲らなきゃいけない時に、獲れる、ってことですかね。

 

セミファイナルは、フランスとイタリアが当たります。しつこいけれど、クレベノ選手が大好きなので、フランスを応援します。

 

そして、次の試合は、アメリカ対ブラジル。いつの世でも、応援してきたアメリカを応援します。こちらは、長いこと同じメンバーでやってきて、年齢も38歳ぐらいの人が何人もいるので、さすがに最後のオリンピックかもしれません。アンダーソンさんやホルトさんの姿を目に焼き付けたいと思います。勿論、決勝進出出来るように応援します。

 

しつこいけれど、日本対イタリア戦、負けてしまったけれど、本当に良い試合でした。日本のバレーボール史に残ると思います。ブラン監督、ありがとう!

 

最後になりますが、母があと4年長生きして、今度こそ、日本がメダルを獲るシーンが見られますように。私は、そのシーンをバレーが大好きな母に見せてあげたくて、仕方がないです。