【ブログ更新しました】
イギリス研修を来月に控え、現地協力者とのやり取りをしています。
『日本が「かかりつけ医」制度に向けて動いている!』
ヨーロッパに見られる家庭医制度への方向決めの資料を送ったところ、イギリスでも面白い記事が出ているということで、以下の資料を頂きました。
この家庭医(GP)の先生とは日本でもよくお会いしているせいか、私が日本人であることを完全に忘れているのか、オール英文!
be動詞を中3で理解した私にとって、この長文かつメディカル的な内容は訳すのに一苦労です。
ざっくりとした内容ですが、
「GPの対応の時間外に、薬剤師(薬局)による処方を認める」
ということです。
理由として、
「GPは通常業務の40%を軽度医療などに費やしている、それによって他の対応に追われている」
ことがあげられています。
(この訳があっているか怪しいですが)
保健省では、この薬剤師による緊急時処方によって、いままで対応されなかった約200,000人に対応できることになると計画を立てているようです。
現在日本でも医師不足が問題視されていますが、それは欧米でもいわれていることです。
その対処策として日本以外の国では薬剤師の活用が行われています。
代表例が「薬剤師(薬局)によるインフルエンザワクチンの予防接種」です。
日本でもこれからの時期、診療所では予防接種を受けに来る患者が待合室が埋まります。
それによってどうしても診察に町が出てしまいます。
それは海外でも同じだと思います。そこでアメリカやイギリスでは薬局で予防接種が取り組まれています。
そこには、日本と報酬制度が違うからこそ実現するといえるのですが、医師への負担が減ることはいうまでもありません。
イギリスにおける家庭医制度には、日本のフリーアクセスな医療と違い、メリットもあればデメリットもあります。
そのデメリットは多くのGPが完全予約制となっており、よほどのことがなければすぐに見てもらうことができないということです。
過去の視察などを通しても、日本人の多くはここに不便さを感じるようです。
イギリスではそういうデメリットの受け皿として、「コミュニティファーマシー」が用意されています。
それが、OTCによるセルフメディケーションです。
「病院が混んでてみてくれないから、薬局で薬を買って治す」
この考えがいいとは言い切れないのかも知れませんが、日本の目指すセルフメディケーションと根本的なところは一緒だと思います。
自由診療である薬剤師による「独立処方」なんかも同じことが言えると思います。
一概的にいえませんが、これから求める方向性として、
「報酬」ではなく「権利」を求めることが必要なのではないでしょうか。
二兎追うものは一兎も得ず
「報酬(評価)もほしい、権利もほしい」では、おなじπの奪い合いといわれる現在の医療制度では成立しないと思います。
グレーといわれてきた、バイタルサインの普及により薬剤師の在宅での取り組みの幅と可能性が上がったことはいうまでもありません。
しかし、そこに評価(報酬)を求めるとどうなるのでしょうか。
せっかくの「権利」を争って、またくだらない闘争を生むのではないでしょうか。
限られた財源の中で、保険薬局は存続し評価を選らなければいけないです。
こんなことをいうと、また怒られるのですが、
在宅の算定要件に「バイタルサインの確認」をいれる。
これもいうなれば見えない評価でないでしょうか。ハードルがここまで上がる。
スタンダード(基準)がそこになる。
こんな考え方もあっていいと思います。
いずれにせよ、日本が進みたい道は医療費の抑制です。
そこに向けた薬局・薬剤師の道に「薬剤をチョイスする、選定を任される」そういう権利と未来があってもいいのではないでしょうか。
Aguantamos, que siempre hay esperanzas, y leventámonos.
(希望は常にある、乗り越え、立ちあがろう!)
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