気がつけば、こんな時期に、、、
決してサボっていた訳ではないのですが、社内インフル革命などもあり、報酬改定の詳細発表があり、講演の資料作りがありと毎日たくさん働かせていただいておりました。
すでに報酬改定については個々に読み込みをされているかと思うのでさほど振れはしませんが、しいていうなれば「保険調剤」をメインに行い「保険収入」を得る薬局では、ルールに反抗したところでビジネスは成り立ちません。
療養担当規則にある「健康保険事業の健全なる運営に努める」という規約にある通り、社会保障費の適正化に向けた運営に貢献をしなくてはいけないとあります。
そして、きまったことにグダグダ言っていても、前に進む準備が遅れるだけです。
気持ちを切り替え乗り越える戦略を考えた方が時間を有効につかえるっということです。
この辺りについてはそのうち書いていければと思います。
さて、今回のテーマですが、近年なにかとお手伝いをさせて頂く機会の多い「採用活動」について書いてみたいと思います。
例年、いくつかの就職説明会のお手伝いにいかせて頂きます。
昨日も、大阪にて開催された「マイナビ」の就職セミナーに参加しお手伝いをさせて頂きました。
大手企業を中心に病院やメーカーを合わせて60社ほどいたのではないかと思います。
学生の数は1200人程とマイナビ側は言っていましたが、たぶん実数は400~500人だったのではないかと思います。
メインはお誘い頂いた企業様のスタッフとして学生の呼び込み、説明などですが、学生と触れあうことで私自身にとっても色々な情報を得ることが出来ます。
その一つが「学生の傾向」です。
薬学生の就活スタイルは大きく分けて2つだと思います。
1) 学内説明会
2) 人材会社による合同説明会
この学内説明会というのが、文系出身の私からするとあまり身近でない感覚なのですが、多くの大学で開催されていますし、関東圏の大学では企業がブースを確保する事すら困難な状態にあります。
学校側も積極的に学生を参加させるように働きかけています。ある学校では企業説明会の参加が「出席」扱いになるという話も聞いたことがあります。。
そしてもう一つが昨日私も言ってきた人事会社による合同説明会です。
ビックサイトを例に大きなホールなどを借りてやることが多いです。企業側にはブース料が発生するため比較的大手が主体の説明会となります。
先にあげた「学生の傾向」という視点から見ると、この二つの説明会でもしっかりと見ることが出来ます。
1)学内説明会
学生の傾向としては「企業を知る」ことに重きがある様に感じます。
学校側もなるべく多くの企業を見ることを斡旋しています。
薬学部は比較的に人数が少ないため時間をかければ学生も「病院」「薬局」「メーカー」と一通り見ることが出来ます。
2)合同説明会
意識の高い学生と「とりあえず」の学生の意識差を知ることが出来ます。
もちろん一概にそうとは言えませんが、まず「病院」の説明を聞きに行く学生の意識は高いと言えます。病院への就職は狭き門と言えます。ブースを開いている所も薬局に比べ少ないため人数が殺到し、終始満員の状況と言えます。
「とりあえず」学生というのは、大体グループをなして見学をします。説明会というよりは雑談会に近い形となります。この業界独特なのか「カップル」での参加も非常に多く見受けられます。
中には、「友達と回ることによって自分の考え、時間が制約されるため別行動で回っている」という学生と会うことも出来ます。
今回の参加を通し感じたことの一つとして
「病院志向」
薬局は「勧誘された」ことを断れずっという感じを多く見受けました。もちろんそうなると企業側の説明に対してもあまり乗り気ではありません。しかし、病院の話となるとノートを片手にまるで取材をしているかの様に企業の説明を聞きいっています。
「薬局志向」
「何となく」「給料がいい」「地域医療がしたい」この3つに概ね別れたのではないかと思います。もちろん全ての学生と接したわけではないので一概には言えませんが、私が直接聞いた中で一番興味を占める項目として挙げられたのが
「給料」
についてです。
その次に
「休み」
「福利厚生」
と続きます。
もちろん「在宅」などにも興味を締める学生もいますが、それでも「給料」を気にする学生が多かったように思います。
また、「土日休みの会社を希望する」という声が非常に多かったと思います。
なんだか少し悲しい気持にもなってしまいます。
もちろん私自身も学生時代には「給料」にこだわる面も多かったと思います。文系でしたので初任給と言うよりも伸び率を中心に見ていた気がします。
しかし、「休みはしっかり、有給はきちんと取って、給料が高い所がいい」という働き方の探し方が薬局になってしまうことは非常に悲しく思ってしまいました。
一番大きな違和感を感じたのは、私自身の就活は「リーマンショック」後のいわゆる「内定切り」があった時です。
就職氷河期の入り口と言われています。
それに対していまの薬学生のおかれている状況は「完全無欠の売り手市場」です。
本来、給与を支払う会社が如何に学生を接待するかを考える時代です。
各方面のブースを見ても行われている勧誘活動はちょっと不思議な光景に見えます。
これから先、いま生きている時間よりも長く過ごす時間「働く」ということの第一歩を踏み出すということがこんな感じでいいのかと思ってしまいます。
医薬分業が70%を越えたとともに医師会を中心とした「分業批判」が始まっています。
薬学教育を6年生にしたことによって薬剤師数のバランスが合わなくなり、薬科大学の乱立によって偏差値を維持できない大学が増えています。
もちろんその時代を生きているいまの若い人たちには非はないと思います。
しかし、いま「働く」ということがおかしなことになってきている。そう感じずにはいられないことは確かだと思います。
いま色々な小さな歪が姿を現してきている様に思います。
調剤報酬改定の結果が見え、4月から始まる新制度に向けたプロパガンダをしなければいけないこの時期。
一枚岩になりきれない、そして見るべきものを見えていない、この一つ一つがいずれ大きな歪となるのはいうまでもない事実だと思う。
Aguantamos, que siempre hay esperanzas, y leventámonos.
(希望は常にある、乗り越え、立ちあがろう!)
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