ちょっと強引なのではないかい? | いちどのじんせいタノシク・ジユウに
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前回の記事でも書きましたが、10月30日に財務省による「財政制度等審議会税制制度分科会」が行われ、調剤報酬改定に対する改革案が提出されした。

概ね参加の委員からは「コンセンサスがとれた」という委員長からの報告がありましたが、今回の話し合いは一体どのようなメンツによって開催されたのでしょうか。

似たような会議として規制改革会議があったのが記憶に新しい所だと思います。

この管轄府省庁は『内閣府』となります。

その時の会議でもそうでしたが、社会保障費を考えるという有識者の集まりとして有意義な議論だと思いますが、調剤報酬という一つのテーマを考えるについては、すこし乱暴な会議なのではないでしょうか。

今回の財政制度等審議会の委員は以下となります。


<委 員>
秋山 咲恵 (株)サキコーポレーション代表取締役社長
荒谷 裕子 法政大学法学部教授
碓井 光明 明治大学大学院法務研究科教授
遠藤 典子 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授
大宮 英明 三菱重工業(株)取締役会長
翁  百合 (株)日本総合研究所副理事長
川北 英隆 京都大学大学院経営管理研究部教授
川村 雄介 (株)大和総研副理事長
桐野 高明 (独)国立病院機構理事長
倉重 篤郎 (株)毎日新聞社専門編集委員(論説室)
黒川 行治 慶應義塾大学商学部教授
古賀 伸明 (公財)連合総合生活開発研究所理事長
佐谷 和江 (株)計画技術研究所代表取締役
角  和夫 阪急電鉄(株)代表取締役会長
竹中 ナミ (社福)プロップ・ステーション理事長
田中 弥生 (独)大学評価・学位授与機構教授
佃  和夫 三菱重工業(株)相談役
土居 丈朗 慶應義塾大学経済学部教授
富田 俊基 中央大学法学部教授
中里 透  上智大学経済学部准教授
中空 麻奈 BNPパリバ証券(株)投資調査本部長
永易 克典 (株)三菱東京UFJ銀行取締役会長
細野 助博 中央大学大学院公共政策研究科教授
村上 政博 成蹊大学教授・一橋大学名誉教授・弁護士
山内 弘隆 一橋大学大学院商学研究科教授
山崎 泰彦 神奈川県立保健福祉大学名誉教授
横溝 髙至 弁護士
  
吉川 洋  東京大学大学院経済学研究科教授


ずらーっと書きましたが、医療介護と関係する業種の委員は見受けられません。

提出された改革案については、この記事では深く振れませんが、全てが実現された時、薬局はどうなるのでしょうか。

国の施策として進められてきた医薬分業ではありますが、今回の内容を見る限りそういった背景を見ることが一切出来ません。

世の中つっこむ所は満載だと思いますが、薬局は調剤報酬と言う国のルールに則って営んできました。

小売業という業種ではありますが、「薬価」や「調剤報酬」という国からの制限が多い業界です。それゆえに今回のように目の敵にされるのでしょうが、果たしてこの急激な変化を良しとしていいのでしょうか。

ビジョンなく進んできた医薬分業、それを指揮する厚生労働省や国。

成長する市場と共に、ずれたビジョンを抑制できず強行策に出ている感が否めません。

今回の改革案に、「2500枚以上、50%以上の集中率」「1200枚以上、70%以上の集中率」を特例とし、さらに前回改定での特例基本料25点ではなく、さらに引き下げた18点にするという案が出ています。

「月間1200枚、集中率70%以上」となるとどれだけの薬局が影響を受けるのでしょうか。

さすがに、道徳的にここまでの改革案がすんなりと通るとは思えませんが、今年一年数々の議会にて取り上げられている「医薬分業」「門前薬局のあり方」などの考えは

「民営(業)圧迫」

と言わざるを得ないのではないでしょうか。

調剤報酬はもちろん、診療報酬もまた然り、国の意向一つで増やしたりも減らしたりも出来ます。

ここまで露骨になると「薬局はこんなに必要がない」っという国の声が聞こえてきてしまいそうです。



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