【ブログ更新しました】
イギリスと日本の医療を比較した際に、よく言われるのが「医療へのアクセス」です。
GPを一度経由することが求められるイギリスの制度と、フリーアクセスで行われる日本の医療制度です。
現地での話を聞くと「日本のフリーアクセス」は素晴らしい!っということに気が付きます。
イギリスでは家庭医であるGPを経由しなくては2次医療を受けることはできません。
GPは予約制になっており、早くても数週間後でないと受診が出来ないといわれています。
なんだか、「日本の医療って素晴らしい」そう思いませんか?
果たしてそうなのでしょうか。
いま日本の抱える問題として「医療費の増大」が言えます。
その大きな要因として頻回受診や必要ない医薬品の提供が行われているのではないでしょうか。
現地ガイドをしていた方(非医療職)の方が言われていたことです。
「風邪などの病気は、医者にかからなくても治る」
「薬局に行けば必要な薬を帰る」
ということです。
この考えっていまの日本に求められている考え方なのではないでしょうか。
日本と同種の国民医療サービスが提供されているイギリスの原則は、
「すべての国民に無償で医療サービスを提供する」
この原則を維持するためには莫大なお金がかかることが推測できます。
そう考えると、
医療サービスを維持するためには、すべての人に(とりあえず)最低限度の医療を提供するっということが大事になるのではないでしょうか。
多くの場合は、ひとまず予約を入れ、OTCで治れば予約をキャンセル。
治らなければ受診を行うそうです。
本当に、緊急を伴う場合はもちろん「救急」が行われます。(あちらではA&Eといわれます)
医療分野において、そこに「受診」の必要があるかどうかの判断は難しいところです。
でも一理ある考えだと思います。
日本のように、行きたいときに行ける、少しでも不安を感じたら受診ができる環境は素晴らしいと思いますが、果たしてこれで社会保障制度は維持できるのでしょうか。
イギリスに行けば、医療というものはもちろんですが、「社会保障制度としての医療」という考え方を強く感じることが出来ます。
「あれも」「これも」の欲張りではどこかにほころびが出来ます。
支出が多ければ、収入を増やせばいい。
社会保障の収入とは何なのだろうか。
それは「税金」である。
医療人こそ、増税の有無について考える必要があるのではないだろうか。
Aguantamos, que siempre hay esperanzas, y leventámonos.
(希望は常にある、乗り越え、立ちあがろう!)
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