若い薬剤師に知ってほしい現実 | いちどのじんせいタノシク・ジユウに
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10月30日衝撃な資料が発表されました。

それが財務省による「財政制度等審議会財政制度分科会」の資料です。




来年度報酬改定に向けての提言がされています。

実際に議論の行われる中医協は厚生労働省の管轄ですので、この話が直接改定に、、、っという訳ではありませんが、財務省は国のお金を管理する省庁です。

もちろん社会保障費の財源となる部分を管理しているので少なからず影響があることは言うまでもありません。

この資料の中に、「後発品調剤体制加算」について触れられ増え続ける技術料に対する施策が記載されています。

それが

「後発医薬品調剤率 60%以下 につき 10点の減算」

ついにはっきりと「減算」の文字が出てきました。
あらかじめ予想の付いていたことですが、これでいよいよ本格的な議論に入ることが予想されます。

また内容では現行の「調剤料」についても触れられています。

日数や剤数によって増減する調剤料について、しばし「院内調剤」との比較が言われていましたが、「院外調剤においても一定とする」という提言です。

また、基準調剤加算については形式なモノではなく、休日・夜間対応などの実績を要件とする。

と記載されています。


さぁいよいよ厳しい現実が見えてきました。

薬学管理料については一定の評価となっていますが、算定要件がどのようになるのかはまだまだはっきりとしていません。

お薬手帳については、新しく院内の「手帳記載加算 3点」が出ています。ここから話が膨らむと手帳は「3点」でいいのではないかっという議論が出ます。

来年度改定に向けて「きびしいきびしい」という声が聞こえます。
もちろん私達も同じ様に警鐘を鳴らします。

しかし実際のところ、どれだけの経営者が危機感を感じ、どれだけの現場が状況を理解しているのでしょうか。

この資料の中には、OECD(経済開発協力機構)に属している34カ国の中で日本が一番薬剤師が多いっという話が出ています。

しかし現場では薬剤師が足りないという声が聞こえます。

薬局数は近年上昇し続け、郵便局やコンビニの数を圧倒的に上回っていると書いてあります。

要は、「薬局が多すぎて、薬剤師が足りてないだけ」っという話がしたいのではないでしょうか。

なぜこれだけ薬局があるのか。

それが「儲かっているから」になるのではないでしょうか。

とある薬局情勢に詳しい調査会社の方が言っていました。

次の改定から「生き残れる薬局だけが生き残ればいい」

大中小と様々な規模の薬局があり、国のルールに則ってやっていますが、その全てが生き残ることは不可能な時代となっています。

「医療提供施設」という肩書があれど、その財源は「税金」です。

医療従事者は各々の専門分野のスペシャリストであればいいのでしょうか。

もっと視野を広げて医療を考えなくてはいけないのではないでしょうか。

高度医療が進めば、助かる命も多くなる。

しかし、高度医療が進めばその分、医療費が掛かる。

日本の皆保険制度とは「医療と財政と裏腹」なのではないでしょうか。

調剤報酬が下がれば、適切な対応が出来なくなるのでしょうか。

そうはならないのが、インフラ事業です。

たとえ薬局の数が半分になっても、医療は存在し薬局も存在します。

医療費とは施設が存続するために必要なお金であり、医療従事者が生活するためのお金です。

だからこそ若い世代の方々には、いま自分たちの世界でなにが起こっているのか、市場はどう動いているのかを知ってほしいと思っています。

これから経営者はどのように企業を維持していくかを考え悩む時代に入ります。

調剤報酬が下がり、薬価が下がることが決定的であるこれからの改定。

従業員の給料が勝手に上がる仕組みの会社はどこにもないと思います。

規制改革会議に始まり、健康サポート薬局、そして今回の財政等審議会、とある役人の「調剤報酬に頼らない経営を」という言葉。

このいま起きていることを全てリンクさせ、これからの時代がどうなるのか。

いま時代はマジでやばいとおもいます。




Aguantamos, que siempre hay esperanzas, y leventámonos.
(希望は常にある、乗り越え、立ちあがろう!)

「こまがたこうだいのぜんこく薬局放浪記」はじめました!vol.9
ロンドン~ロンドン~楽しいロンドン編







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