学校の生徒グレアムの目に青あざが出来ていることに気がついたビードゥル先生は、グレアムをベイカー先生のところに連れていきます。そこで、服を脱がせると、鞭の痕が沢山出来ています。グレアムは、アル中の父親ジョンに虐待されているのでした。早速、グレアムを巡る学校会議が開かれますが、グレアム自身は引き離そうとすると、父にしがみつき、父さんと一緒にいたい、と言うのでした。ある日、グレアムが学校を休んだとビードゥル先生から聞いたチャールズは、グレアムの家に行き、意識不明で倒れているグレアムを発見します。いよいよこのままではいられなくなったので、チャールズがジョンに付き添い、お酒を断たせることにします。その間、グレアムはインガルス家で引き取ることになるのですが……。

 

 

メアリーは優しいですね。自分の鶏を、グレアムにあげてしまう。母さんから、2羽目の鶏を貰えたのかな?

 

アル中のお父さんを持ったグレアムは健気な子です。そして、とても可愛い子でしたね。ジョニー・リーという名の少年なんですが、写真を探したのですが、ありませんでした。芸能活動は、子供の頃のみだったようです。でも、ノンクレジットでしたが、『アンドロメダ…』や『ヒンデンブルグ』のような、名作、大作に出ているんですね。

 

ドラマを見ていると、家人が突然「グレアム、アンジー、サーニン」と言い出したので、「なんで知っているの!?」と聞いたら、「そりゃあ、いつも聞いているから覚えるよ」と申しました。でも、ひとり足りない。「一番、小さい子の名前は?」って聞いたら、「わからない」ですって。マックスだ、って教えておきました。以上、『はみだしっ子』の話です。

 

 

 

ジョンおじさんを演じたハンス・ユーリンは、37年生まれですから、36年生まれのランドン父さんと同世代ですね。この方、色々な作品に出ているようで、私の大好きな『女刑事キャグニー&レイシー』『マーフィー・ブラウン』などから、なんと『24』にも出ていてびっくり!!知らずに見過ごしたでしょうか。今もご存命です。

 

ところで、アルコール中毒というのは病気です。気合いでどうこう出来るものではありません。本来は、アルコール中毒を治す施設に一定期間入ってアルコールを完全に抜かなければなりません。『失われた週末』や、『酒とバラの日々』など、アルコール中毒を描いた傑作は幾多ありますが、一度止めても戻ってしまうこともある、恐ろしい病気です。

 

ところで、うちの父なんですが、一日に半合飲む酒豪でした。おかげさまで、自分でここまで、という量を決めていたらしく、満足したら寝るので、アルコール中毒になることはありませんでした。勿論、父に虐待されたこともないし、仕事は大切にしていたので、翌朝はきちんと起きて、毎日仕事に通っていました。お酒を飲んでくだを巻くこともなく、父の場合は気の良いお酒だったようです。それが証拠に、お酒が回ってくると父は気が大きくなっていきました。それが、私にとってはチャンスでした。ねこなで声で、「お父さん、ビデオ買って」と言うと、「おー、いいぞ!」。1980年代には、カルガリー五輪の前に、「お父さん、BS入れて」というと「おー、いいぞ!」。はい、私、悪い娘ですね。でも、おねだりするには、お酒が回った時が一番でした。

 

足が悪くなってデイケアに行くようになっても、お酒は止めませんでした。でも、最期の一年は病院と施設にいたので、大好きなお酒を飲むことは出来ませんでした。今頃は、いつも一緒に飲んでいた飲み仲間と、天国で宴会を開いていると思います。