スーパーリーグ構想 | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

一昨日、降ってわいたビッグクラブ12チームによるスーパーリーグ構想。まあ、正しくは降ってわいたわけではなくて、以前から言われていたことですが、ここで言うか?と驚きました。

 

イングランドの6チーム、スペインの3チーム、イタリアの3チームが参加して、決して彼らはこの輪から落ちることなく、永久にチャンピオンズリーグみたいなことをしていこう、ということですね。

 

とすると、本家のチャンピオンズやヨーロッパリーグはどうなるの?上記以外のチームで戦うの?スーパーリーグ加入のチームに放映権料を持っていかれて、苦しくなるのでは?

 

と危惧することばかり。今や、中堅になってしまった(悔しい!20年前だったらスーパーリーグ構想に入っていてもおかしくなかったのに)バレンシアのようなチームは、細々とファンにだけ支えられながら生き延びていくのみ?

 

チャンピオンズリーグだって、いつもビッグチームが勝つわけじゃなくて、2000年、2001年には、バレンシアが決勝に連続出場したわけですし、ジダンのボレーシュートが素晴らしかったレバークーゼンとの決勝もありましたよね。モナコ対ポルト戦もあって、地味かもしれないけれど、凄く面白かったです。ポルトは今季も良いところまで来ましたよね。毎年のように、思わぬチームが上に昇ってくる、これが楽しさなんだと思いますけれど。

 

それから、スーパーリーグに出るチームの選手は代表には入れない、って……。ワールドカップやユーロの権威はどうなるの?誰もが、ワールドカップやユーロを夢見ているんじゃないんですか。

 

途方もなくお金を持っているであろうクリスティアーノ・ロナウドだって、ユーロの決勝では必死でしたよ。サッカーはお金だけじゃないですよね。

 

イギリスのジョンソン首相や、フランスのマクロン大統領が反対を表明し、PSGやバイエルンも不参加ということで、どうなるのかと思ったら、もう昨日にはプレミア勢が撤退を決めました。ファンが激しく反対していたし、ウィリアム王子も反対をしていたし、サッカーのこととなると、王室も政治も巻き込むんですね。

 

さあ、どうするんでしょう。レアルとバルサとユーベ。クラシコなら毎年見ていますから。

 

ビッグチームのお金儲けだけじゃなくて、地方の小さいチームがこのコロナ渦で生き残ることを考えていって欲しいです。