今週木曜日から、NHKBSで『特攻野郎Aチーム』の放映が始まります。
これを記念して、以前載せた記事を再掲致します。
1983年から87年まで放映されたTVドラマです。
ベトナム戦争で活躍したが、その後お尋ね者の汚名を着せられ、逃げ回りながらもそれぞれの特技で裏稼業を引き受け、数々の人助けをする、という単純明快なアクションドラマです。
変装と作戦を考え出す名人のハンニバルことジョン・スミス大佐。ルックスと軽快なおしゃべりを武器に何でも調達する女性にモテモテのフェイスマンことテンプルトン・ペック。相当な変わり者で精神病院をしょっちゅう抜け出す、でも飛行機操縦の達人、クレイジー・モンキーことマードック。怪力の持ち主でメカの達人でもあるコングことB.A.バラカス。4人の特技はバラバラで、それ故に見事なチームワークで仕事を遂行していきます。
ハンニバル・スミスには、大スタージョージ・ペパードが扮しています。『ティファニーで朝食を』や『ブルー・マックス』で知られる2枚目俳優です。Aチーム放映開始時には55歳になっていましたが、シルバーグレイで(まあちょっと太ったけれど)軽快な演技を見せています。フェイスマンには、『宇宙空母ギャラクティカ』のダーク・ベネディクト。マードックには、ドワイト・シュルツ。バラカスには、ミスターTが扮しています。
このドラマには、基本的に西部劇の精神が流れていると思います。権力者に牛耳られる弱き者を、お尋ね者の流れ者たちが助けて、どこへともなく去っていく。まさに、勧善懲悪の西部劇テイストです。まだパソコンも普及しておらず、携帯もない時代。闘いの武器は、自分たちで作りだし、作戦の妙味で敵の裏をかくストーリーも痛快です。彼らを逮捕すべく走り回るリンチ大佐との追いかけっこも見せ場です。そして、どんなに派手な戦いをしても、人が死なないというお約束も、安心して見ていられる秘訣です(笑)。
2010年には映画化もされました。映画は最新技術を使って、オリジナルへのリスペクトもあってそれなりに面白かったですが、やっぱり私にとってハンニバルは、昔から大好きだったジョージ・ペパードさんです。
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